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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ライム・パークの有料で公開している庭、さまざまなテーマの広い広い景観庭園、まずは序章

2018年07月15日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
前回はストックポートのはずれにある広大な公園、ライム・パーク Lyme Parkでピクニックをしてふてぶてしい池のカモにたかられた話でした。
ライム・パークは入場無料。地元の人々の憩いの場です。

今回は、ナショナルトラストの年間会員になった私たちが無料で入園した、庭園 Garden 見学についてです。

山あり谷あり、森林にヒツジの放牧場、野生のシカの保護区域まである広大な敷地を14世紀から所有した貴族の邸宅、ライムホール Lyme Hallとその周りのいろいろなテーマの景観庭園に入館、入園するにはかなりお金がかかります。


庭園に出るには、まずライム・ホールのコートヤード(中庭)を通らなくてはなりません。






まんなかのアーチをくぐって…


…コートヤード(中庭)に入ります。


上の写真に写っている3つのアーチの真ん中を通ると向こう側が庭園です。入園料を払って、切符を買わなければ通過できません。
右側のアーチが切符売り場の入り口です。

切符売り場。


私たちは、ナショナルトラストの会員ですから!会員証を見せて、無料で切符をもらいます。
荷札のようなタグにゴムの輪がついています。ブレスレットのように手首を通し身につけていれば、一日中出入り自由です。

ちなみに、庭園のみの入場料が8ポンド(1190円)。庭園と邸宅こみだと12ポンド15ペンス(15ペンスの半端な額は何!?)。邸宅のみだと9ポンドです。

ところで、会員証には会員の名前のみで写真はありません。年齢や性別の記載もなしで誰かに不正に貸与したり、とかできちゃうんですよ…
それに第一、私たちが入場した時はだれも切符をチェックしませんでした。

のんきだなー、ナショナルトラスト!
たぶん不正をするような人はほとんどいないんだと思います。

あああ、こんな調子ではいつまでたってもかんじんの庭園に行きつきません!


もうついでですから、コートヤードの写真をいくつかお見せします。

この写真の左側のアーチから入って、コートヤードを横切り、右側のアーチ(写っていません)を通って庭に出ます。






反対側から…


今回、入園して初めて見ました!


有名なBBC制作のテレビドラマ「自負と偏見 Pride and Prejudis」の撮影に使われ(エリザベス・ベネットが Mr.ダーシーの住むぺンブリー館を訪ねてきてあまりにも立派なので唖然とするシーン)ポスターや観光案内の写真でもよく見るライムホールの正面は、こちら側でした!

一番絵になる池越しのこの写真は、池の向こう側を通って戻ってくる、「庭園見学コース」の一番最後に撮りました。


1720年代の設計で、パラディアン様式。
当時のイギリス貴族あこがれの、イタリアのルネッサンス様式のマネです。
設計したのは、本場イタリアから招へいされた当時の売れっ子建築家、ジャコモ・レオーニ。

イギリスの16世紀の建築様式とヨーロッパのバロック様式も取り入れられているそうですが、どこがどうなんだかよくわかりません。
今回は建物の話はとりあえずおいておいて...

横をとおって見学コース開始。


すぐとなりの温室にまず入ります。




建物が素晴らしく入る時にわくわくしたのですが、今ひとつなかに栽培されている植物がパッとしません。

懐かしの「日本のシダ」がありました。そういえば日本のシダがヨーロッパのエメラルドグリーンのシダと違って深緑色だっていうことを忘れていたことに気が付きました。

この日、気温は一気に下がって23度前後、快適でしたがさすがに夏の温室は、むしむし暑い…。




イギリスの庭園の温室にはおなじみのイチヂクとバナナの木が植えられていましたが実がなっていませんでした。
色鮮やかで薫り高い南国の花も見られませんでした。

なぜか、四隅すべてにアロエ・ベラ(イシャイラズ)の鉢植えが置いてありました。




明日に続きます。様式を廃した「イングリッシュ・ガーデン」と様式美を追求したフォーマルガーデンの違いについて書きます。


今回の記事は昨日投稿予定で準備していたのですが、手違いで自動投稿になっていませんでした。

以下は、以前にライム・パークを訪れた時の記事です。リンクを貼りましたので、開けて読んでみてください。
実はもっとあるはずなのですがとりあえず最近のモノだけ。


自負と偏見、Mr.ダーシーのお屋敷(のロケ地)はストックポートにあり!ライム・パーク

1990年代イギリスのセックス・シンボル、リージェンシー時代の紳士、Mr ダーシーが泳いだ池

Mr.ダーシーの水浴びの池を見物後、ウサギ穴、犬穴のある塀を越え 谷沿いの道を歩く、ライム・パーク

ストックポートの晴れた日、ライム・パークをちょっと散歩、謎の建物、「檻」って?

ライム・パークの丘の上、なぞの一軒家とロンドン名所、ロンドン塔の暗い関連性



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コメント (4)
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