イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

我が家のバードカフェ事情、営業妨害(リス!)、ライバル店出現、店舗取り壊しごは仮設店営業ほか

2019年06月10日 09時00分00秒 | 英国の動物
昨日、息子が3階の自分の部屋の窓からガラス越しに撮った写真です。


私たちはマッチ箱を立てたような、間口が狭く、奥行きと丈のある1970年代に建てられた「タウン・ハウス」という形態の流行おくれの3階建ての家に住んでいます。(両側の壁は両隣と共有する5軒続きの長屋ふう...)

庭を訪れる野鳥にふるまうために開いた「エリのバード・カフェ」がとても繁盛しています。
ところが およびでない!グレイ・スクイラル(ハイイロリス)がこの「つるすエサ台」に入れた食べ物をほとんどすべて食べつくしてしまうのです。


ああ、頭にしっぽをかぶせて塀の上でくつくつ体を揺らしながらパンをむさぼり食うリス、かわいい!(一番上の写真)

顔が見える写真もありました。


(私のスマートフォンは充電中です)

これが「エリのバードカフェ」!


現在仮店舗営業中です。

これが当店の人気メニュー、ファット・ボールス(丸めた牛脂、つついているうちに中から穀類の粒が出てきます)!


時々窓の内側から小鳥のお客様が食事を楽しまれるようすが覗き見られるのですが、人が見ているとゆったりと過ごしていただけないようです。
小鳥のお客様の来店時刻は夜明けの早い夏の時期は早朝5時前後のようです。

その点、営業妨害リスのサイモン(何代目か何匹目かは不明ですが、うちに来るリス野郎はすべてサイモンという名前で呼ばれています。命名;私)はおなかがすけばいつでもやって来て、家人やネコがガラス越しに見ていようがお構いなし!がつがつ食べたい放題。

息子がついに一階に降りて至近距離の撮影を試みると、残ったパンの小片をくわえてさっと姿を消しました。


上から撮った写真何枚かを見てください。
サイモンの腰かけている塀のすぐ向こう側に、お隣が設置した「バード・フィーダー」があるのが見えますね。

お隣のご主人(アレン)が経営する「アレンのバードカフェ(命名;私)」。

すでに小鳥のコミュニュティ―では定評のある「エリのバードカフェ」の塀をまたいで、すぐ後ろにライバル店を店開き!

しかも、エサ台の下にプラスチックの見苦しい半ドームがはめ込まれているでしょう?

リス(やネズミ)が下から登ってくるのをとめる「リス返し」装備!なのです。効き目があるのか気になるところです。



いえ、効き目はないでしょう。塀からエサ台にあるいはうちのバードカフェからぴょんと飛び移ればアレンのバードカフェでも食べ放題。

まあ、二軒で1地点集中的に営業すればより集客効果が上がるかもしれませんね。

食パンの両端(ミミ)をつるすエサ台に一枚入れておくと、必ず2時間以内に消滅します。

小鳥が数羽でチュンチョンついばむようすをぜひ見てみたかったのですが、どうやら毎回サイモンが一匹で食べつくし、食べきれない分はリュックサックか背中に担いだ風呂敷にでもつつんで自宅に持ち帰るようです。

パンのミミ一枚はサイモンが体を伸ばしてゆったり上に寝そべることのできる敷布団サイズです。
(尻尾ははみ出すでしょう)

ところで、このバードカフェ、お気づきでしょうか......


先週まで、うちの庭のパティオ(舗装した部分)に夏、生い茂った葉が涼しい影を落とすブダリア Buddleia の大木だったのです。

夫と私で切り倒しました。

(探してやっと見つけた一番最近の写真が去年の夏の、これです)


大木という表現もそぐわないのですが、この勝手に生えてきた木を敷地内にこれだけ長いこと10年も放置して満開の花を楽しんできた家庭も少ないでしょうから。

建物のすき間に自生して、外壁の崩壊、あるいは土台を持ち上げてしまうこともあるこの木、私たちも涙を呑んで切り倒さざるを得ませんでした。
ブダリアが壁際に生えている住宅は絶対に売れないそうですから。

バードカフェとしてお客様の小鳥たちや営業妨害のリスたちに、愛されてきた我が家のブダリア、別名バタフライ・ブッシュともいわれるようにチョウとミツバチが大挙して集まる、ご近所でも評判の名物花木だったのです。



上の写真は2016年の夏に撮りました。
先週切り倒したときはもっともっと成長して、3階の窓に風で枝が当たる高さになっていました。

ブダリアの木を利用した初代バード・カフェ店舗を店じまいした直後、捨てずにとってある木の一部残骸をかべぎわにたてて仮店舗状態で再開店しました。

いつまでも外壁にもたせ掛けて立たせておくのは危険だと思われますので、そのうちアレンのバードカフェのようなパティオにたてるバード・フィーダー(できれば木製でリス返しのついていないもの)を購入するつもりです。

ブダリアについての2016年の記事です☟リンクを貼りましたのでぜひ読んでみてください。
建築物の崩壊、都市のジャングル化、地球征服をもくろむ、妖しく美しい花、ブダリア


バードカフェとサイモン関係のしつこい記事もよければぜひ!☟

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コメント (3)
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