夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

駐車場に子どもが一人で

2016年06月09日 | 日記

 食材を買おうとして、スーパーへクルマで行った。

駐車場にはたくさんのクルマが並んでいる。

クルマを停めて、店の方に歩いていたら、クルマとクルマの間に、4歳くらいの男の子が一人で立っている。

通過するクルマからは死角になっているので、飛び出すとクルマに撥ねられそうな所だ。

あたりを見回すと、近くのクルマの運転席でうつむいている女性がいる。

メールかスマホでも見ているような感じなので、とうてい保護者には見えない。

俺は子供に声をかけた。

「だれときたの?」

「ママはお店にいるの?」

「だれかを待っているの?」

などと、声をかけたが要領を得ない。

子どもを一人にしておいたのでは危険なので、保護者が来るまで、子供のそばにいることにした。

少したって、うつむいていた女性がクルマから降りてきた。

高齢の女性だ。  この方が保護者らしい。

どうやら、孫を先にクルマから降ろしてから、メールかスマホを見ていたような感じだった。

子どもをクルマから降ろすときは、目を離さないようにしてもらいたいものだ。

 

俺は大きな声で子供を褒めた。

「飛び出さなくって、お利口だね。飛び出すと、クルマにひかれるからな」

「よく、飛び出さなかったね。お利口だね」と繰り返し褒めた。

子どもは「ボク、飛び出さなかったよ」と、嬉しそうに言う。

「お利口だなあ」と、俺はまた子供を褒めた。

 

しかし、俺はこの高齢の女性に何も声をかけなかった。

相手も何も言わない。

下手に注意して、反対に子供に声をかけたことで、非難されては、たまらないからなあ。

口論になったら、俺は口下手なので、やりこめられるだろうから。

 

子どもが無事にお店に入ってから、俺は別のことを感じた。

もしかして、俺が子供に話しかけているようすを、怪しい爺が子供を誘拐しているようだと、見られたのではないかと?

 

2016-06-08