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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

南禅寺界隈別荘群の桜並木

2022-04-16 06:00:25 | 自然

このエリアは国際的観光都市・京都でもあまり知られていない、

ひっそりとたたずむ別世界の場所

「南禅寺界隈別荘群」といわれているところです。

たまたま以前、TVで見て機会があったら桜の季節に是非行ってみたいと思っていた所で、

今回の桜がテーマの旅では欠かせない場所だった。

来てみれば予想を裏切らない桃源境のような世界。

特にここ清流亭の前の通りは言葉が出ないほど美しかった。

この別荘群は明治の初め、明治新政府が臨済宗南禅寺の敷地を召し上げ、

民間に開発分譲した。

そして以前紹介した山県有明の別荘「無鄰菴」をはじめ

15邸の広大な別荘が建った。

その中のいくつかを紹介すると「對龍荘」は10年前、

家具インテリアのニトリが取得した。

「智水庵」はZOZO創業者の前澤友作氏が2018年に購入した。

「洛翠」はユニクロの会社ファーストリテイリングの柳井正・会長個人が買ったという。

他にもパナソニックの松下美術苑「真々庵」などもある。

その中の1つ、野村証券の創始者・野村徳七がたてた

「野村碧雲花」の門構えのなんて立派なこと。

アプローチの余裕空間もすごい。

この紅枝垂桜が咲き乱れる別荘は清流亭の庭(旧塚本与三次邸)。

昼間のベニシダレも素晴らしいが

ライトアップされた夜桜は妖艶でお芝居の世界のようだそうだ。

数寄屋造の表構えや茶室に書院、紅桜が美しい庭園が広がり、

東郷平八郎元師が「清流亭」と命名した往時の姿を

今もそのまま受け継いでいる。

建物は大正初期のもので2010年、清流亭は国の重要文化財に指定された。

これを見ても京都の桜の主役はシダレザクラ。

その存在感に関東の桜の王者ソメイヨシノは負けてしまい、

どうしても脇役に見えてしまう。

この1枚は別荘群の裏手の方だが、この中には日本旅館に変わった

「八千代」「菊水」の旅館2軒もある。

別荘群は桜以外に松、そして琵琶湖の疎水放水路、

立派な石垣などがあり、普段は人通りも少なく静かなエリアで、

京都の懐の深さを感じることができる想像通りの素敵なところだった。

 

 


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