どんよりとした曇り空の下で
小さな梅の実がピカピカと輝いていました。
見ればほどよく黄色に熟して食べ頃ではありませんか。
いつもお弁当ではお世話になっているので
他人(?)とは思えませんでした。
公園の隅のいつもの梅林です。
まだ寒い頃は「梅は咲いたかァ~」などと歌いながら
春待ち顔でご機嫌伺いに来るくせに
梅の実がなっているのを見るのは初めてですねえ。
というか・・・
梅の木に梅の実が実るのをすっかり忘れていました。
そうです、梅の木には花だけでなく、梅の実だって出来るんです。
なんて当たり前のことをあらためて認識しました。
たった一粒だけですがいい色してますねえ。
木の下には梅の実がいっぱい落ちていました。
熟すに任せると言うのか
収穫する人もいないのでほったらかしなのでしょう。
ああ、モッタイナイですねえ。
匂いを嗅ぐと独特の酸っぱい香りが鼻腔をくすぐりました。
梅の実と言えば和歌山県が有名ですねえ。
とくに南部地方を中心に産出される「南高梅」のブランドは
全国シェアの6割を占める一大産地です。
関西にいた頃はよく取材で訪れたもので懐かしいですねえ。
幾重にも連なる山の斜面は見渡す限りの梅畑で
それはもう壮観でしたねえ。
と書いている間にも酸っぱい唾が口中にあふれて来て
思わず「ああ、酸っぱい!」と叫んでしまいそうになります。
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