イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

タットン・パークの庭園見学その2、しょぼいバラ園、大胆なデザインのトピオリ―、あやしい日本庭園、とげとげルバーブ再び

2018年07月30日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
タットン・パークの庭園めぐり、昨日の続きです。


上の写真の奥の方にちょっと写っている、菜園を囲むレンガ塀の真ん中のかわいいあずまやを抜けるとバラ園 rose garden があります。


2年前、五月の終わりに訪れた時は花が咲いていなかったバラ園、今回は念願の「花さかり」が見られました。

といっても、けっこうしょぼいですね。
満開ですが植えられている密度が低いのです。
子供の頃に行った、千葉県船橋市の谷津遊園のばら園のほうがよっぽど見栄えがしたと思います。

2年前の記事のリンクです。☟花の咲いていないバラ園の写真が載っています。
戻ってきたタットンパーク、今度は庭園


バラ園を突き抜けると(上の写真を右から左へ抜けて)その隣のタワー・ガーデンにでます。
中世風の塔がある、ロマンチックな小さな囲い庭です。

おっぱい刈り込みの下に嫌がる夫を無理やり座らせて写真を撮りました。


目の前に枝がかぶって何も見えないそうです。

タワー・ガーデン内にはこんなラブラブベンチもありました。


モコモコ刈り込みのある生垣の間を縫って、外へ出ます。
広大なオープンエリアにでてから振り返ってみた、刈り込み(トピオリ― topiory)アート。







(花壇のヘザーの盛り植え、半分枯れて褪せていました!)

何回見ても意図不明、不思議な造形です。

トピオリ―アートの神髄は左右対称、均一のとれた幾何学配列なはずなのですが、このデザインはかなり個性的で、いいかげんです。

しかも、写真ではよくわからないかもしれませんが、うぶげの生えた禿げ頭のように若枝がホワホワのびてきています。いったいどのぐらいの頻度で剪定しているのでしょうか。
たいへんな重労働と技術を要する仕事でしょう。

庭園真ん中を貫くこの広い道の行きあたりに展望ポイントのギリシャ風モニュメントが見えています。


今回はそちらにはいきませんでした。

この広々とした光景のすぐ右側、赤いTシャツを着た夫のすぐ右側にあるのが....


タットン・パークの庭園で最も人気がある、造園108周年を迎えたらしい怪しげな日本庭園Japanese Garden(の回遊池)

木と木の間に渡した綱に横水平につるした7月のこいのぼり、ヨーロッパ風の景観をぶちこわしています。



「ちゃんとやらないんならやめようよ!」と担当の人に言いたい。
何か月も取り込むのを忘れられた洗濯もののようです。

(横に並べたのは下がった状態で重ならない工夫かもしれませんが)

ねじれた鯉、めくれ上がって綱に引っかかっている鯉もいます。すべて色褪せていて、ダランと並んで下がった姿は風をはらんで空に泳ぐ勇壮な姿とは程遠いダレたディスプレイです。

日本で見慣れたものよりもずうっと小さいし。

しかも、この脱力鯉下がり、池の周りのどこにいても目に入るのです。


右手の松の木数本の間に力なくなびいている鯉数匹が小さく見えるでしょう?

シントー・シュライン shinto shrine(4面格子で入り口なしの神社のつもり)のある小島にかかるコンクリートの怪しげな「アーモンド・アイ・ブリッジ」と池面にうつったその影が東洋人の細い目の形に見えるはずなのですが、池の水にヨーロッパ各地で異常発生しているという有害な青藻(抹茶シェイクのように見えるモコモコ層)のせいで見られません。




タットンパークの名物、ヨーロッパでおそらくもっとも権威のある日本式庭園について詳しく書いた2年前の記事をぜひ読んで下さい。リンクを下に貼りました。

タットンパークのあやしい日本庭園



夫が前回とても気に入ったというジャイアント・ルバーブの群生をまた見に行きました。


前回行った、5月に比べて格段に成長しています。


2年前の、ジャイアント・ルバーブについて書いた記事のリンクです☟。
写真があります。大きさを比べてみてください。

タットン・パーク、とげとげのルバーブ、ハンカチのなる木

普通の食用ルバーブ(育ちかけですが)が菜園に植わっている様子をこの記事の一番上の写真で見てください。

身長182㎝ の夫が直立して下に立つことができる高さです。
前回は身長161㎝ の私のあごが葉の上にのるぐらいの高さでした。

二週間前までの晴天続きで水量の減っている池端に生えているのです。


葉の重なり合う下に立つとコロボックルみたいな気分になります。
(コロボックルというのはフキの葉の下に住む妖精です。ですよね?)

とげとげも鋭くなって、まがまがしさもパワーアップ。



昨日、庭園入り口の売店で買った紫のカリフラワーが菜園に栽培されているところが見られなかった、と書きました。
読者の方からのコメントを読んで、もしかしたら温室に栽培されていたのかも!と思いつきました。

菜園の温室です。


入ってみる気はとても起こらない暑苦しい真夏の灼熱地獄。

熱帯雨林ディスプレイの温室ではいろいろなところからスプリンクラーで水が吹きちらされて、天国のような爽快さでした!


他にも、いくつも温室がありました。

最悪なのは窓を閉め切った蘭の栽培室。
気温が40度近かったと思います。日本の酷暑が体験できました。



↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。




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