「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

裁判員制度

2009年08月04日 | 今日の出来事 
裁判員裁判がいよいよ始まりましたね。

私自身、裁判員制度には反対です。

誰かの人生にほんの少し関わって
ちょっとでも良い方向に変わるきっかけになれたらいいな
と思って塾講師という仕事を続けているけど
プロとして10年のキャリアを積んでも、まだまだ足りないところが多くて
間違った方向に導いてしまったかもと青くなることがあるのに
全く専門的な知識もないまま裁判員の1人として人を裁くなんて責任が重すぎます。

検察審査員として「裁判をすべきかどうか」の審議に参加したときでさえ
私には荷が重いと思ったのに、「有罪か無罪か」とか量刑を決めるなんて
そこまで他人の人生を左右するようなことに関わりたくない。

「人が人を裁く」こと自体、できるのか?という疑問があって
無責任に素人が関わっていいのだろうか?と思います。
それは裁判官がプロとして責任を持ってやるべき仕事でしょ。
日当1万円程度でやっていい仕事なの?
ていうか、1万円じゃ割に合わない責任の重さを感じてしまいます。
万が一、自分が裁かれる立場になったとしても
プロの手によって公平に裁かれるのなら納得できるけど…
という気持ちもあります。

それから、今回の裁判のマスコミの報道の仕方にかなり違和感を感じています。
裁判員の一挙手一投足をあんなふうに公開するのはどうかと思う。
初回だからなんだろうけど、それにしてもやりすぎ。
裁判員にはなりたくない気持ちが強くなりました。

検察審査員を務めたため
しばらくは候補者に選ばれても辞退できるので安心ですが
もし免除期限が切れた後に選ばれても
なにかしら理由を付けて辞退したいと思っています。
まずは選ばれないことを祈るばかり。


裁判員が証人に初めて質問 東京地裁2日目公判(共同通信) - goo ニュース