スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

富弘美術館

2019-05-10 06:44:31 | 建物

 

 

 富弘美術館は星野富弘の故郷のみどり市東町にある。

ふるさと創生により、2005年に建替えられた。

設計は国際設計コンペにより ヨコミゾ マコト(横溝 真)

東京芸術大学教授に、施工は鹿島建設が担当した。

ここを訪れる人々はご覧の様な美しい山並みと穏やかな清流に

導かれながらこの地にたどりつく。 

 星野富弘は1946年(昭和21年)生まれ。

群馬大学を卒業後、中学校の体育教師になるがクラブ活動の指導中に

宙返りで頸椎を損傷、手足の自由を失う。

見舞の手紙で励まされ、絵を描きたいと口で筆をくわえて

文字や絵を描き始めた。

その後、各地で詩画展を開催し、大きな感動を呼び現在も続いている。 

 美術館の展覧空間は、可能な限り保存を配慮した上で

一人ひとりの鑑賞者が、作品と最も良い関係がつくれる場とすることを

コンセプトとし、空気環境、壁の色と作品との関係、

額装方法等において工夫を凝らしている。

故にやさしさにいつでも逢えるというのが特質になっている。

壁の色を変えた主展示四室、小展示二室で

最多100点の展示を可能とし、特質すべきは曲壁への展示だ。 

 

「絵を描くことだって、知らない道を迷いながら歩くようなもの。

壁にぶつかり、どうしてよいか分からなくなったり。

けれど、そんなふうに迷いながら描いた絵のほうが私は好きだ。」

と、星野富弘は言う。 

 美術館だけのオリジナル商品をはじめ、書籍や絵はがきなど

さまざまな商品が取り揃えてある

ミュージアムショップ(売店) 

 

 周囲の木々や湖面を眺めながら鑑賞の余韻を

香り高いコーヒーと自家製ケーキとともに楽しめるカフェもある。 

 

 この地は草木ダムによってできた草木湖のほとりにある。

美術館が面している草木ダムでは四季折々の景色が楽しめるよう

遊歩道が整備されている。 

 

美術館の周辺は、東町の自然を模した前庭エリアと

湖面の景色を楽しめる散策路エリア、親水エリア3つにゾーニングされてある。

この1枚は春の花が咲き誇っている前庭ゾーンで撮ったもの。 

 この石碑は1994年8月23日に皇太子殿下、妃殿下が

当美術館を行啓して建てられたもの。

時はまさに平成から令和へ。

この石碑も、なぜか意味合いが変わって見えてしまう。 

 

 

美術館の前庭の一角には赤、ピンク、紫のチューリップをはじめ

パンジーなど様々な花が咲き乱れ思わずシャッターを

押したくなる程の花壇があった。

又、ミュージアムショップのガラスがマジックミラーになっていて

この花々が写り、おもしろい空間を演出していた。