goo blog サービス終了のお知らせ 

スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

羅臼丸真 濱田商店

2016-11-02 07:17:54 | 地元企業

何やら古めかしい黒い建物。ここ濱田商店は羅臼で水揚げされた海産物を中心に、カニ、帆立、鮭など新鮮な魚介類を

自社で加工・販売している。

 北海道目梨郡羅臼町礼文町365-1

 TEL:0153-87-3311

物販、食堂スペースの奥は加工工場になっていて、イクラの加工工程の実演が、説明を聞きながら見学できた。

イクラは鮭の魚卵。筋子の卵巣膜(卵を包む薄い膜)を取り除き、産卵前の熟した卵を一粒ずつに分けたもの。

これはバラ子とも呼ばれている。

一般的には加熱せず、塩漬けや醤油漬けにして食べられている。

すべての粒がごく薄い膜でつながっている為、イクラを加工するには目の粗い網の上に押さえつけて揉む必要がある。

イクラの歴史は、大正時代、ロシア式の鮭の卵の食べ方が日本に伝わり、樺太庁水産試験場がロシアから伝えられた

製法で作ったのに始まる。故にイクラはロシア語だそうだ。

北海道では8月後半から9月7初にかけて秋鮭漁が解禁になる。10月くらいになって卵が成熟してきてイクラに

適した状態になる。

これは「こまい(氷下魚)」。タラ科に属する魚でカンカイ(寒海)とも呼ばれる。こまいはアイヌ語で水深200mより浅い

海に生息し、夜行性で群れを作る。干物や魚肉練製品の材料になる。

これは真昆布と並ぶ昆布の最高級品の羅臼昆布。昆布の主な産地は北海道。真昆布、利尻昆布が知られている。

羅臼昆布はオニコンブとも言われ、先頭のもの程高級品で濃厚な味がする。

関東地方ではだし昆布として使われ、なぜか富山県が一大消費地だそうだ。たぶん佃煮に多く使われるのだろう。

店内に神棚と大漁旗が飾ってあったのは当店もきっと漁に出ているからなのであろう。

羅臼は6月までにウニ(バフン)6月から時鮭(時知らず)7月からぼたんえび、北海えびが採れる。

店頭には秋鮭切り身、鮭の粕漬け、鮭の味噌漬け、イクラ、こまい、たこ足ボイル、筋子、羅臼昆布、たらこ、カニなどが

並んでいた。

そして各々の商品の試食ができる。これが何とも言えず美味いんだなー。

その上羅臼昆布で出汁をとった魚の団子の鍋まで試食で出してくれた。これには感激。夕食があるのを忘れて食べまくった。

皆が「美味しい、美味しい」と呟くものだから、買い物をしまくってしまった。これが30回も続くと思うとさぞ濱田商店さんも

ウハウハだろう。

店を出るとそこはもうオホーツク海。そしてその先にうっすらと北方領土の国後島が見えた。

こんなに近いのか、と改めて北方領土の近さを実感した。


最新の画像もっと見る