市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

食欲の秋 宮田町コーヒー店

2005-10-28 | Weblog
 宮田町コーヒー店のドライカレーは、絶品といっていい。ルーと固く炊き込んだライスの見事な調和がいい。420円、セットにすると630円である。サラダとコーヒー、それにケーキがレアチーズかチョコレートケーキ、アップルパイのどれかがつく。コーヒーは自家焙煎である。ただ、駅のキオスクを思わせるカウンターの高めの椅子での食事、そのためぼくは足踏みしていたのだが、これが食すると美味しくて、どうしてもっと早くここでランチをしなかったかと悔やまれる。

 もともと店は、県庁近く宮田町の小さな店だった。杉の板壁で、カウンターもケースも手作り感があってよかった。店主は毎日、カウンターでコーヒー生豆をピンセットでより分け焙煎にかけていた。妹さんが、パイ、カレー、ケーキとつくりどれも美味しく、当時ぼくは、いつもキッシュパイサンドを楽しんでいた。店主が母の看病に専念するため、4年前、とつぜん閉店、妹さんだけで、このボンベルタ地下のカウンターで営業してきている。先日、ふと電話町で店の電話をみつけ、電話したところ、しばらく話していたら、ぼくの名前を告げられ、ご無沙汰を恥じ入ってしまったのである。

 コーヒーは220円である。どうしてこんな値段に設定したのかと彼女に聞くと、いや人が来るかもとつけたんですけど、来なかったと笑う。でも豆が安く取れるので、この値段でいいのですというのである。兄・妹そろって昔から、商売気がまったくなかったが、今もかわらない。それでいて極上のパイやらケーキやら、ひっそりとカウンターで客に出されている。それにしても4年の歳月のなんと早く経ったことか!!
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