内外情勢調査会全国懇談会で日本の経済界のトップ
榊原定征経団連会長の講演を聞いて来た
テーマは「2030年のあるべき日本の姿と経団連のアクション」
氏は昭和18年3月22日、横須賀市生まれ」
愛知県立半田高校、名古屋大学工学部、大学院を卒業後
東レ(株)に入社。2002年代表取締役就任
2014年6月に日本経済団体連合会の第4代会長に就任した
最初に現状の経済情勢について話された
今、日本経済は経済再生の正念場を迎えている
極めて重要な時期だと訴えていた
又、中国経済は総じて悲観的に見る必要はないという
判断をされていた。
その上で2015年1月発表した経団連ビジョン
「豊かで活力のある日本の再生」について講演した。
日本再生の大きな鍵は「イノベーション」と「グローバリゼーション」
2030年まで目指すべき国家像として下記の4つを提唱している
①豊かで活力ある国民生活を実現する
②人口1億人を維持し、魅力ある都市・地域を形成する。
③成長国家としての強い基盤を確立する
④地球規模の課題を解決し世界の繁栄に貢献する
名目GDPは過去20年間でアメリカが3倍
中国が17倍、韓国でも5倍増えているのに
日本は横ばいで停滞していた。
日本にとってアベノミックスは最大、ある意味最後のチャンス
オールジャパンでダイナミズムを取り戻したいと会場に語りかけた
今後は「ポリシーとアクション」をスローガンに
行動する経団連として果敢に行動、働きかけを
行っていくと言い切った。
会場の帝国ホテル孔雀の間の風景
各論の話で注目すべきは
①消費増税は予定通り確実に実現すべき
②歳出の改革、特に社会保障制度改革をすべき
③人材の活用として若者、女性、高齢者の活用
と同時に外国人(単純、高度両方)の活用すべき(日本型移民)
講演を聞いての印象は、ある意味、目新しさはないが
堅実だナーと感じた。
会長の行動力に期待したい。