スミダマンのほのぼの奮戦記

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ルピナスとアイランドポピーIN森林公園

2022-06-14 06:04:04 | 自然

春の武蔵丘陵森林公園は「花十選」と称して

広い広い園内に3月から5月頃までお花畑で幸せな時間が流れる。

その花十選はカタクリから始まってアイランドポピー、モネフィラ、ヤマブキソウ、

ルピナス、シラー、シライトソウ、デルフィニウム、シャーレーポピー、アリウムと続く。

来園した5月初めは特にルピナスとアイランドポピー(見頃は過ぎていた)がメインの花だった。

ルピナスは中央口から徒歩約15分のところにある、

こもれび花畑(公園庭園樹園)一帯が約4万本のルピナスの園で

まさに真盛りといった時期だった。

そこはまるでヨーロッパの春の森といった感じ。

今回は写真を中心にアップしてみましたので自然の美しさをお楽しみください。

ルピナスはマメ科の属の1つで和名はハウチワマメ属(葉団扇豆属)。

名はオオカミに由来し、吸肥力が非常に強い特徴を貪欲な狼にたとえたもの。

また、花の様子がフジに似ており、花が下から咲き上がるため、

ノボリフジ(昇藤)とも呼ばれている。

生息地は地中海沿岸地方と南北アメリカ、南アフリカなどに200種以上分布している。

日本では明治期に緑肥用作物として導入したが、

現在は園芸植物としての栽培が一般的になっている。

ルピナスは日当たりと排水の良いやや乾燥したところを好む。

また連作を嫌うため植える花畑を数年ごとに変えている。

葉には長い柄があり、草丈は50~180cmくらいにもなる。

欧米では花壇の背景に重要な植物であり、切り花にもされる。

このコーナーの写真はルピナスは畑にアクセントとして人物を入れてみた。

そうすると物語性が生まれて新たに語りかけてくるものがある。

この年配の女性は愛犬を置いてあった椅子の上に座らせて

いつまでもずーっとシャッターを押し続けていた。

その気持ちに応えるようにこのワンちゃんもじーっとポーズを

取り続けていたのには驚いた。

ところでルピナスの種類は黄花ルピナス、アルボレウスルピナス、

テキサスルピナス、青花ルピナスなど多くあり、

紫、ピンク、白など花色の豊かさと豪華な花姿は

かなりインパクトある花だと思う。

一昔前、ニュージーランドで見た巨大なルピナス草原の強烈な印象が思い浮かんできた。

こちらはルピナス畑の隣で規模は多少狭いが

鮮やかなブルーの花を咲かせていた「デルフィニウム」。

約3,000株の青の花畑が人々の目を引きつけていた。

デルフィニウムはキンボウゲ科の属の1つで学名のDelphiniumはギリシャ語で

イルカを意味している。

これはつぼみの形がイルカに似ていることに由来する。

和名はオオヒエンソウ(大飛燕草)であるが、あまり和名は使われていない。

ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地に250種程度が分布している。

本来、多年種であるが、日本の夏の暑さに耐えきれないため、

園芸店などでは一年草として扱われることもある。

こちらも艶やかで目に染み入るブルーの花畑の中で

若い夫婦と赤ちゃんが素敵なポエムを伝えてくる。

やはりお花は人間を美しくさせる存在だ。

またルピナス畑に足を戻し、その魅力にさらにシャッターを切り続けた。

この場がしばし離れられなくなってしまったのは

わかっていただけると思う。

次はルピナスのこもれび花畑からアイランドポピーの咲く運動広場へ1.6kmのバス移動。

こちらも樹々に囲まれたなだらかな丘の細長いエリアに約70万株(関東最大級)の

アイランドポピーが若干ピークは過ぎたが可憐な花を咲かせていた。

まさに圧巻のスケールで織りなす花の宴だ。

アイランドポピーはケシ科の植物で、本来は短命な宿根草だが

高温多湿に非常に弱いため秋まき一年草として扱われている。

現在では和名のシベリアヒナゲシは使用されなくなり、

英名のアイランドポピーと呼ばれている。

花言葉はなぜか「慰め」。

1759年、北極探検隊に加わっていた

植物学者によってシベリアで発見されたためこの名がある。

野生下の原種はシベリアから極東に分布しており、

シノニムとされた別種を含めると北アメリカの亜寒帯にも生息している。

こちらもアイランドポピー畑に人を入れて撮ってみると

さらに絵画になってストーリーが始める。

この花は園芸種として人気があり、一日で散ってしまう他のケシと異なり

花が数日間持つので切り花にも用いられる。

アイランドポピーの草丈は30cm余で茎はよく曲がり

その頭頂に薄手の和紙のような花弁4枚から構成されるカップ型の花をつける。

園芸種はオレンジ、サーモン、ローズピンク、クリームの各色の絞りなど

花色の変化に富んでいる。

広大なアイランドポピーの畑の隣に先述のルピナス畑の隣のデルフィニウム畑のように

同じブルー系の「アヤメ」畑が今ちょうどピークを迎えて

元気よく咲く誇っていた。

「アヤメ」はアヤメ科アヤメ属の多年草。

生育は比較的乾燥している場所を好む。

アヤメ属の他の種別である「ノハナショウブ」や「カキツバタ」のように

湿地に生えることは稀である。

分布は北海道から九州まで幅広くハナショウブやカキツバタを

含めてアヤメと呼称する習慣が一般的に広まっている。

参考にアヤメとカキツバタとハナショウブの花の特徴と画像をアップしてみました。

この3つの花の違い、区別、わかりずらいですよネ。

アヤメの葉は直立し、高さは40~60cm程度。

葉幅はハナショウブやカキツバタに比べると狭い。

花形は主に三英花(外側の大きな花弁が3枚)、花弁の付け根には網目模様が特徴である。

西口ひろばにはモネフィラ畑があるが今年は生育不良でクローズだ。


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