絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

MNさんの県展制作

2013-01-26 | 絵画指導
MNさんが、県展制作をしています。
昨年に引き続いてランプをメインにして静物画を描いています。



まだ、下塗り段階ですが、こんな感じで描き進めて行きます。
今日は、寝ているビンとコーヒーカップのデッサンが狂っているので、アドバイスをしてきました。

 
ビンは、寝ていると難しいのですが、やはり中心に一本線があると思って、その直線を引き、それに対して左右対称に形を作ってくださいと話しました。また、ラベルの線はビンの丸みの形に沿うことを意識してくださいと言いました。
コーヒーカップの、基本の十字の線を引いて、それを崩さないように描いてくださいと話しました。

ついでに、時計の描き方もアドバイスしました。布に隠れて少しだけ見えている時計です。
特に数字の位置の問題が大切です。



本当に基本的なことですが、こういう部分で力を見抜かれてしまいますので、最も大切に考えるべきところです。
MNさんは、色味が良いので全体的な世界を統一することや色の深みを出すのは得意です。問題は形を正確に描くというデッサン力です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FNさんのモデル組み

2013-01-26 | 絵画指導
FNさんの県展制作モデル組みが始まりました。

まず、行ってみたら、このようにモデル組みがされていました。



このモデルは、メインは何でしょうか?今までの取り組みからすると、メインは人形です。
画面の中央に真っすぐこちらを向いた人形がありますので、これがメインにはなっています。
しかし、メインに負けないくらい強いものが上にありますね。時計がものすごく強いです。
時計は丸くて外枠と白い丸と、数字などの配置が同心円を作ります。それが正面を向いていると
大変強いものになります。人形の顔よりも大きいので、画面の上の方なのに、中心にある人形の顔よりも強いくらいに感じます。
これは、メインを引き立てると言うより、逆に邪魔をしているように感じないでしょうか?

全体はどうでしょうか。時計と人形の位置はど真ん中のラインにあります。
また、同じくらいの高さに小さな人形があって、左右対称です。人形の両脇にも何かがあって、やはり左右対称です。
全体の形は、二等辺三角形で、東京タワーのような形になっています。これは、安定した三角形構図ですが、安定し過ぎて動きがありません。

また、メインの人形を良く見ると、下の台からはみ出して前に出っ張っています。
一番見せたいものとしての主張はわかりますが、やや出過ぎている感じがしませんか。
私はこういう場合は、水戸黄門の印籠だねと言います。
この紋どころが目に入らぬかと言っているような気がして、どうも見る人に失礼な感じがするのです。

それで、少しづつ動かしてみましょうかということになりました。

ーーーーーーーーーーーーーー
それで、やってくれたのが、次の二つです。

 

メインの人形の左にあった小さい人形を動かしてくれました。
これでどうでしょうかと言われました。
この人形まで構図の中に入れると、画面をかなり広くしなければなりません。
それは、画面に対して、メインの物が小さくなるので、インパクトが弱くなります。
これでは、人形が貧弱に感じないでしょうか?
どちらも相変わらず、東京タワーのままですね。

それで、根本から考え直して、メインの人形の位置を変えてみましょうということになりました。
それで、置いてみたのが、これです。



左下の部分に人形を下してみました。
この位置に来ると、構図的には左右対称ではなく、変化があっていい感じがします。
しかし、県展に出品するのは50号ということですから、この構図は30号が限界かなと思います。
もう少し広く捕えないと大作としては適さないかなと思います。

ちょっと写真が赤っぽくなってしまいました。

つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする