Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

『クリスマス物語』~フィンランドのお話

2011-11-26 23:11:25 | フィンランド

久しぶりに大きな書店をぶらぶら歩く。児童書売り場は、にぎやかなクリスマスの飾りつけ。絵本、童話もクリスマス特集。その中で偶然見つけた1冊、『Joulutarina』。おっ、フィンランド語! フィンランドで手にしたことがある題名、この物語は翻訳されているんだ~と、レジに走る。

作者のマルコ・レイノは脚本家。この作品は数年前にフィンランドで映画化され、私の友人で見なかった人はいないほどの人気作となった。25万人の観客を動員、フィンランドは人口500万の国だから、圧倒的な数字を誇る。

フィンランドのクリスマスは家族と静かに過ごすとき、夜の長い真っ暗な中に、キャンドルを灯してクリスマスをお祝いする。クリスマスの夜、どこの家庭にもサンタクロースがやってくる。煙突ではなく、お玄関から「クリスマスおめでとう!」とたくさんのプレゼントを抱えて入ってくる。

この物語は、そのサンタクロースの真実の愛と運命の物語。どんなときも誰かを大切に思い、愛し、そして慈しむ心を忘れない、そんな気持ちにさせてくれる本である。クリスマスを前に、すてきな出会いをした。