今年も、大学入試センター試験が終了したが、今年は、例年にも増して運営にミスが多かったようだ。リスニングのプレイヤーを離れた会場に配送するのを忘れた東北大学などは論外として、今回は、地歴と公民を同時に実施するという試験方法の変更に伴うものが多かったようだ。
今回の入試制度の変更はもともと詰めが甘く、2科目受験で申請した場合どちらか1科目に集中することが可能な仕組みになっており、これを「裏技」として話題になったこともあったが、裏技などではなく明らかに制度の仕様(バグともいう。)であって、初めからちょっと考えればわかることであった。(過去のブログ参照)
http://blog.goo.ne.jp/stanza24/e/d4bd204f67e8eebc0025ec8ef03cfa1a
福井大学では、1教室で公民の問題冊子を配布するのを忘れ、8分間終了を繰り下げた。これは大学側のミスだが、問題冊子の配布遅れなどのため、福井大学や福井県立大学を含む多くの大学で試験開始時間が遅れ、時間を繰り下げて対応したそうだ。これだけいくつもの大学で同じ現象が起きるということは、個々の大学の責任ではなく、大学入試センターの想定した手順がおかしいということになる。
センター試験の「前説」はきわめて長く、しかもすべての教室で、書いてあるとおり読まなければならず、はしょることは許されない。今年は大幅に読む文章が増えているにもかかわらず、説明時間は同じだったらしい。時間が足りなくなると開始が遅れるだけでなく、監督者も焦ってしまい、ミスの原因になりがちである。受験生が緊張するのは当たり前であるが、監督者も負けずに緊張するのであろう。
それにしても、大学の入試関係者に聞くと、最大の緊張感をもって試験の実施に集中している中で、1科目終わるごとにいくつもの報道機関が電話をかけてきて、何かトラブルがなかったか聞かれるそうだ。特にないと言うと(たとえ何かあってもセンターの了解がないと言えないようだが。)つまらなそうに電話を切るそうで、今回、鬼の首をとって騒いでいるが、まあ、マスコミなどもともとそんなもんだろう。
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