Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

少しはサマになってきた?

2008-03-21 22:18:06 | 音楽療法
デイケアのご利用者様Aさんは、自称・歌名人。この<自称>というのがなかなか手強い。病気で倒れる前は週5回はカラオケスナックに通い、今でも時々電動車椅子を駆使して歌いにでかけるらしい。特に演歌が大好きで、「オレの元気は歌だな」ときっぱり!

さて演歌が大の苦手の私。「何か違う」「こりゃァ、だめだな。もっと勉強しろよ」「歌の味、知ってるか?」・・・と言われ続けてもう何年。「これ聴いてみな」と演歌テープが10本届いたこともあるが、なんとかやっと3本聴いてギブアップだった。私だってカラオケに行って練習してるけど、やっぱり好きじゃない歌はもうひとつの日々。

そのAさんが暫くぶりでやってきた。目の手術で入院していたが、「先生に会えて嬉しいよ」とニコニコ顔。「歌がなくてつまらなかった。久しぶりに歌うぞ!」と元気満々、会えて嬉しい理由はそれだけ? そして《音楽療法・歌の会》では早速演歌のリクエスト。生き生き楽しそうに歌っている姿は私も嬉しい。3曲終わったところで「先生、ちっとは上手くなったじゃん」。他の参加者も「そうそう、最近歌いやすくなったね。演歌がわかってきたんじゃないの」。カラオケで「一瞬遅れて入る。のばさないで適当に切る」を教えてもらったが、それがやっと意識できるようになった最近。まだまだ「一瞬って16分休符くらい? 適当ってこのくらい?」とタイミングがいまひとつだが、とりあえずオペラ調演歌からは抜け出せたみたい。

音楽療法士は学びの日々・・・


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