(仮)麺食堂
さいたま市浦和区東岸町4
TEL 不詳
営業日 土・日のみ 11:00~16:50
ついに実店舗が今年7月11日にオープンしました。
ラーメン好きが高じて自作するようになって約2年、今迄は沖縄料理店「命楽」の間借りからスタート(2017-9-6Ⅰ付参照)
次に角打ちの酒屋「わかさや」を間借り(2020-4-18Ⅱ付参照)し、とうとう住宅街の一角しかも古いアパートの一室を牙城とした。
そして店名も「仮麺中」から「(仮)麺食堂」にランクアップして変更した。
(仮)麺食堂は(仮)MEN SHOKUDO マエカリメンショクドウと読むらしい。
それにしても、木賃アパートをリフォームしてラーメン店にするとは驚きの発想でこんなお店には記憶の中では
初めて入りました。正直言って普通に歩いていたらここにラーメン屋があるなんて気付かない場所です(笑)。
第3回旨い店シリーズ「ラーメン・中華部門」ベスト10で第1位に掲げた手前、どうしてもこのユニークなスタイル
話題のラーメン店取材に行かなくてはと足を運びましたが、一回目は店は開いていたが人が誰もおらず空振りしました。
この旨い店シリーズもかなりエネルギーがいる作業です。(ボヤキ!)
当店にAM11:40に到着。なのにもう3人のウエイティング客が居る。当店主は10年間食べ歩き、ラーメンを研究して
ようやくたどり着いたラーメンなだけにラーメンフリークスにとってはこの移転情報はビックニュースなのだろう。
因みにこの店主はウィークデーはサラリーマンをしていて、土日しか店ができないとか。すごい話です。
この岡持ちも店の看板の一つのようだ。特に確認したわけでもないが、勝手にそう理解している(?)
しばらくたって順番を待っていたら、若い女性店員がメニューを持ってオーダーを取りに来てくれた。
メニューのラインアップは基本的に同じだが、種類がだいぶシンプルに成っている。
おそらく開店準備で忙しかった為、絞ったのだろう。
ビールの所に花丸が付いているのが気に成る。
店内に入ると本当に不思議な空間が広がる。アパートだけに住居の匂いとラーメン店に改修しただけに
店舗の匂いが同居している。そしてすごいことはこの内装工事はほとんどDIYで作ったらしい。
カウンター席が4席とテーブル席が2卓。
そして圧倒的な迫力があるのはカウンター席のすぐ前が厨房コーナー。
まるでアパートのすごく狭いキッチンの目の前で調理している光景は他店では絶対にお目にかかれない。
この日はこれをどうしても食べてみようと決めて来た。
今迄は黒目のスープのらーめんしか頼まなかったが、今日は煮干油の白醤油の白らーめん700円を注文。
そして定番のチャーシュー2種と味玉の全部入りプラス200円もだ。麺はモチモチ感たっぷりの
手打ち縮れ麺は相変わらずの逸品で旨い。スープは定番らーめんと違って透き通った品の良さの中に
煮干しの味と香りが丁度良い個性で口に訴えてくる。チャーシューはレアと炭焼き、
特に炭焼きが好きだがこの日は回りの雰囲気に飲まれてかいまいちアピールしてこなかった。
そうは言っても仮麺さんのラーメンはいつも期待以上の味で店から送ってくれる。
さらに個性度、ユニークさを増した(仮)麺食堂さんに改めて激励のエールを送りたい。
テーブルには仮麺中から続いているにぼし酢と唐辛子酢がデンと置いてあった。
これを途中入れると2度楽しめる代物だ。ところで厨房の所で店主の背中を撮っているTシャツは
地元飲食店の支援の輪を拡げるコロナに負けないTシャツ3000円だ。
背中の店名を見ると知っている店がかなりの数並んでいる。
これを見て3.11震災復興Tシャツ、トレーナーを発案した浦和東ロータリークラブの活動を思い出してしまった。