いよいよ北欧の旅の最後の訪問国、フィンランドへ向けて
船の旅が始まる。これだけの本格的なクルーズは初めての体験で
ワクワクしてきた。このシリヤ、シンフォニー号は1991年
Masaの造船所(トゥルク・フィンランド)の建造船で
全長203M幅31.5M、深さ7.1M、積載能力23ノット
乗客定員2,852人、客室数986室、ベット数3,001台、
車両数、乗用車約450台、又はバス約60台のフェリー船だ。
ストックホルム16:45発、途中マリエハムン23:45/23:55
目的港ヘルシンキ9:55着予定。約18時間の航海だ。
スウェーデンとフィンランドの間の時差は1時間。
スウェーデン乗船の場合は時差分1時間時計を進めることになる。
いざ乗船。7階デッキでは料理長と女性クルーが出迎えてくれた。
その後船長も登場、何かとてもあたたかいおもてなしを感じた。
7階のプロムナード。メインストリートは4フロアーの吹き抜けに
なっていて、一部は最上階まで吹き抜けトップライトになっていた。
とても面白い空間で、正に非日常の異空間だ。
エレベーターもシースルーになって、随所に工夫が
凝らされている。何分初体験だけに圧倒されてしまった。
尚、船内の全てのショップは免税店。
スウェーデンの付加価値税は25%だから、ここで買うとかなりお得。
プロムナードから見た内側の客室。まるでカプセルホテルのようだ。
これだけの部屋数があると迫力がある。
これがシンフォニー号の平面図。12階建の造りで3~4階が
車のデッキ。主に6階、7階、8階の一部と12階が
乗客の共有デッキになっている。全長203Mということで
端から端まで歩くと結構距離があった。
これがキャビン客室の廊下。人が擦れ違うにはギリギリの
廊下幅だ。左右の客室は海が見える側と船内側と
景観は全く異なる。我々のグループは全員シーサイドで
じっくり船の旅を楽しむことができた。
これが船室内のスナップ。当然ホテルよりはぐっと狭く、
トイレ、洗面所、シャワールームは極めてコンパクト。
ですが全体的に白が基調の部屋で清潔感があり、よく出来た造りだ。
クルーズ1
出港して間もなくデッキ7の通りを歓迎のコスプレパフォーマンス
行進に遭遇。このクルーズでは乗客を楽しませる様々な
イベントプログラムが企画されており、船旅をエンジョイできる
工夫が多くあったのには感心した。
デッキ7にはアトランティスカジノもある。小規模だが
ブラックジャック・ルーレットは夜8時から、
日本円紙幣も使用できるとか。その他にスロットルマシンもあった。
カジノでは撮影禁止ということでゲーム中の写真は撮れなかった。
バーデッキは6、7デッキに2ヶ所あった。ここはプロムナードバー。
カウンターにワイルドな男性が飲んでいた。
Tシャツを見ると「FUCK THE COPS」(警察なんて糞食らえ)
自分の主張なのか、ただのデザインなのか?
こういうのはなかなか着ずらいはずだ。
ここのTVモニターでもW杯の中継で盛り上がっていた。
ここもオールドポートパブ。かなり広いスペースなのに
大勢の人が飲みながら談笑していた。皆心無しかハイテンションだ。
中央のステージではお子様向けのショーか、楽しいパフォーマンスが
行なわれていた。白いぬいぐるみはシリアラインの
キャラクター「アザラシのハリー」。当然「ムーミン」も乗船している
とのことだが、会うことが出来なかった。
ここは外の甲板。皆外の空気、生の風景を見に出てくる。
ここに立つと、船に乗っている実感が味わえる。
あちらこちらに大型客船が停泊していて、やたらシャッターを
押したくなる。我々の船の後を追って他船も出港した。
この船は途中迄、しばらくついて来た。ストックホルム港の
近くは大小沢山の島だらけ。角度によってはこんなシーンも撮れた。
クルーズ2
ストックホルム周辺は2万4千の島がある為、
その島々をぬって航海。そこでまるで川を通っている様な映像になる。
日本で考えられない。陸地のごく近くを
通過していく。迫力があって怖いみたいだ。
夕食はデッキ6のグランド・ビュッフェ・シリアライン。
ビュッフェレストランではビール、ワイン(赤白)、ソフトドリンクは
セルフで飲み放題。食事はお世辞にも旨いとは言えない料理だった。
なんといっても見晴らしの良い場所はデッキ12のサンデッキ。
吹く風も心地良く、何も遮るものが無く、バルト海を見ていると心が解放されていく。
バルト海の地平線に沈みゆく夕陽。どこの海でも夕陽は人の心を
詩人にさせるが、特に今回のクルージングから見た日没は感動的なものがあった。
サンデッキの椅子に座って一杯飲みながら日没の
静かなドラマを満喫している人々。
デッキ7,8にあるアトランティックナイトクラブでは
ダンスミュージックのライブ演奏のもと、世界各国の
大人から子供までダンスに興じていた。
特に外国の子供達が、恥かしげ出たり入ったりしていた仕草が
忘れられない。その後ミッドナイト・ショータイムだ。
朝を迎えたデッキ12。殊の外朝日は眩しい。
デッキ7にあるインフォメーションデスクの横に航海の進路と
現在位置が表示してあった。左下の黄色がストックフォルム。
よーく地図を見ると無数の島々を抜けながらバルト海に出て来たのが分かる。
ようやくヘルシンキ港に到着。他国に入ったのに一切入国審査も無い。
国内の港に降りた様な簡単さ。
ヘルシンキの港から見たシンフォニー号とヘルシンキの街並。
フィンランドの旅は後日ご紹介いたしますのでよろしく。