Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

また本をどっさり

2007-04-01 13:07:17 | お勧めの・・・
手持ちの本がなくなったのでまた本屋さんへ。真っ先に目に入り立ち止まった本、<フランソワーズ・サガン 『悲しみよ こんにちは』> たしか高校1年生の夏休みに読んだ。本好きの友人が多く学校帰りは皆で本屋さんに寄り道、とにかく本ばかり読んでいたあの頃。長編ロシアものを読んでいたAさんは「将来ロシア文学者になりたい」と言っていた。フランスものや戯曲にはまっていたBさんは「これが面白い」と次々薦めてくれる。私は日本文学と哲学を好んで読んでいた。

おませな女子校育ちといっても16歳にこの本の中身はよくわからなかった。サガンが18歳の時に書いた17歳の少女が主人公の内容、皆で「フランスって大人の国ネ」という強烈な印象だった。ちょうど『ベルサイユのばら』で毎週優雅なフランスが描かれているのと同時期だったから、私たちはちょっとしたフランスブーム。サガンはこの1冊で終わったが、カミユ、サルトル、ボーヴォワール・・・と続けて読んだ。

懐かしさも手伝って購入、薄い本だからあっという間に読んだ。こんな話だったっけ? と、17歳の少女の反逆に微笑ましさを感じた。多感な青春時代、決められたものや押しつけに嫌悪感を覚え、完成されたものをぶち壊したくなるようなときを誰もが通る。背伸びして大人になりたいあの頃だ。でも今回は、私はむしろ妨害されるアンヌの心がよくわかった。

時間があったので店内をじっくり回る。あれもこれもと手にとり、またどっさり買い込む。
<日高敏隆 『春の数えかた』> 
<三宮麻由子 『そっと耳を澄ませば』> 
<池田晶子 『さようならソクラテス』> 
<小池真理子 『蜜月』>
<島崎藤村 『家』>
<須賀古遊 『えんぴつで楽しむ、美しい国のことば』>

そのほかに話題の女性誌 『日経EW』 の創刊号、フィンランドに送る 『桜の写真集』、仕事で必要な 『脳の障害と向き合おう』

本を読もうと引きこもりを決めた週末、遅くまで読んでいたら夢の中で活字が躍っていた。
これでしばらく楽しめそう。


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