考古学には疎く、興味もなかったわけですが、年齢を重ねたせいか歴史的興味もより古い時代へと遡りつつあるような気がしています。
そんなわけでインドシナ半島の先史時代に関わる日本語で書かれた本なども手にしたことがあるものの実につまらない、と感じて放り出してしまいました。
ところが先日、ベトナムの「新石器時代ダブート文化の墓70基を発見」との記事を目にし、見覚えのある「ダブート文化」という単語が気になりました。
ベトナム語の新聞記事で確認するとダブート文化はベトナム語では「van hoa Da But」と記され、Thanh Hoa省Vinh Loc県にあるDa Butという村(thon)の名前から付けられた名のようです。
http://www.cand.com.vn/vi-VN/khcn/2013/4/195389.cand
中石器時代の「ホアビン文化」という名は何度か目にしましたが、ダブート文化はそれよりも新しい中石器時代末から新石器時代初めにかけてのBC6000年以降のもののようです。土器の出現と農耕・牧畜の開始の痕跡がこの文化の特徴なのでしょうか?
今回の発掘調査によって深さ30-60cmの層から70基の墓の他に、カメ、ヘラジカ、シカ、魚などの動物の多数の骨や歯、ホタテ、カキの貝殻、石斧、土器、grinding tablesなども多数発掘されたとのこと。発掘場所は、Thanh Hoa省Ha Trung県Ha Linh村のCon Co Ngua遺跡に隣接する地元農民の田圃の84平方メートルだそうです。