Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

偉大な作詞家

2007-08-07 21:54:21 | 音楽療法
作詞家・阿久悠氏の訃報を聞いたのは先週、仕事帰り。「阿久悠が亡くなった。ひとつの時代の終わりかな」に私は「フーン・・・」と言いながらピザを食べていた。実は阿久悠という作詞家をそんなに意識していなかったので、こんなつれない返事。それに対して「阿久悠はすごい。男なら阿久悠、女なら・・・」と続いたが、隣の席でも「阿久悠が亡くなった」と会話している。そんなにすごい人だったんだ! とピザを美味しいと思いながらはじめて認識。

翌日の音楽療法では、ほとんど受け売りで「作詞家の阿久悠さんが・・・」と始める。平均年齢80歳以上の施設では「まだ若いのにね・・・」。デイケア(通所)では朝の歌、今月の歌に続けて、 <津軽海峡・冬景色> を歌う。冬は身も心もますます寒くなるような歌だが、真夏のいちばん暑い季節に歌うと雰囲気が違う。

それから阿久悠の世界を調べ始めた。かつてクラシック専門の私には知らなすぎる世界。楽譜をコピーし歌ってみる。もちろん音符どおりには歌えるが、何か足りない。結局またカラオケで練習、私は楽譜を追う。楽譜では歌えても、どんな歌いまわしなのか1回は聴いてみないとわからない。いつものように喉が痛くなるほど歌ってもらって、「ありがとう」

そして今日、朝から大小個別訓練・セッションがたくさんある火曜日は《阿久悠・オンパレード》、カラオケ効果抜群で、何曲も歌う。これも「阿久悠だったのね」とつなぎながら、この作詞家の偉大さを実感。ジャンルにこだわらない音楽性と、言葉の豊富さに脱帽しながら、『追悼・阿久悠さん』 の音楽療法の一日だった。