江戸前の天丼

久しぶりに天丼を食べた。
数ある丼の中でも天丼が一番好きかも知れない。
カツ丼もウナ丼も親子丼もいいが
どれも具材が一色（一種類）で単調なのに比べ
天丼は海老にイカに穴子に
とりどりの季節の野菜もあってバラエティー豊富で
中でも江戸前の天丼を絶品である。

ドドドーンの迫力である。
巨大な海老の天ぷらに中ぐらい海老が二匹。
イカの天ぷら（時には小柱のかき揚げ）
それにシシトウやナスなど季節の野菜天が色を添える。
このボリュームで９８０円だから
抜群のコストパフォーマンスと言わねばなるまい。
江戸前のちょっと濃いめのタレがよくあって
おもわずがっついてしまう。

場所は東京・日本橋の三越前。
その名も古風な「金子半之助」の屋号は
知る人ぞ知る天丼の名店である。
大行列が出来る店としてもすっかり有名になった。
東京人は何かにつけて行列に並んではありがたがる傾向があって
私は常々「バッカじゃなかろうか！」と軽蔑しているが
そんな私が唯一、行列に並んでも食べたいと思うのがこの店である。



なども言うが・・・
この圧倒的なボリュームである。
高さ（？）が違う。
昔から「天童は高く盛れ！」とは言うがその通りである。
大食漢の私もさすがに腹いっぱいである。
この日はビールを飲まなかった自分をほめてやりたい。