スミダマンのほのぼの奮戦記

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オスロ フログネル公園(ノルウェーの旅)

2018-07-28 07:56:29 | 旅 ~海外

フログネル公園は首都オスロの都心部から3㎞北西にある

都市公園で面積32万㎡もある。公園の一部はヴィーゲラン彫刻公園に

なっており、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲラン(1869~1943)の

作品のみ212点が展示されている。メインゲートの正門は

1926年に完成し、やはりヴィーゲランの作品だ。

オスロの市街地にはトラム(現地名トリック)が走っており、

とても便利だ。乗り方は先頭の乗車口から乗って

ドライバーからチケットを購入する。北欧は路面電車が

どこの国も活躍している。

この公園には多くの外国人のグループが来ていて正門に入ると

ガイドさんからこの様に説明を受けていた。

ロシア語を話しているグループが多かった様な気がした。

正面を入った所には、彫刻家グスタフ・ヴィーゲランのブロンズ像があった。

ヴィーゲランは1900年代に公共彫刻を手懸け、

ノルウェーを代表する彫刻家となった。1910年代後半、オスロ市の

図書館建設でアトリエを立ち退きになり、フログネル公園のそばにある

邸宅を新しいアトリエとして提供され、その代り、以後の彫刻・

ドローイングなど全ての作品をオスロ市に寄贈するという契約を交わした。

以後の生涯を彫刻公園の設計のための作品製作に捧げ

公園の完成を見ないまま1943に没した。

これが公園の案内図。

縦の軸線に沿って6つのセクション(正門、橋、子供の遊び場、噴水、

モノリスの台地、生命の環)に分かれて彫刻が展示されている。

正門から橋に向かってのマロニエの並木道。

マロニエはセイヨウトチノキとも言われ、成長すると

30m以上の高さになる。花は通常白色で赤い斑点があり春に咲く。

果実は緑色で柔らかいとげがあるカプセル状で

トチの実と呼ばれるナッツのような種子を持つ。

どうやらノルウェーはメロニエの北限の様だ。

橋の両サイドの欄干には公園の彫刻のうち、58点が展示されている。

その彫刻はブロンズによる人物の群像だ。

その向こうには噴水、そしてその上には巨大な石柱(モノリッテン)が

そそり立っている。とても華やかで素敵な光景に感動した。

多くのブロンズ像により一際大きな石像。ヴィーゲランの

彫刻は人生の様々な状態というのが全体のテーマだ。

 

 

多くのブロンズ像の中で目に付いた像を紹介します。

先程も書きましたが「人生の諸相」がすべてテーマに成っている。

そんな視点で見てもらえれば・・・。

読者の皆さん、ご覧になって如何ですか?

橋の左右にはとても手入れの行き届いた庭園が広がっている。

ベンチの横にも小さな彫刻が飾られている。

多くの彫刻がある中で来訪者に一番人気があるのが

この「怒った少年」像。顔をしかめて泣き、地団太を踏む幼児の姿が

多くの人に伝わるみたいだ。両手が金色に変色しているのは

皆手に触れるからだとか。あまりの人気に一時壊されたこともあって

遠くにこの像だけ監視カメラが設置されている。

池をまたぐように長さ100m幅15mの石でできた橋が架かり、

欄干の向こうにある「怒った少年」像を多くの来訪者が取り囲んでいた。

橋を渡って子供の遊び場にはこの様な彫刻が。

バラの花が植えられた子供の遊び場広場から、次の噴水エリアへ。

近づけば近づくほど巨大な噴水だ。この噴水は1947年に完成。

やはり噴水には人を魅了する何かがある。暫し見入ってしまった。

逆に噴水から正門ゲートに向かって撮った一枚。

公園前には瀟洒な大邸宅が並んでいる。

一体どこの国の女性だろう。サングラスがよく似合う

モデルみたいな女性をパチリ。

噴水の周りグルリと人の一生の苦悩と喜びを表しているような

ちょっと異様な彫刻が並んでいる。

一段と高くなったモノリスの丘の中腹から正門ゲートに向かって。

巨大な石柱(モノリッテン)に入る前にあるレリース状のゲート。

そしてこれが無数の人が彫られている巨大な石柱(モノリッテン)だ。

遠くで見るとちょっと変わった塔に見えたが近づくにつけ

「一体これは何だ?」と無言になっていく。

又かわいい石像を発見。小さな女の子が男の子をみらみつけている。

その表情が何とも言えない程、訴える力がある。

以上これらの彫刻を構成する老若男女の人物合計600以上にもなる。

ヴィーゲランはその1つ1つの作品の原型を粘土で

原寸大で作成し、それらを職人たちがブロンズ像や

石像に仕上げ庭園内に配置していった。

1930年製作の日時計と1933~1934年製作の生命の環。

1950年までにほとんどの作品が設置され、庭園には

ヴィーゲラン以外の作品を置かれておらず、

24時間無休で開放されている。


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