躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

地球の回る音

2006-12-22 14:50:06 | Weblog
「鳥」
(写真:とうちゃん)

くるくる回るコマの先にからめ取られて、
ほわほわの綿の雲の中から、糸が紡ぎだされる。
落ち葉が重なる庭では小鳥達が餌を捜している音。
かさ・かさ・かさ・・・と。

インディアンのおばあさんの話を思い出す。
他のみんなが重労働をしているのに、一日中じっとして目を閉じている。
白人の青年が聞いた。
「こんなに忙しい時に何をしているのですか?」
おばあさんは、言った。
「しっ、しずかにして。今、地球の回る音を聞いているのだから。」

地球のまわる音を聞けたらなあ。
くるくる回る地球。
くるくる回るコマ。
よりをかけられ、糸はしっかり糸になる。

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昨日の田舎物件は、やはりペケ。
(ごめんなさい、お家さん)
その家専用の道路があるなんて聞かされて、
とっても素敵と思うのは、経験上、もう止めにしていたけど、
冷凍庫付きの宅配便が来られるのかしらと思えるほどの、
細い急な坂道を登って行ったところにその家があった。
引越しのトラックはどうするのだろう。
入って来たとしても、Uターンが出来そうもない。

でも、確かに、ロケーションは良くて、
離れた所に隣家の納屋の屋根がちょこっと見えるだけだ。
それなのに、下の道路からの騒音が聞こえる。
街の人ならともかく、とても私には我慢できない。

とうちゃんは裏山に消えた。
裏山もこの家の敷地内だ。
ほんのちょっと登ると尾根に付くので、向こう側を見に行ったらしい。
帰ってきた話を聞くと、産廃跡があったそうだ。
やれやれ。

「もう止めようね、この田舎物件捜しの趣味は。」と、言おうとしたら、
今度は、岬の山の天辺の、人が歩いてしか登れない家を見たいという。
そんな家を建てた人がいるのだ。