2箇所目の企業訪問は古紙を扱っているグリーンロジテック㈱の
川越営業所、川越商品管理センター。こちらは㈱きもとと違って
アナログ的で説明を聞いてもわかりやすくホットする。
古紙は東京都が平成10年ごろから東京ルートⅠ」と言って
資源ゴミ回収を毎週1日設定して、紙ゴミの焼却場への持ち込みを
減らそうとした。その動きが全国に広がった為、民間による
需給調整が難しくなり売れない時は古紙価格の暴落を起こし、
仕入で逆有償と言う現象が起きた。中国の経済成長が始まり、
約12年前から古紙の輸入を本格的に開始した為、その後は
需給調整が出来る様になった。
古紙は水濡れしても日焼けしても品質に劣化を来たし
商品価値が低下する。又かさ張るので在庫するのが難しい。
紙の種類は大きく3種類に分かれる。
(1) 紙類・・・新聞用紙、印刷・情報用紙
(2) 板紙類・・・段ボール、紙器用板紙(白板)
(3) 家庭紙・・・トイレットペーパー、ティッシュペーパー
古紙の排出元
(1) 家庭から排出される雑誌、新聞紙段ボールなど
(2) 製本所、印刷工場などの製造加工の過程で
排出される裁落、損紙など
(3) スーパー百貨店、コンビニなどへの商品搬送に使用された段ボール箱
(4) 出版社から全国書店に出荷され、売れ残った為に
返却された雑誌、書籍。返本、残本と呼ばれる。
現在の返本率はなんと40%もあるそうだ。
(5) オフィスから排出される書類、機密文書
グリーンロジテックさんの倉庫には古紙以外に
変わっているものがいくつもあった。毛糸、プラモデルの部材、
千代紙の入れ物、他に懐中時計、集積回路の基盤等々
中には子供が欲しがる物が山盛りになっていた。
上述した返本された「白の皇国物語」という漫画が山積みされていた。
古紙倉庫というゴミの山のイメージが強いが、
欲しい人にとっては宝の山に見える。
この段ボール箱の中味は戦闘機下14トムチャトのかなり
精巧なおもちゃ。これは預かり物でもらいたくてもダメですと言われた。