昨日、今日と相方と一緒に軽くランニングをする。昨日は晴れで太陽の光はだいぶ強くなっていたが、ものすごく冷たい風が北からびゅーびゅー吹いていた。川の表面は波立っていた。暗い藍色の水と波の白が鮮やかだった。寒かったが久しぶりのランニングに体が喜んでいた。7キロほどゆっくりと走った。
土手では高校生がマラソン大会をやっていた。男子が青いジャージ、女子が赤いジャージで北風に向かって気だるそうに走っていた。とてもじゃないがふだんから走っているようなフォームではない。慣れていない人間がこんな寒空のなか走っても楽しいはずがない。走ることが嫌いになるだろうなと思った。そういえば僕も高校生のころは走ることが大嫌いだった。
今日は風もなく心地よかったので距離を少し延ばすことにした。ところが6キロぐらい走るとヒザが痛み出した。無理をしても仕方がないので堤の上を3キロほど歩いた。土手のランニングコース、グランド、そして川を見下ろしながらゆっくりと歩いた。(横では相方が歩くスピードにあわせてジョギングしている)。
風はやわらかく太陽が暖かい。ランナーが歩いている僕の横を走りすぎていく。小型犬が飼い主とちょっと距離をとりながら走っている。ウォーキングをしながら話しをするカップルとすれ違う。タイミングの合わないパスを出しているサッカーの試合が見える。荒川遊園の観覧車が遠くの方に見える。それらすべてが春を予感させる太陽の光に包まれている。
のどかだ。レースに備えて土手を走っていたとき、走るためでなくゆっくりと土手に来たいものだ。よく、そう思っていた。図らずも、今日はそんな感じになった。1ヶ月後のフルマラソンを考えるとまずい感じだが、とてもよい時間だった。いずれにせよ、30分程度のランニングならできそうな感じだ。ランニングを再開しよう。レースのことはあまり考えずに気分よく走ろう。
さて、受け売り情報を2つほど書く。(目的は書きながら整理するためだ)。どちらもテレビ番組から。1つはNHKスペシャルでやっていた海や湖、川などの放射能汚染についてだ。ちょっと前に録画した番組なのでタイムリーではない。
原発事故のあと高濃度の放射性の汚染水を海に流した。その時、放射能は海の水で薄まるので魚などには深刻な影響は出ない、というようなことを専門家が言っていた。当時の説明では、排出された放射能は世界中の海水に平均的に拡散していくので問題ない、というような印象だった。ところがどうも海の中にもホットスポットのようなものが作られているらしい。専門家の期待はまた外れたわけだ。
まず、第一原発近海20キロ圏内はそれなりの高濃度である。簡単には薄まらない。また、そのあたりでとれた底魚は基準値を上回っていた。放射性物質が海底に溜まり、そこに生きるゴカイなどが吸収し、そのゴカイを食べる底魚が高い数値を示すというわけだ。
また、これらの放射性物質は広大な太平洋に拡散するというよりも、太平洋岸を南に下っているそうだ。日本の太平洋側では、川から流れた水は地球の自転の影響で海岸沿いを南に向かう。放射性物質もそれに合わせて動く。茨城県のひたちなかの沖合では海水から高い数値が検出されている。また千葉県の銚子沖でもそこそこの数値が出ている。
とくに銚子沖の数値が10月に比べて12月の方が上がっていた。放射能が海全体に薄く拡がるというよりも、ホットスポットが拡散しているようだ。(この考え方はきわめて東京中心になるのだが)銚子から房総半島を辿って南下すればその先には東京湾がある。
それとは別に東京湾は放射能の影響を受け始めている。首都圏に降り積もった放射性物質が川を辿って東京湾に流れ込んでいるからだ。番組では江戸川と荒川を取り上げていたが、河口付近の数値は第一原発20キロ圏内の海域とそれほど変わらなかった。汚染の拡がり方からすると、東京湾の汚染が最もひどくなるのは2年2ヶ月後だという。場合によっては、川からの汚染と海からの南下の汚染で、東京湾は放射能汚染に挟み撃ちされるかもしれない。
原発事故は昨年の3月に起こったもので、それ以後は事故の収束に向かっている時間だ。そんな雰囲気かもしれない。でもそれは間違いだろう。原発事故とは、1つ始まってしまえば次から次へと新たな事故が起こるものなのかもしれない。まるで将棋倒しのように。最初に倒れた将棋を駒を立て直せば解決というような簡単なものではない。今も1つ、また1つと新しく駒が倒れているのかもしれない。そして、あとどのくらいの駒が倒れるのか、それも分かっていない。
原発をコントロールすることの不可能性。そして原発の時間と人間の時間のズレ。このあたりのことを、今回の事故をきっかけにこの社会は考えねばならない気がする。この世界には人間の科学技術では思い通りに出来ないことがあり、現代人の時間感覚で判断できないものがあるのかもしれない。そういう謙虚さが必要なのだと思う。
もう1つの受け売りは、古文書と地震考古学の番組からだが、長くなってきたので次回に。
土手では高校生がマラソン大会をやっていた。男子が青いジャージ、女子が赤いジャージで北風に向かって気だるそうに走っていた。とてもじゃないがふだんから走っているようなフォームではない。慣れていない人間がこんな寒空のなか走っても楽しいはずがない。走ることが嫌いになるだろうなと思った。そういえば僕も高校生のころは走ることが大嫌いだった。
今日は風もなく心地よかったので距離を少し延ばすことにした。ところが6キロぐらい走るとヒザが痛み出した。無理をしても仕方がないので堤の上を3キロほど歩いた。土手のランニングコース、グランド、そして川を見下ろしながらゆっくりと歩いた。(横では相方が歩くスピードにあわせてジョギングしている)。
風はやわらかく太陽が暖かい。ランナーが歩いている僕の横を走りすぎていく。小型犬が飼い主とちょっと距離をとりながら走っている。ウォーキングをしながら話しをするカップルとすれ違う。タイミングの合わないパスを出しているサッカーの試合が見える。荒川遊園の観覧車が遠くの方に見える。それらすべてが春を予感させる太陽の光に包まれている。
のどかだ。レースに備えて土手を走っていたとき、走るためでなくゆっくりと土手に来たいものだ。よく、そう思っていた。図らずも、今日はそんな感じになった。1ヶ月後のフルマラソンを考えるとまずい感じだが、とてもよい時間だった。いずれにせよ、30分程度のランニングならできそうな感じだ。ランニングを再開しよう。レースのことはあまり考えずに気分よく走ろう。
さて、受け売り情報を2つほど書く。(目的は書きながら整理するためだ)。どちらもテレビ番組から。1つはNHKスペシャルでやっていた海や湖、川などの放射能汚染についてだ。ちょっと前に録画した番組なのでタイムリーではない。
原発事故のあと高濃度の放射性の汚染水を海に流した。その時、放射能は海の水で薄まるので魚などには深刻な影響は出ない、というようなことを専門家が言っていた。当時の説明では、排出された放射能は世界中の海水に平均的に拡散していくので問題ない、というような印象だった。ところがどうも海の中にもホットスポットのようなものが作られているらしい。専門家の期待はまた外れたわけだ。
まず、第一原発近海20キロ圏内はそれなりの高濃度である。簡単には薄まらない。また、そのあたりでとれた底魚は基準値を上回っていた。放射性物質が海底に溜まり、そこに生きるゴカイなどが吸収し、そのゴカイを食べる底魚が高い数値を示すというわけだ。
また、これらの放射性物質は広大な太平洋に拡散するというよりも、太平洋岸を南に下っているそうだ。日本の太平洋側では、川から流れた水は地球の自転の影響で海岸沿いを南に向かう。放射性物質もそれに合わせて動く。茨城県のひたちなかの沖合では海水から高い数値が検出されている。また千葉県の銚子沖でもそこそこの数値が出ている。
とくに銚子沖の数値が10月に比べて12月の方が上がっていた。放射能が海全体に薄く拡がるというよりも、ホットスポットが拡散しているようだ。(この考え方はきわめて東京中心になるのだが)銚子から房総半島を辿って南下すればその先には東京湾がある。
それとは別に東京湾は放射能の影響を受け始めている。首都圏に降り積もった放射性物質が川を辿って東京湾に流れ込んでいるからだ。番組では江戸川と荒川を取り上げていたが、河口付近の数値は第一原発20キロ圏内の海域とそれほど変わらなかった。汚染の拡がり方からすると、東京湾の汚染が最もひどくなるのは2年2ヶ月後だという。場合によっては、川からの汚染と海からの南下の汚染で、東京湾は放射能汚染に挟み撃ちされるかもしれない。
原発事故は昨年の3月に起こったもので、それ以後は事故の収束に向かっている時間だ。そんな雰囲気かもしれない。でもそれは間違いだろう。原発事故とは、1つ始まってしまえば次から次へと新たな事故が起こるものなのかもしれない。まるで将棋倒しのように。最初に倒れた将棋を駒を立て直せば解決というような簡単なものではない。今も1つ、また1つと新しく駒が倒れているのかもしれない。そして、あとどのくらいの駒が倒れるのか、それも分かっていない。
原発をコントロールすることの不可能性。そして原発の時間と人間の時間のズレ。このあたりのことを、今回の事故をきっかけにこの社会は考えねばならない気がする。この世界には人間の科学技術では思い通りに出来ないことがあり、現代人の時間感覚で判断できないものがあるのかもしれない。そういう謙虚さが必要なのだと思う。
もう1つの受け売りは、古文書と地震考古学の番組からだが、長くなってきたので次回に。