Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

最期は、母

2008-02-01 22:19:32 | 音楽療法
今日の音楽療法セッションでのこと。<冬の歌>シリーズで歌った <冬の夜> <かあさんの歌>。 <冬の夜> は外は寒い吹雪だが家の中は暖かい囲炉裏を囲んで、衣縫う母と子に戦いの手柄を話す父。<かあさんの歌> は夜なべで手袋を編む母と土間で縄なう父。どちらも父、母がでてくる。

Aさん(男性)「先生、どっちも母が先だね」 私「本当! あまり意識していなかったけど」 母を経験している女性たちは「母強しよ」と冗談まじりに頷く。そこへBさんが立ち上がる、「私は戦争に行きました。死と背中合わせだったいちばん大変な所にいた。死んでいく仲間たちは、最期は『お母さん」『かあちゃん』『おかあ』です。だれも父とは言わない。最期は母ですよ、母は偉大だ」と言語障害があるのに一生懸命直立不動で話してくださった。しばし沈黙、感動・・・。現役母の私は「うちの息子もそう思ってくれるかしら?」とその場を収拾。「大丈夫だよ、先生は」「そうですか、ありがと」

そして我が家の夕食時、テレビのニュースは<毒餃子>。若いママが「お弁当は冷凍品ばかりだから困ります」と発言しているのを聞いて、「うちって冷凍品じゃなかったよね」と息子。「そうよ、反抗期は手作り料理攻めでいくしかないでしょう? 最悪の時はそれが母子のコミュニケーション手段だったからね」と私はサラリとかわす。「フーン、そうなんだ」には「お弁当を残してきたらヤバいと思ったけど、きれいに食べてきたから、そんなに心配しなかったけど」 こんな会話ができる今、子育てもマアマアだったかなと満足。最期は、少しは私のことを思ってくれそう?


息子のお弁当作りはもう卒業、今は自分のために! 


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