GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

隣の工場

2011-02-26 20:17:50 | 工業団地
お隣の工場のサポタージュは続き、とうとう丸一週間が経ちました。
朝、7時過ぎからバイクが集まり初め、7時半の就業開始時間になるとかなりのバイクの数になります。

工場の門には会社の通告が張られています。賃上げの要求には応じられません。2月24日から操業をするので工場に入って仕事をしてください。仕事をしない場合は労働法85条1項に則り解雇します。というような文面でした。

サイトからベトナム労働法をダウンロードして読んでみると、免職にできるのはただ次の場合に限られる、として以下のように述べられています。

a) 窃盗、贈収賄、秘密漏洩によって企業に重大な損害を与えた場合
b) 規律違反によって配置転換させたれた労働者が再び罪を犯した場合
c) 労働者が月に7日間または年20日間正当な理由なく自らの意思で職場を放棄した場合

この3点のみです。そして雇用者は解雇の後には省の労働機関に通知しなければならない、とされてます。

この規定を厳密に適用すると休日を挟んで来週月曜日が7日目となるわけですからとうとう最終局面を迎えることになります。
この台湾資本のHOA SEN社は縫製工場だけあって2000名を超える労働者が働いているようです。7日間も操業を止めるとなると諸々さぞかし後始末が大変だろうとも思うわけですが、しかし新たにまた数千名を雇用して操業を再開するのも並大抵のことではありません。

見るところサポタージュに参加しないでいる労働者数は1割にも満たないようです。たぶんこの工業団地のどの工場も今までは労働者の要求を受け入れ、賃上げをすることによってこのような事態を収拾して来たのではないでしょうか。

会社側は、工業団地内の他の工場よりも賃金が高いと言われてるだけに、もうこれ以上は上げられないとのことなのかも知れません。

参加した労働者達ももまさか会社がこのような対応をするとは思っていなかったか、後先考えずに参加したかのどちらかではないかと思います。地縁血縁の強い地域だけに不本意ながらもサポタージュに参加した労働者も少なくないようです。日本と同じように皆と一緒でないと虐められるのだとか。

今週は月曜日が停電で休みでしたが、来週の計画停電は行われないことになりました。したがって明日の日曜日は休日。そういう連絡は早くして欲しいものですが、金曜日に訊ねて初めて知らされました。停電の時のみ通知があり、停電がない場合は通知がないのだとか。