男鹿半島の中程の山中にあるなまはげ館に入る道路で発見したなまはげの街路灯。
夜見たらさぞ不気味だろう。
もみじとドウダンツツジの紅葉が美しい中「なまはげ館」へ。
1999年7月23日に開館し、2013年4月にリニューアルオープンした。
外壁は男鹿産出の寒風石による石積み造りとなっており、
内装には秋田杉が使われている。
紅葉した木々はそんなには多くないが、心憎い配置に植えられ、
その美しさに思わずシャッターを押してしまった。
もっと晴れた日だったらさらに素晴らしい紅葉が見ることができただろう。
やはり入口の所に奇妙な球体があった。
「なまはげ玉」というタイトルで
男鹿の海と山と夜空と三体のなまはげをモチーフに、
なまはげの魂を大理石モザイクで表現しているそうだ。
なまはげ館に隣接して大晦日のなまはげ行事を
間近で体験できる男鹿真山伝承館がある。
この近くにはなまはげゆかりの地、真山神社があり、
平安時代以降、神仏習合の霊山として栄えた。
ナマハゲの語源はナモミを剥ぐという言葉がなまったもので、
ナモミとは炉端にかじりついていると手足にできる火型のこと。
それを出刃包丁ではぎ取り、怠情をいましめるのがナマハゲ。
ここ男鹿真山伝承館内では30分間隔で所要時間約30分間
ナマハゲ行事の再現を見ることができる。
先立と主人そしてナマハゲの問答はかなり秋田弁でなまっていて
一部始終はわかりにくいが、なんとなく滑稽でほのぼのしている。
ナマハゲが持っている台帳にはすべての情報が書いてあるので
嘘を言ってもばれてしまう。
男鹿なまはげ館①
そのやりとりの一部をお聞きください。
ナマハゲはお膳を離れる前に3回シコを踏む。
その姿はとてもユーモラスだ。
又、部屋中を激しく動き回る時、わらの蓑からわらが落ちるが、
この麦わらは縁起物として皆持ち帰る。
ナマハゲは昭和53年国の重要無形民俗文化財に指定された。
又、平成30年には来訪面、仮面、仮装の神々として
ユネスコ無形文化遺産にも登録された。
男鹿なまはげ館②
最後に秋田美人の館の方からナマハゲについての説明があった。
男鹿のナマハゲは真山本山に鎮座する神々の化身と信じられていて、
ナマハゲ行事は毎年大晦日の晩に男鹿半島のほぼ全域で行われている。
ナマハゲ行事の再現を見終わってなまはげ館の方へ移動。
秋田杉が林立したここ神秘のホールの杉の柱には
小さなテレビが埋め込まれてあり、映像を流していた。
ここは大晦日の男鹿のナマハゲ行事を
15分の映画で紹介しているなまはげ伝承ホール。
なまはげ伝承ホールの一角にはなまはげ変身コーナーがある。
なまはげの面や衣装を身につけなまはげに変身し、
記念写真を撮ることができる。
そして最後に百十体、百十色の千差万別、
男鹿各地のまなはげが勢ぞろいしたホールが待っていた。
通路の両サイドに多種多様ななまはげが迫ってきて圧巻の迫力の空間であった。
面はそれぞれの地区の人が主として木や様々な素材を使って作り伝えているそうだ。
姿は鬼のようですが、男鹿の地域では神と考えられ、鄭重に迎えられている。
館の中には秋田を代表するポスターが貼られていた。
この秋田美人のポスターは当ブログ2度目の登場。
知的でチャーミングで憂えた目が美しいこの女性は見れば見る程タイプだ。
一説によると秋田美人は大陸ロシアから来た人達の血が流れているとか。
其の事をブラタモリで放映していた。
こちらも以前ブログアップした東北三大祭りの1つ、秋田の竿燈。
江戸時代から続いているまつりだ。
大仙市大曲地区の雄物川河川敷運動において、
例年8月最終土曜日に開催される全国花火競技大会。
一般に「大曲の花火」として知られていて、
日本三大花火大会かつ、日本三大競技花火大会の1つとされる。
今年見に行った知人は、一度は見る価値があるすごい花火だ。
と言っていた。
是非行ってみたいものだ。
そして昨日アップした乳頭温泉・鶴の湯の混浴露天風呂のポスター。
片隅に秋田犬がワンポイントとして写っている。
今回の旅で所用があって行けなかった角館の武家屋敷。
丁度この時期はしだれ桜の紅葉が素晴らしかったそうだ。
そして今日のブログのテーマのまなはげの勢ぞろい風景。
ここにもロシアのフィギュアスケート女子のアリーナ・ザキトワに
プレゼントされた秋田犬「マサル」で脚光を浴びた秋田犬が
センターの主役で写っている。
11月16日(土)NHKで放映されたブラタモリ
「秋田・男鹿~海を渡った!?秋田の魅力とは⁉」で
ナマハゲ・郷土料理・秋田美人、
その秘密にタモリがブラブラ歩いて解き明かした。
とても興味深く見させていただきました。