山口県長門市の湯本温泉にある大谷山荘は明治14創業
137年の歴史を誇る老舗高級旅館だ。
1960年に大修理建替えらえ、収容人数550人和室数86室
ツイン20室、露店風呂付客室8室の大型旅館で3つ星ホテルだ。
当荘は音信川の川沿いに静かに佇む、風情豊かなモダン湯治宿で、
その川には橋の上から見ても分かる程の大きな鯉が
数十匹もゆったりと泳いでいるのが見えた。
ここは心休まる自然と出逢うことがでる場所だ。
玄関アプローチは入って広々としたロビーラウンジに比べると
グッと押えられた空間の廊下スタイルに成っている。
おそらくこの空間発想はそうとう議論した上での結論なのではと個人的に感じた。
エントランを抜けるとこの様な素晴らしいロビーラウンジが待っていた。
庭園と滝を臨む吹き抜けのロビーは上品で穏やかな
雰囲気がゆったりと流れている。まさにここは癒しと寛ぎの時間がある。
一昨年(平成28年)の12月15日にここで日露首脳会議が行なわれた。
この屏風の前で安倍首と昭恵夫人がプーチン大統領を
出迎えらえた。その後、階段の中でプーチン大領領は
「有名な温泉を訪れる機会を頂きありがとうございます。
温泉は疲れが取れるが、一番いいのは疲れないことだ。
楽しみにしている。」と言ったとか。
上階から吹き抜けを通じてロビーを撮った2枚。
ロビーの周囲を取り囲む池がとても生きている。
当荘には今上天皇をはじめ、小泉純一郎や安倍晋三はじめとする
歴代総理も宿泊したとか。
お土産処山茶花と、萩焼&みすずコーナー。ここの土産処は
売られている商品の質、レベルが高くさすがという印象を持った。
又、地元仙崎出身の女流詩人金子みすずコーナーも充実していた。
ここにはベーカリーショップまである。まるでシティホテルの様だ。
ちょっと考えてみれば、温泉旅行でも最近は朝食にパンが
出てくるからベーカリーショップがあってもおかしくないか。
湯本温泉は約600年前に発見され、江戸時代は長州藩主も
湯あみしたとか。この温泉は山口県で最古の歴史を持つ温泉だ。
それにしてもこの大浴場へ行く通路を見ても
館内は日本文化を感じられる内装でしつらえられている。
本当に高感度の素晴らしい旅館だった。
ある意味、我々にとってこの旅の一番イベント、夜の宴会の会場を
段取り確認もあって下見に行く。開場は想像していたより
ずっと広く格調高い雰囲気であって、段々ヤル気が高まってきた。
舞台の袖には宴会芸用のグッズが段ボールの中に山積みにされていた。
我々は27班なので前の班まで26回これが使われてきたのだろう。
これが宴会の料理と献立表。大体、温泉旅館には団体で行くことが多いので
宴会料理は団体料理が多く、いっぺんに出す為、作り置きされて
冷めた料理が出てくることが多い。しかしご覧の様に大谷山荘はちがう。
一つ一つの料理に心の思いが伝わってくるものが出されていた。
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3年前知床で支店長から、他支店(2号車)が宴会余興で
何かやりそうだから浦和支店(1号車)の方も何かやってくれないかと
我々の仲間グループに相談があって、ぶっつけ本番で
シャネルズの「ランナウェー」を仮装してやったところバカ受け。
つい乗りすぎて、昨年の琴平の「ランナウェー完成版」
そして今年の大谷山荘でも披露したのが、西田佐知子の
「コーヒールンバ」。この日着たアラブの衣装は約一年前に
業界の視察研修でドバイで買ってきた高価なもの
(航空運賃がかかっている為)人間おだてられれば木に登るというが
調子こいて今年もやってしまった。皆、会社に戻ればもっともらしく
社長業を務めている人ばかりのグループなのですが。ストレス爆発。
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今やいきがい大学の宴会で恒例に成ってしまった我々の芸。
順番も大トリとあってテープはあるだけ飛んでくるは
おひねりが出るわの盛り上がり。あちこちからアンコール!アンコール!
のリクエスト(事前に声掛けをお願いしていたのもありますが)に
答えて今年初めての色直ししてでの「ランナウェー」熱唱したのがこの動画です。
朝食会場は前日の和のテイストから一変してシンプルモダンの
洋の雰囲気でとてもお洒落。このインテリアはタイプで気に入った。
前泊の湯田温泉が場末感が漂っていた分、すごく気持ちよく過ごせた。
ビュッフェの各朝食料理もしっかりと素材を吟味して調理されているのが
旨みを通じて伝わってきた。一泊大谷山荘にお世話になって、
さすが安倍総理がプーチン大統領を招いた事情が
分かったような気がする。又来たい温泉旅館が一つ増えた。
朝見送りのため、黒いシックでお洒落な洋装で出て来た大谷山荘の女将。
何か緊張してシャッターが合わず、3枚撮って全てボケてしまった。