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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

日本風のカップラーメン, 笑えないサムライ・ジョークと試食体験

2019年06月19日 09時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
以前にご紹介した、カブト・ヌードルス Kabuto Noodles、ご記憶でしょうか。


購入しました。
Chilli Chicken Ramen 味です。(Chicken Ramen 味は息子に食べられてしまいました)

前回の記事では、ネーミングにひかれてスーパーの売り場で写真を撮っただけですが、今回はちゃんと食べました。

通常価格2ポンド(275円)は高いです。

275円ならそんなに高くないのでは?と思われましたか。ポンド安です。


スーパー、セインズベリーで半額セールの時に買いました。


なぜ、ニンジャーやサームラーイ、スーモー(=力士)ではなく、「カブト」か!?という疑問は残りますが、カブトをかぶったのっぺらぼう顔面がドンブリとして描かれているトレードマークは気が利いています。

お湯を注いで3~4分待つのは日本のカップヌードルと同じです。


バーコードをほぐしてラーメンのようにお箸でつまみ上げるグラフィックもよいですね。


ポットに書かれた食べ方と能書きです。



「サムライ戦士の厳しい規律のように高度な技能で献身的な調理がなされている」(意訳)と書かれています。もちろんジョークのつもりですが、全く面白くありません。

グラフィックとの落差の激しい圧倒的なセンスのなさにたじろぎます。

When The Character Of A Man Is Not Clear To You, Look At His Noodles.
その人物の人柄が判然としないのならば、その者のヌードルを見るべし

....というくだらない、ジョークにしても面白がるポイントが全く分からない格言(でしょうか?)が引いてあります。

「お湯を注いだのちはしばし瞑目し、あるいは空手の鍛錬などして待たれよ。

「そのまま食してもよし、ドンブリがあれば使用されたし。あるいはヘルメット(兜)をひっくり返しての使用もよし。

「サムライたちよ、かき回すことを忘れるなかれ、まことの善は下方に沈殿せり

など、もちろんジョークのつもりのどうしようもないことがうだうだ書かれています。

下の方の「ゴミはゴミ箱に」マークでは兜をかぶった人物がゴミ箱に空きポットを投入しています。
「まことのサムライ戦士はポイ捨てせざるべし



3分たって食べました。

懐かしい日本の「チキンラーメン」のようなキッチュな味を期待していたのですが、全く違いました。
中華風のダシ味でした。

おまけに「チリ味」だったものですからラー油のような香ばしい唐辛子味がしました。
麺は全く日本のカップヌードルとは違いこりこりツルツルしていました。

期待した日本のキッチュな味ではなくてがっかりですが、これはこれでイケるのではないでしょうか。


カブト・ヌードルス、ホーム・ページを見て発見した、ほかのラインアップです。

Chicken Ramen 私が食べたもののチリ抜き味でしょう

Vegitable Katsu 出ました!カツゥというのは英語で日本風のトロンとした、コクのあるカレーソースのことです。日本のカツゥからインスピレーションを得たと明記        されていますがカレースープは香草やスパイスの効いた東南アジア風のようです

Beef Pho  ベトナムの麺料理だそうです

Miso Ramen 読んで字のごとし。ただしベジタリアン対応なので、カツオのダシを抜いたお味噌汁のようなスープと思って差し支えないでしょう

Chicken Laksa ココナツベースのスープを使ったマレーシアのラクサ料理からインスピレーションを得たと書かれていてます

.....製品名は「カブト」で、日本を意識しているようですが製品のバラエティはアジア全般をカバーしているようです。

いただけない「サムライ・ジョーク」がすべての製品に印刷してあるのかどうか気になります。

個人的な意見ですが、日本の武道や精神論に傾倒して、あこがれたり実際勉強したりしている西洋人(の一部)が本当に苦手です。
サムライのように名誉や集団のために命を捨てる生き方にあこがれている、などと日本人の私に真顔で言ったりするような人たちです。

そして、それに私が感心したり賞賛したりしないことに本当にショックを受けるようです。
私は「そういう前近代的な考え方が日本人を世界から孤立させることになる」などと思ったことをきっぱりという主義です。
私以外の日本人はすべて「あなたは日本人以上に日本人らしい!」とサムライ好きの西洋人に対してのころし文句を言うものらしいのです。

「カン違いの西洋人を甘やかして喜ばせるのはいい加減やめた方がよい」と私は思うのですが。

....カブト・ヌードルスのジョークに「脱力して笑ってあげる」ことができないのはこのためもあるかもしれません。


以前の記事にも載せた、ファンキー・バーコードの好例;

ネコのひっかきバーコード(ネコおやつ)


草むらのトラ(タイガー・ナッツというトラ模様のようなヒビの入ったコーティングのピーナッツ)



  
コメント (3)
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