新聞記者

2019-07-17 22:07:00 | Movie
場外乱闘が起きている話題作を見てきた。

結論から言うと、この映画により選挙結果が変わることも、メディアの信頼性が変わることもない。右も左も騒ぎすぎ。

クローズアップと頻繁な切り替えを多用したカメラワークと、手ブレ映像、陰影のあるライティングは、邦画としてはワンランク上の演出。ちょっとやりすぎだが、習作としてわざとやっているのだろう。
虚実入り乱れたシナリオは、エンタメに振り切れていないところがおしい。中盤までは面白いのだが、後半失速してしまう。面白くないところを、社会派作品を言い訳にしてはいけない。

世紀のスクープや、ニュースの天才などの、抜群に面白い作品と比べるべくもないが、恋人が病気で死んでばかりの邦画の中で、まともにストーリーで勝負する本格派の作品を作ろうとしたことは素晴らしい。

今度は、同じスタッフで、マスコミの腐った部分をえぐるような、エンタメ作品を期待したい。
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