眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

ベネチアに住むとある一族だけが発症する原因不明の難病。発症すると眠れなくなり、体力が衰え、最後には死んでしまう。
そして、パプアニューギニアで発生した、クールーと呼ばれる原因不明の難病。
この２つの病気が、イギリスで発生した狂牛病により、プリオンと名付けられたタンパク質が原因であることが判明する。
プリオンを巡る、個性的と言うよりも犯罪者的な性質を持つ学者たちの名声争いや、狂牛病を巡る食肉業界を守ろうとする国家など、様々な話題が一つにまとめられた、素晴らしいノンフィクションだった。
プリオンについての解説書としても、素晴らしく、今まで読んだどの説明書よりもよくわかった。

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

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