Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

彫刻展へ

2008-08-04 21:11:24 | つれづれ・・・
ずっと気になっている 彫刻家・舟越桂  
一度じっくりみたいと思っていたら、電車の中に広告、<夏の邸宅・舟越桂>。 早速でかける。

行き先は、目黒にある 東京都庭園美術館



ここは子どもの頃、夏になるとよくプールに行った思い出がある迎賓館。美術館は旧皇族の朝香宮邸。ゆったりした造りに、贅沢な展示が好きで、お気に入りの美術館のひとつ。近いので、気軽によくでかける。


通りに飾られたお花、さりげなく涼しそう


深い緑の道を抜けて、


やっと美術館の建物がみえる



さて彫刻展。
実は、彫刻展はあまり行ったことがないので、楽しみにしていた。絵画と違って彫刻は立体、ぐるりと全体が見られるのが面白い。今回は、<アール・デコの空間と、彫刻とドローイング、版画>のタイトル。会場の説明は、次のようだった。

「舟越桂は、彫刻と同じくドローイング、版画も重要な創造の領域と考えています。かれにとってドローイングは彫刻制作のための単なる習作にとどまらず、一つの完結した世界を構成しています。一方、1987年イギリス留学時に制作を始めた版画では、ドライポイント、アクアチント、リトグラフ、木版などさまざまな技法を駆使し、彫刻に従属しない自由な表現をつくりだしています。本展ではこの三つの領域に等しく光を当て、彫刻19点、ドローイング約40点、版画約20点により表現者舟越桂の全体像に迫ります」

スフィンクスや人をテーマにしたもの、新作や現在進行形の世界も多かった。ドローイングは下絵というより、ひとつの完成された領域を形成している。謎めいた抽象的なもの以外は、どれも実在のモデルがいるらしい。素材は楠、アトリエに漂う香りも、製作要素のひとつとのこと。

展示数がそう多くないのがいい。思い出せるほどのちょうどよさに、楽しさは満腹。休日の朝いちばん、帰りは併設の庭園を通り抜け、気分よく美術館をあとにした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿