まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

理不尽では済まない

2019年05月30日 | 日記

事件の一報を聞いたのはラジオだった。
朝のコーヒーを飲みながら
そろそろ仕事を始めるかと思っていた時だった。
小田急線の「登戸」という地名に聞き覚えがあった。

またしても無差別殺傷事件である。
とにかく最近は理解不能な事件が多すぎる。
犠牲になるのはいつも高齢者や障害を持つ人
子供といった「弱者」である。
大阪教育大池田小事件、相模原のやまゆり園事件・・
その度にやりきれない気持ちになり、自分なりに凶行の動機を考える。
犯人が自死してしまった今回は動機すら不明だ。
どう考えても子供たちの安全確保に手落ちがあったとは思えない。
スクールバスでの送迎というのは
今のところ教育現場では考え得る最良の方法ではなかろうか。
暴れる訳でもなく怒号をあげるわけでもなく
無言でいきなり刃物を振り回されては防ぎようもない。
男は若い頃からから粗暴者で引きこもりの傾向もあったと聞くが
そこらのチンピラではなく51歳の男である。
うーん、わからない、わからないだけによけいに理不尽さがつのる。



同じ紙面に理不尽な裁判の判決がならぶ。
憲法違反を認めながら国家賠償を退けるとはどういうことなのか。
頭の悪いオジサンは意味が分からない。
旧優生保護法はまさしく国家による「犯罪」である。
障害を理由に国が不妊手術を強制するなど理不尽極まりない。
つい最近までそんな法律があったこと自体が
信じられないし国家の恥だと思う。
この判決は法律論に終始して国の責任から逃げた感があるが
それより怖いのは根強く残る「優生思想」である。
先にも述べた相模原の知的障がい者施設襲撃事件もまさしくそうだが
犯人は社会の役に立たない人間の抹殺を真剣に考えていて
そのことにただただ慄然としてしまう。
彼は決して特殊な人間ではなくごく普通の常識人だった。
私たちの中にさえ「勝ち組・負け組」などと
いとも簡単に人間を差別・峻別するような輩がいかに多いかと思う。
それは理不尽を通り越して非道な人間である。


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