GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

二日目のカレーライス

2014-07-10 22:05:39 | 生活

一昨日、いつもの食堂で食べていると店のオバサンが「明日から3日間休みだから」と教えてくれました。そうと理解するまでかなり時間が掛かってしまいましたが。プノンペンに出掛ける用事があるようです。娘の話では田舎はコンポンチャムだそうで、モンドルキリに来てからそう長い年月ではない様子。店は坂の途中にあり、凹凸も多くバイクを停めるのがとても不便。店を出る際に二度も転倒したことがあり、20年も若ければ格好悪くてもう通いたくない、などと思う店だったかも知れません。お蔭で店のオバサンは店にバイクが出入りし易いように気を遣ってくれるわけですが、そんな時には他の客が一斉に顔をこちらに向けるので、「この日本人、ここで2回も転倒したのよ・・・」などと喋ってるのではないか?と疑っています。

そんな訳でなるべく客も他のバイクも少なくなる12時半過ぎに行くようにしています。時折、デザートの果物なども出してくれるのですが、他の客には出さないので少し後ろめたさを感じたりも。この日もアボカドに砂糖を付けて食べてたオバサンが自分にも勧めるので「アボカドは家にたくさんあるので・・」と断りました。すると「日本の家に」?と問われてしまいました。

亭主はいつもPCの前に座って動画を観ています。この日はニュースのような画面が映し出され、デモ隊と警察官が激しくもみ合っている画像が流れていました。黄色い袈裟の僧侶の姿も見えるのでカンボジアかタイか、と思いつつ眺めていると他の人々も画面の前に集まり出し「プノンペンのベトナム大使館前」とのこと。気になったので後でネットで調べてみることにしました。

http://www.thecambodiaherald.com/cambodia/detail/1?page=11&token=OTUwYjcxMGE4NWE

ヒットしたのがこの記事。ベトナムのスポークスマンが、「カンプチア・クロム(低地カンボジア=現在のベトナム・メコンデルタ地方)はフランス植民地時代よりはるか以前からベトナムに属していた」と発言したことに抗議し、謝罪を求めるデモだったようです。プノンペン市当局はこのデモの届出に対してベトナムとの二国間関係に及ぼす影響や公共交通に障害があるとの理由で許可しなかったため「無届デモ」となり、警官や治安部隊の規制となったようです。

ベトナムで暮らし、それなりにベトナムのメコンデルタ開拓史などに触れた身には、このスポークスマンの発言が謝罪を要求されるに価するものとは到底思えますせん。そもそもフランスがメコンデルタを割譲させたのはベトナムからであり、カンボジアがフランスの保護国となるのはもっと後のことですから、カンボジアがカンプチア・クロムを失ったのが1949年という主張には無理があるように思えるのですが・・・・

さて、3日間食堂が休みでは面倒でも自炊するしかありません。で、一番楽な方法としてカレーライスを数日分作ることに決定。ところが日本から持って来た「SBとろけるカレー10皿分辛口」の最後の箱を開けると残っていたのは5皿分の半分で2.5皿分しかありませんでした。5皿分の材料で2.5皿分のルウで間に合わすことが可能か?に挑戦することに。具材をできるだけ小さめに切って入れたところ、そこそこ問題なく4回に分けて食べられました。

冷蔵庫があれば問題ないことですが、この雨期の湿度で果たしてどれだけ常温保存が可能かが気になります。昼に作って翌日の夕食までは問題ありませんでした。流石にカレーライスの連続だけでは悲しいのでサラダだけは変化を付け、きょうの夕食時はニンジン、大根、アボカド入りのサラダにしました。

果物は買っても余って腐らせてしまうことが多かったのですが、ミキサーでジュースにしたりサラダに入れるようにしてからは腐らせることもなくなりました。庭の3本のアボカドの木は実が残るのは1本のみ。ジャックフルーツの実も後2つしか残っておらず、少々寂しくなりました。タイ製のミニトマトの種を発芽させてみましたが、実が生るかどうかは分かりません。