「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

『RENT』2017

2017年07月23日 | 今日の1作 
今日は2年ぶりにミュージカル『RENT』を観劇してきました。
今回もマーク役の村井さん目当て。

ここからは感想です。長いです。

あらすじや登場人物の設定は公式Wiki先生に任せるとして。

マークとロジャーは2年前と同じキャストですが、前回見たのが堂珍ロジャーで
今回はユナクロジャーだったこともあり、ロジャーに関してはだいぶ印象が違ったなぁ。
若くてカワイイ感じがしました。私が歳を取ったというだけかもですが。

同じくダブルキャストのミミとモーリーンは、偶然にも2年前と同じ役者さんでした。
2人ともキュート。
DVDで見たオリジナルキャスト版や映画版だと、女性陣はとにかくパワフル!!
というイメージなのですが、私が見たのはパワーはあるけどキュートな女子たち。
今回は前の方の席(しかし端っこ。ケツレヘムのシーンが目の前でビビった
だったので、ミミもモーリーンもジョアンヌも足ほっそ! と思いながら見てました。

でもやっぱり女性陣はみんな気が強いですねー。
男性カップルは最初から最後までイチャイチャしてるのに
女性カップルはぶつかってばかり、異性カップルも女性主導って感じだもんなあ。

キュートといえば、カーテンコールのお辞儀が
みんなで肘を折って手をつないでいて、なんだか可愛らしかったです。


前回同様、登場人物たちの刹那的な生き方や反社会的な行動に共感は難しくて
自分の頭の固さを再認識してしまったけれど
彼らの置かれた状況を踏まえれば、そうならざるを得ないのかなと理解はできます。
死がすぐ身近にある状況で、死に対する恐怖も自棄になる気持ちも当然のこと。
それでもなお、だからこそ、今日を精一杯生きよう、昨日と違う今日を生きよう
という強いメッセージが伝わってきました。

2年前と今回とでは違う楽曲に惹かれたのは、
私が歳を取って心境が変わったからなのかもしれないなあ。
ちなみに、前回、映像を見たときはそんなにピンときてなかったのに
劇場で見て感動したのが「What You Own」。
詩の内容というより、ロジャーは歌手でマークは役者だというのが
役の上だけでなく(役の上ではマークは映像作家)現実でもそうだと
ハッキリわかったのが興味深かったのです。

今回は(というか最近サントラ聞いていてもそうなのですが)
One Song Glory」「Without You」が胸に刺さりました。
あと、マークの「僕だけ生き残る!」という悲痛なセリフも。
おいていかれる、見送る立場である、1人になってしまう、
という孤独感がダイレクトに伝わって。

こんなふうに時間をおいて同じ作品を見るのも面白いなあと思いました。
本と同じで、自分が変わると見えるものも変わってくるんでしょうね。


感想はまだまだ尽きないのですが、本当に長くなってしまったので
最後に、今日の公演のパンフレット。↓↓↓

バインダーだった!!

裏表紙。↓↓↓


開くとこんな感じ。↓↓↓

パックリ開くから見やすい。

表紙を他のページと入れ替えられます、と見本が出てたけど
それはやらないと思う。