赤坂にオープンした、大阪の名店「マドラスカレー」の初の東京進出となる赤坂店にて、マドラスカレー、800円+トッピングで生卵50円。
俳優の北村一輝さんがオーナーということで、ネットニュースにもなっていたこちらのお店。大阪出身の北村さんは大阪のマドラスカレーの味に惚れ込み、東京に進出してからもお店に通い続け、いつかこの味を東京に持ってきたいと熱望していたそうで、その夢が今回ついに叶った形となるようだ。
大阪では現在スパイスカレーが大流行中だが、このカレーはそれよりも前からある、インデアンカレーに代表されるような「大阪カレー」のお店のひとつ。
お店はカウンターのみ9席ほどで、こじんまりとした佇まいだが、ニュースの影響もあるのか、店の外まで行列ができていた。メニューはシンプルにカレー1種類のみで、サイズが大、中、小、トッピングに玉子とチーズがあるのみだ。
注文すると、目の前でカレーをよそってくれて、すぐにカレーが到着。
お皿をライスとカレーで半分に分けるのではなく、全面にカレーがかかっているのが嬉しい。
一口含むと、まずはフルーティーな甘みを感じる。そして間もなく、ピリッと刺激的な辛さが追いかけてくる。この、甘さと辛さの時間差のハーモニーが大阪カレーの真骨頂。非常に味わい深いカレーだ。
辛さ自体は、一般的なカレーとしてはやや辛め。そこで、トッピングの生卵にスプーンを割り入れると、玉子が辛さをまろやかに包み込んでくれる。玉子がかかっていない部分と交互に楽しむのもまた良い。
卓上に備え付けてあるのは、昔ながらの赤い福神漬け。こちらもまたレトロ感もあり、箸休めとしてもちょうど良い。
そうそう、これが大阪カレーだなぁ、などと思い出しながら、この正統派のカレーが東京でも楽しめるのは非常にありがたい。