夫と二人で先週17日(日曜日)から5日間、現地に根を下ろして仕事をしている息子がいるスペインのバルセロナに滞在しました。
写真は時系列に関係なく、バルセロナ風景を散りばめてみました。今回は珍しくあまり写真を撮りませんでした。
その間に更新された ストックポート日報 の記事4本は、出国前に予約投稿しておいたものです。
そういうわけで、世界的ニュースにもなったらしい英国の、記録に残る灼熱の3日間(17日、18日、19日)は国外にいました。
「ストックポート日報に暑さに関する記述がないな」と思われた方もいるでしょう。
暑くなることは承知で、ネコといっしょに留守番の娘に観葉植物とトマトの鉢の水やりをしっかり頼んで出かけました。
南欧スペインでは、30℃超えの真夏日はごく普通です。暑さは覚悟の旅行です。
実は例によって、大多数の英国人と同様「暑い時にはできるだけ暑い場所に行きたい」と熱望する夫の希望でほとんど嫌々...スペイン南岸都市によりにもよって真夏に旅行する羽目になったのです。
バルセロナに到着した昼過ぎには英国の中南部では気温40℃の、国家始まって以来の(!)記録破りの暑さになりました!ここ北西部でも34℃を超えたようです。
30℃でニュースになる、夏が涼しい英国では冷房設備を備えた家庭はほぼ皆無です。
真夏の4~5日間を中心に「エアコン稼働中」が売り物のスーパーマーケットやレストランもあるにはあるのですが、数が限られています。「夏は暑くて当たり前」で、店や職場、公共交通機関や多くの家庭も冷房完備の南欧や日本と違って英国では逃げ場がありません。
冷房の効いたホテルの部屋で、英国のヒートウェーブ(熱波)に関するスペイン語のニュース番組を連日目にしました。スペイン本国はじめヨーロッパ各国の大規模な自然火災も大ニュースでした。
涼しい午前中の英国からひどい暑さのバルセロナに到着した日の午後、私は町を少し歩いて軽い熱中症になりました。
日本に20代半ばまで住んでいた私は夏の暑さには慣れているはずなのに、なぜか異常に暑がりなのです。
古い建築物が建ち並ぶ、バルセロナ名物の幅の狭い日かげの多い通りを選んで歩いたにもかかわらず、暑さがこたえカフェで座ることにしたのですが、冷房の効いた屋内の席が良いと主張する私とパラソルや木の下なら外でもいいだろうという、夫と意見が対立しました。
最初と2回目は私の主張をとおして冷房の効いた屋内に、たった1時間の間の3度目(視界の開けたヨットの停泊場まで出たら日光を遮るものはありません)にはパラソルの下の屋外に座ることを承知しました。夫が「外、外」と主張するからです。
そこで意識がもうろうとして、安くはないミネラル・ウォーターを2本飲み干しました。日かげのテーブルで少し休んで、ホテルまでまた日かげの道を通って帰り着き、途中で買った2リットルの水を飲み干し、水風呂に入って一休みして...何とか回復しました。
私が暑がりなのは知っていた夫ですが、いつもは頑健な私の健康に暑さが本当に影響を及ぼすことをぼんやり理解したようでした。
「イングランドは今、もっと暑いんだぞ」とも言われましたが、「イングランドにいたら出歩かないで家にいる!」と言い返しました。
持病があって近ごろ活動的ではなく、生まれも育ちもイングランドで肌の色の薄いうちの夫が、暑いと異常なほどテンションが上がって張り切るのが何年たっても何とも理解できません。
暑いのが...本当に嬉しいらしいのです。暑さを本気で感じたいらしいのです。
まあ、典型的な英国人の行動/心理なのですが...今年の熱波の3日間、国内で844人が暑さによる症状で亡くなったことを帰国後に知りました。(暑さで貯水池に飛び込んでおぼれ死んだ少年などは数に含まれていません)
今年の夏に、「テンションが上がって張り切るのは実は危険だ」と学んだ英国人も多くいたことでしょう。
政府は「不要不急の外出を避けて家にいるように」と勧告していたらしいのですが。まるでパンデミックの再来です。
私は、2日以降は暑いのには閉口しましたが体調を崩すこともなく、こまめな水分補給と休憩を心がけて旅行を楽しみました。
スペインでは、暑い午後の3~4時間は休憩(シエスタ)、夜は8時、9時近くまで仕事をする習慣が長く続いたそうです。
冷房が普及した現在、さすがに日中の休憩の習慣はだいぶ廃れたと聞きますがそれでも、いまだに夏の夕食は午後9時、10時が普通です。
到着日は仕事を終えた息子が(夫と、午後休んで回復した私と)合流して手近な観光客目当てのこぎれいなレストランで食事をしました。カタロニア名物のタラと、スペインで調理師をしている息子はなぜか、観光客向けの定番、パエリャ...
以下、写真は本文と呼応します!
2日目の夕食は、息子の案内で格安のアフリカのカレーです。
日本でも暑い夏にカレー、はおなじみですよね。
カレーなどの香辛料のきいた料理ははインド、アフリカ、西インド諸島、タイなど暑い国で発展しています。英国はそれらの多くの国の宗主国だったのに、なぜか暑い時に辛いモノをたべて汗をかいてすっきりしよう!という発想も今ひとつ理解できないようなのです。
スペインでは、夏にカレーは大人気だそうです!(話がワカる!)
ベジタリアンの夫はトマトベースの赤いカレー、私と息子はホウレンソウと牛肉の黒っぽいカレーを食べました。
牛肉のカレーはコーンビーフの風味がかすかにしました。小さい骨がついた上等でない部分の肉を非常に長い時間をかけてトロトロになるまで煮込んだ自分では絶対に作れない料理です!
私が飲んだのは、なつかしいショウガ味の「冷やし飴」をもうちょっと苦くしたようなジンジャー・ジュースです。
英国では牛肉を使ったカレーは食べられないものですから、ちょっと変わった味覚体験でした。
インド、パキスタン系の移民が経営している英国のカレーレストランでは宗教上のタブーのため豚肉、牛肉を使った料理が出てくることはありません。
日がかげり(まだ十分明るいのですが)、日中の厳しい暑さが和らいだ夜の10時近くに、地元の人たちが辛いカレーとビール目当てにゾクゾクと集まって来て、広場にテーブルとイスを集めたアフリカ料理レストランは大盛況でした。
イヌ連れもいっぱい。
特筆すべきはこの広場奥の...
児童公園に家族連れ(場所柄か、アラブ、アフリカ系の家族が多かったような)もゾクゾク集まって来て、ビールとカレーで歓談する大人たちの声に混ざって楽しそうな子供たちの歓声も聞こえてきました。
10歳以下の子供は7時か8時に寝るのが当たり前、夜の9時過ぎに子供を外に連れ出すなんて「虐待」扱いされかねない英国では考えられないシーンです。
スペインでは暑い真昼に小さな子供を外の公園で遊ばせるのがそもそも「虐待」扱いされかねないそうです。
バルセロナの住人はみんな町の中の小さめのフラット(アパートメント)に住んでいるものですから一日一回元気いっぱい外で遊ぶ機会は子供たちにとって貴重なはずです。
4日目、夫がホテルそばのバーで女子サッカー選手権ヨーロッパ杯、イングランドvsスペインの試合を見ているあいだ、サッカーに興味のない私と息子は、息子の英国人のお友達と行き当たりばったりで「地元の若者行きつけ」らしいバーに入って話をしました。
2人のお友達はいずれも息子がスペインに移住した直後、ブレクシット完了直前にすべり込みセーフで仕事を見つけて永住権を得ています。
憧れの暑い国で仕事をしてなおかつケアフリーなアウトドアライフを満喫するという夢をかなえた若者たちです。
2人とも毎日毎日暑いのに、暑いのがありがたくて暑い時には外に出て暑さを楽しまなくてはもったいないと無理をした経験があるそうです。しばらくたってふと、「そうだ、自分は暑い国にもう住んでいるんだ、暑さはいつでも楽しめるんだ」ということに気が付いて暑い時に外に出なければもったいない、という考え〔北西ヨーロッパ人特有の強迫観念〕を切り捨てることができた...と言っていました。
暑いのが苦痛で暑いと不機嫌になる私にそんなことを言ったことがない息子も、実は同じような考えだったようです。
暑い日と涼しい日、雨ふりで肌寒い日が交互に来る英国と違って服装に悩まなくてよい...などバルセロナの酷暑礼賛を楽しく納得して聞きました。
私は夏が毎日暑いのはそれでもイヤです。ゴキブリもよく出るそうですし。
海辺のそばの冷たい蒸気の煙が出る発煙筒です☟。素晴らしい工夫です!これ、日本にありますか。
ちょっと歩いてみた砂浜の海岸の暑いこと暑いこと!
海水に足を浸して500mほど歩きました。
トップレスで背中を上に向けている女性が多数いました!汗と日焼け促進剤の甘い香りでむせ返るような臭いのスペインの砂浜です。
マンチェスターに帰った金曜日は雨降りで気温が17℃前後でした。本当にほっとしました。
バルセロナの写真がもう少しあります。以下次号。
お帰りなさい 猫さん が 喜んだでしょう
待ってたから
インドのカレーって 羊なの 鶏肉しかないの?と心配したけど
よく考えたら カレーって単なる 煮込みで
新宿の中村屋が インドの亡命者をかくまって
彼が 日本風に作り直した って
どっかで読みました
カツカレーとか言いだすと インド人に 怒られそう
以前、日本語で書かれた何かのエッセーに「ビーフカレ―があるのはカレーが独自に発展した日本だけである」みたいなことが書かれているのを読んだことがあります。本場のインド、ではウシもブタも食べないからって。それは、間違い。現に私はスペインで牛肉入りのカレーを食べました。それはそれで大味でしたがそれはそれで美味しかったです。中村屋の繊細なビーフカレーが食べたくなりました。なつかしい!!
アフリカや南米など貧しくても土地が広い地域では牛肉が安いみたいですね。香辛料を使ったビーフ料理を常食にしている暑い国はけっこうありそうです。
僕の知ってる ブラジルは40年前 アフリカは30年前ですから 未だ 庶民は 牛肉は お祭り以外では 食べませんでした
貧乏人は 豚モツ煮込みの 金曜日のご飯を
楽しみにしてました
曜日毎に メニューが決まってました
牛肉はメニューに無かったです
蒸気の出る 発煙筒は 見た事無いですね
野外置の 冷風機(水の蒸発熱で 冷たい風を出す)は 高木ベーカーリーの庭に3台程 置いてありますが あまり 評判は良く無いですね 音は静かです
蒸気のでる 冷風機 有りました 新しくなった 広島銀行の 本店の 入り口の かなり高い 所の
窓から 小さいのが 10個ほど 吹き出してました
でも 冷気が下りて来ず 直射日光が当たる 玄関が 涼しくなると 言う 気はしませんでした