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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編267~

2019-08-30 06:27:33 | 食~番外編(京都)

鉄板焼 くぬぎ

京都市栗山区田口華頂町1 ウェスティン都ホテル3F

TEL 075-771-7111

年中無休

宿泊1日目のディナーは幹事さんのセットによりウェスティンホテル内の

鉄板焼屋さん「くぬぎ」であった。

ここは隠れ家的なレストランでホテル内にある為、

街の喧騒から抜け出した落ち着いた髙級店であった。

店はU字型のカウンター席のみで15席と家族的雰囲気。

我々だけで10席を取り、なんとなく貸切り状態に成った。

木のぬくもりあふれる店内はお客様それぞれに適した接客ができ満足度大だ。

テーブルの上にはデンと松阪牛と神戸牛の塊が置かれ、迫力がある。

どうやらこれは見せ牛肉で他の客用だとか。

髙級食材とダイナミックなパフォーマンスで魅せる「くぬぎ」の鉄板焼。

和牛と新鮮な魚介類を季節野菜とともに楽しめる

その手さばきを見ていると、ある意味鉄板焼はエンターテイメント料理だ。

手が込んだ髙尚な先付。

生春巻を手で巻いたような料理だが、詳しくは忘れた。

海の幸のテリーヌ、バルサミコの香り。

にこごりの中に魚介が納められているような料理だ。

サー、鉄板焼の始まりだ。

最初はロブスターと旬の京野菜の小松菜。

鉄板のヘラとナイフ、フォークを使って見事な手さばき。

とてもリズミカルで思わず見入ってしまう。

ロブスターは部位ごとに分けられ焼く時間を変えていく。

これでまずいはずがない。

ただなんとなく鉄板焼は集中力に欠けてしまう。

続いて伊勢志摩産の鮑とアスパラガスの鉄板焼。

この段階になると食する方に神経が行き、

鮑の調理を撮ることを忘れてしまった。

この料理はなんといっても鮑の肝が絶品の味だった。

いよいよ本日のメインイベント。

神戸牛のサーロイン、松阪牛のフィレの鉄板焼のスタート。

それぞれ客の好みの焼き方にし、

網の上に置いてあるのが当店のミソのように見えた。

付け合わせの野菜は玉葱と青唐辛子、2種類の茄子。

最後に香り付けとしてフランベした。

ガーリックチップは付け合わせというより酒の肴。

これを最初に作っていたが、ようやく出てきた。

ステーキ用の味噌だれ、ゆずポン酢、わさび、

京都松野醤油、京都丹波の赤ワイン塩にお好みで付けて食する。

ここでも色々な味を楽しめる。

グリーンサラダは旬の京野菜を使っている。

当店は「旬の京野菜提供店」の認定を受けている。

この認定は旬の京野菜を使用し、

その素材が持つ旨みや風味を引き出す料理を提供するお店で、

京野菜を常時3品以上、年間で10品目以上使用しているなどの

厳しい条件を満たした店舗に与えられる。

私の大好物のガーリックライスが〆で出てきた。

この中にも小さく切られたステーキが入っている。

これも作る手さばきは見事。

フライパンと違って返しができないだけに技が必要だ。

京野菜5点少々と味噌汁。それぞれの器もとても良い。

向い側の客にもフライパンの上でフランベ。

これはショータイムだ。思わずカメラを向けたくなる。

どうやら向い側のファミリーは中華系の香港人か?

日本に来るアジア人は皆リッチな人達に見える。

一昔前では無かった光景で、いかにも経済発展が急に進んだ現れだ。

夕張メロンなどのデザート。

こじんまりしたこのレストランの奥には京都ならではの坪庭が。

全ての料理が終わった後、又々驚かせられた。

それは使用した鉄板の掃除。

鉄のヘラでこれでもかと徹底した拭き取りをしていた。

鉄板に付いた味取りが大事と言っていた。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編266~

2019-08-26 06:17:44 | 食~番外編(京都)

御用蕎麦司 本家 尾張屋

京都市中京区車屋町通 二条下ル

TEL 075-231-3446

定休日 毎年1月1日、1月2日

https://honke-owariya.co.jp/

京都の蕎麦の人気店 尾張屋さんの歴史は信じられないくらい程すごい。

創業は寛正6年(1465年)というからなんと室町時代。

応仁の乱の2年前だそうだ。

ということは創業555年になる恐るべき老舗店だ。

京都というところはそういう所なのですネ。

尾張の国から京都へ来てはじまりは菓子屋。

蕎麦屋としては江戸時代中頃からとの事。

1700年頃、禅寺で蕎麦切りが食され、多くの寺院に

蕎麦を納めた所から始まった。

まずは京都の歴史ある町屋のたたずまいが迎えてくれる。

この建物は明治時代はじめの頃の木造建築。

御用蕎麦司の暖簾をくぐるとその向こうに蕎麦の香りがする。

ご覧の様にすでにウエイティング客が、そしてあとからも

タクシーで続々客が来る。

どうやら観光客が多いようだ。

因みに御用司とは御所への出入りを許されて店の江戸時代後期の総称。

明治以降は宮内庁御用達と呼ばれた。

創建当時から尾張屋を見守っている泰山木の横には

坪庭的な石庭が。多少待たされてもこの落ち着いた風景を

見ているとあまり気に成らない。

逆に今京都にいるのだナーという雰囲気を味わうのに丁度とよい時間になる。

当店は本店だが、他に市内に四条店、高島屋店の2店舗を有している。

現在の店主は15代目からモダンな16代目若女将が仕切っているとか。

尚、当店は予約は不可だそうだ。

又、店頭には創業時の甘味和菓子も売られていた。

店の造りは2階建。

1階は茶室座敷と椅子席、2階は椅子席と広間座敷など細かく

色々なタイプの部屋に分かれて全部で92席もある。

とても渋くて風情のある空気が流れていた。

そば屋さんの価格指標になるかけそばが810円と高目だ。

関東であまり見かけないメニューを列記してみます。

けいらん 918円。

どんなのか想像がつかない。

のっぺい 1134円。

のっぺい汁と関係があるのかな?

京都のそばの代名詞にしんが 1242円。 

又、名物の中にはそば寿し 1188円、利休そば 1296円もある。

突出しとし、京だし巻 648円。

丼ものとしては衣笠丼 864円。

木の葉丼 864円。

芋かけ丼 1242円がある。

どれも関東では聞きなれないメニューで興味がある。

さすが、日本一の国際観光都市のそば屋さん。

英語のメニューが用意されているのには驚いた。

そして各メニューの詳しい説明文も書かれていた。

せいろは(Plain buckwheat  noodles) served with wasabi.

Japanese leeks and dipping sauce on the side

てな具合。

店内にお洒落に展示されていた名物宝来そばのサンプル。

宝来そばの八寸添えもあった。

これは14代目が考案したメニューだそうで、

結局全員これをオーダーすることになった。

ケースの後ろには季節のしつらえとして

京都五山の送り火がデザインされている扇子が飾られていた。

いかにも京都らしさを感じる1枚だ。

これが名物 宝来そば 2160円(税込)。

蕎麦は昔から大変縁起の良い食べものと言われ

蕎麦を食すると宝が来るという言い伝えがあり

「宝来そば」と命名されたそうだ。

京漆器・象彦意匠の割子に京焼の器で店主が独自に創作した

京蕎麦でこの日は北海道音威子府産の蕎麦粉を使っているとか。

五段重ねの蕎麦にわさび・のり・ねぎに加え、

ごま・紅葉おろし・錦糸玉子・椎茸・海老のあられ揚げと

彩りも美しい薬味が付いている。

召し上がり方は好みで一椀ごとに好きな薬味を

二、三種そばの上に乗せて徳利のおだしを

上からそそぎそのまま食する。

一椀ごとに違った味と風味が楽しめ、

最後にお湯呑みにそば湯をそそぎ、

おだしでお好みの味付けをして、桜の香りを楽しむとか。

お盆の上に丁寧にその召し上がり方が図解で書かれていた。

暖簾の先には歴史を感じさせる厨房エリアが。

京の町屋造りだけに奥に細長く続いており、裏側も風情を感じる。

尾張屋さんの佇まいをよく見るといかにも京都らしい造りに気が付く。

階段の手すりは年季の入った竹を使っている。

土間から石畳、上がり框も歴史を感じさせ、とても味がある。

土壁の飾り窓も竹を上手に編んで人のぬくもりが

伝わってきて素晴らしい。

京都の住居表示は一種独特だ。

京都は北へ行くのを上る 南に行くのを下ると言う。

東西は通りで表わし、〇丁目〇番地という表現をあまりしない。

 

 

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編224~  

2018-11-29 06:34:47 | 食~番外編(京都)

京料理 竹林

宇治市宇治蓮華21

TEL 0774-21-7039

定休日 水曜日 ほか月2回不定休

平等院表門を出て、平等院表参道を右に曲がるとすぐ左側にある

京料理屋さん。左隣りがすごく洒落たスターバックスだから分かり易い。

こちらは純和風の邸宅をリノベしたのか、門構えがすごく立派だ。

門の所に写真付きメニューが出ていた。本日の御飯は松茸御飯となっている。

門の両サイドには菊人形で使われる様な小菊の鉢がお客を迎えていた。

こちらがちょっと控え目な玄関と横に植えられた観賞系の草(?)。

名は分からないがとても良い感じだ。

1階の席をパチリ。最近は和室にテーブル席というスタイルが

増えてきたような気がする。これも高齢化社会を反映してのことか?

年ととるといっぺんに正座から立ち上がれなくなってくる。

 

 

今回の旅は全て名幹事さんが綿密に計画されている為、

どのコースでいくらなのかが分からない。多分特別京懐石のコースではないかな。

とにかく素晴らしい何度も来たくなるようなお店でした。

八寸・・・・くるみ豆腐 車海老 かます菊花寿しみょうが

栗渋皮煮 銀杏干いちょう 鴨ロース ほうじ茶の香り

くるみ豆腐のアップ。 当店の料理が素晴らしく、もう参りましたの

懐石料理の連続。それだけでなく使われた器もマッチして素晴らしいものでした。

椀・・・・・松茸 鱧 土瓶蒸し

向付・・・・・明石天然鯛 トロ 鮑 2種類の醤油で食する。

焼物・・・・・子持ち鮎杉板焼 あしらい南 石垣豆腐 しいたけ

この料理はすごかった。子持ち鮎の素材の素晴らしさもあったのだろうが

焼いた杉板の香り付けと相俟ってこんな旨い鮎を食ったことがあったかなー?

と思わせるすごさだった。

蒸物・・・・・渡ガニ 菊かぶら、菊花あん これも季節を感じさせる

上品な心のこもった逸品だ。

揚物・・・・・雲子 あられ粉揚げ、あしらい松茸 万願寺

お腹の溜まり具合を考えたボリュームで心配りを感じた。

留椀・・・・・松茸飯 香物 吸物

松茸御飯の上の4本の三ツ葉がなんともにくい。

水物・・・・・ピオーネシャインマスカット 洋梨

ほうじ茶アイス ワインゼリー

今や高級ぶどうは巨峰からシャインマスカットへ。

そこで懐石料理にぴったりの日本酒しかも当店のラベル

「竹林」を昼間からいただき皆ご機嫌 ご機嫌

こちらが当店の板長と女将ご夫妻。

わざわざ通りまで見送りに出て来て恐縮した。実は竹林のご主人は

京都のあの有名な「菊乃井」本店に7年修業してきたとの事。

今でも村田吉弘師匠の所に卒業生が定期的に集まって勉強会を

しているとの事。先日も帰ってきたばかりと言っていた。

竹林さんの京料理を食して菊之井さんの伝統と革新を強く感じました。

しっかり受け継ぎながら自分の世界へ挑戦している竹林さんが

更に素敵なお店になりますように遠くから願っています。

http://chikurin-uji.com/


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編176~

2017-12-22 07:39:51 | 食~番外編(京都)

鍵善 良房 高台寺店

京都市東山区下河原通高台寺表門前上ル

TEL 075-525-0011

定休日 水曜日 営業時間10:00~18:00

鍵善良房の創業は江戸の享保年間。祇園の近く四条本店の他

ZEN CAFE(2012年11月オープン) 空鍵屋(ギャラリー)もある。

高台寺店は昭和58年4月にできた鍵善の2号店。清水寺から

二年坂、高台寺、八坂神社など東山散策した後のお休み処になっている。

店内は京都らしい落ち着いた雰囲気で席は26席ある。

たまたま座った席は窓際で合間から通行人が見えて飽きない。

みやげ売場のショーケース。鍵善さんは元々京都の花街祇園の

一角で京菓子を作り続けている老舗店だ。菓子のありかたは

今も昔も変わりない。吟味した素材を代々伝わる製法で

職人が手でつくる。しかも丁寧に、こまやかに。

そんな上品で高級な京菓子を販売している。

鍵善の喫茶おしな書はこの6種類だ。どれも京都らしいラインアップだ。

オーダーしたくずきりの前に可愛らしい落雁みたいなお菓子4つが出てきた。

これが鍵善の代名詞のくずきり。原材料は葛粉と水のみで

吉野大宇陀、森野吉野葛本舗の葛を使い続けているそうだ。

蜜は黒蜜と白蜜が選べる。黒蜜をお願いしたが、ここのは

沖縄の小さな島のものを使用している。鍵善の名物くずきりは

つるんとした喉ごし。弾力ある歯応えで季節を問わず賞味できる。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編175~

2017-12-20 07:19:02 | 食~番外編(京都)

 すき焼き しゃぶしゃぶ オイル焼 ステーキ モリタ屋

京都市中京区本屋町通三条上ル

TEL 075-231-5188

http://www.moritaya-net.com

創業明治2年、昔ながらのゆかしい京情緒とともに京の心、

伝統と文化を味わうことができるすき焼、しゃぶしゃぶ、オリル焼、

ステーキのお店「モリタ屋」さん。

長い石畳の路地裏奥に静かに佇むいかにも京の町屋的アプローチだ。

創業の地は四条猪熊本店(中京区猪熊通四条上ル)、他に

ジェイアール京都伊勢丹店、ルクアイーレ店(大阪市北区梅田)

そして東京丸の内店(丸ビル35F)にもある。

京都で初めて牛肉屋(盛牛舎森田屋)として森田伊三郎によって

開業された。当時は卸売りが主で陸軍省に納入する牛肉が

商いの中心だった。すき焼きが食べられ始めたのもこの頃で

たちまち全国に広がる中、進取の気風に富む京都は最も早かったと言われている。

京都肉のお料理を落ち着いて小部屋の他、夏の宴には、

東山連峰の優しい稜線を遠くに鴨川のせせらぎに耳をそばだてながら

食すことができる。

これが当店のメニュー。すき焼、しゃぶしゃぶ 特選7,500、松5,800

竹4,800。前菜と肉料理(130g)野菜、玉子、ご飯、赤出し、香物、デザート付だ。

お通し 八寸

京都のすき焼きははじめに砂糖のザラメを入れてから割り下を入れる。

名古屋でもそうだった。このやり方は好きだ。なんとなくすき焼きに

コクがでるような気がする。ご覧の様に料理は仲居さんが全て

やってくれるので食べることに集中できて良い。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編174~

2017-12-18 06:50:32 | 食~番外編(京都)

瓢亭 別館

京都市左京区南禅寺草川35

TEL 075-771-4116

定休日 毎週木曜日 

営業時間 8:00~11:00(4月~11月)

9:00~11:00(11月~3月)

創業天保8年(1837年)、誰もが憧れる瓢亭の朝かゆ。

今では京都の人でさえ食べてみたいと思う憧れの懐石仕立ての朝ごはんだ。

明治の初年から店でも朝かゆを出すようになったとか。

ここ別館は本館と違って少し気軽に味を楽しむことができる。

瓢箪の柄が画かれた暖簾はもちろんのこと、入口の右側に

掛けられた木の瓢箪らしきディスプレーが目に止まる。

今や京料理の代表と謳われ、名物「瓢箪玉子」や季節限定の

「朝がゆ」などは世界にその名が轟いている瓢亭本店。

そして山縣有朋の別邸の無鄰菴が近くにある。

朝の京都はしっとりとしてことのほか趣きがある。

開店8:00頃に行ったら既にこの待合はいっぱいになっていた。

宿泊している宿、ホテルの朝食を断って瓢亭の朝かゆを食べに来るとか。

別館の中廊下。床をよく見ると無垢の木の床にちょうなで削ったような

渋い味のある床が続いている。

客室はこのような中部屋がいくつか分かれてあるようだ。

瓢亭名物 朝かゆ 4500円(税込)。まずは梅湯から。

この湯が奥深く朝一番の味として口の中をさわやかにしてくれる。

見た目に楽しい三段重ねの瓢箪型の器に料理が盛り付けらえている。

中には和え物、蒸し物、炊き合わせが入っていた。

名物の半熟玉子 瓢亭玉子、季節の取肴、それに小さなお寿司の八寸。

これらを食べながら約15分程朝粥が炊き上がるまで待つ。

豆腐に海苔がのったサッパリした湯豆腐の椀物。黒と白の色彩はあまりない。

しかし、味はなかなかおもしろい組合せだった。

量は茶碗3杯分位、結構ある。これに出汁と醤油で仕上げた葛餡を

かけて頂く。淡泊なお粥の味はこの葛餡によって引き立った。

最後に朝かゆの由来を紹介します。夏のある日の事

祇園界隈で夜遊びした京の旦那衆が芸妓さんと連れ立って

円山公園を抜けて早朝に来店したことでうまれたのが朝かゆ。

寝ている瓢亭の主人を起こし「何か食べさせて」と言い

急遽ありあわせで用意したのがお粥だった。

私達グループを担当した仲居さん。渋い着物に綺麗にまとめあげた髪。

物静かな応対に大人のやさしいオモテナシが伝わって来た。

長い都の京都の文化がこんな所にも息づいているのを感じた。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編173~

2017-12-14 06:47:05 | 食~番外編(京都)

京料理 本家たん熊本店

京都市下京区木屋町通仏光寺下ル和泉屋町168

TEL 050-3476-9337

定休日 不定休

創業1928年(昭和3年)正統派の京料理を追求し続けて約90年、

初代の信念を受け継ぐ本家たん熊。素材の良さを最大限に

引き出す「もんな京料理」でもてなしている。その「もんな京料理」とは

そのまんまを味わう料理という意で余計なものを加えず、

不要なものはそぎ落とし、素材の良さを最大限に生かした味。

シンプルなことだが、本質を見抜く目、複数の要素を調和させるセンス、

熟練した技術、ひとつでも欠けてはもんな京料理は成り立たない。

初代栗梄熊三郎(丹波から出てきた熊三郎→たん熊)は

板前割烹の先駆者で京料理の神様と謳われるほどの料理人だった。

現在の三代目は1991年に栗梄熊三郎を襲名、2年連続で

綾鷹のCMに出演、お茶の間にも広く知れる存在だ。

2名~6名お座敷個室から8名~35名の広々個室まで70席ある。

様式も座敷、掘りごたつ、テーブル席まで種々用意してある。

特に三代目は京料理割烹でテーブル席をより早く採用した。

季節の八寸(三種)、穴子の小袖すし、ごま和え、ばちこ。

 ばちことは干しくちこのことでなまこの卵巣に塩をして、

さおに一本一本手作業でかけて乾燥させたもの。

さおからたれた姿が三味線のばちの様に見えることから

「ばちこ」の名がついた。大きなばちこでは30~50匹ものなまこの

卵巣が使われているとか。この日の相方にこのばちこに

詳しい人がいて、パクパク食べるとその価値が無くなる、

チビチビと食せと注意をしていた。

向付 鯛の細造昆布〆 かぼす酢

御造 食していて途中で写真を撮るのに気が付いた。故に乱れた一枚になった。

今回のグルメ旅の目的の1つ 名物すっぽんの1人鍋。

冬の味覚三昧だ。

焼物 器もお料理の一部ということでたん熊本店さんには優に1000種類を

超える器を用意している。その中から季節、素材、質感など

あらゆる要素を鑑みて各料理にふさわしい一枚を選んでいるそうだ。

炊合 たん熊本店のポリシーは品質即料理ということ。どの料理でも

そのことが伝わってくるが、この昆布に包まれた料理は

特にそのことを象徴する絶品であった。

油物 茶系のこの器も料理とベストマッチしている。

御飯 香物 赤出汁。

水物 果物の品質を吟味しているのが本当にわかる。

おせち料理

 和風二段 33品で税込64,800円

すごいおせちだ。一度現物を見てみたいものだ。

ミシュランガイド京都、大阪2017版ではここは一つ星だそうだ。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編172~

2017-12-11 06:25:43 | 食~番外編(京都)

総本家にしんそば 松葉

新幹線京都駅 構内2階

TEL 075-693-5595

1861年(文久元年)創業。初代松野与衛門が現在の南座向かいにあった

北座で芝居茶屋を誕生させ屋号を松葉としたのが始まり。

場所が新幹線京都駅内にある為、乗降客の利用者で

ご覧の様に列を成している。この写真を見てもスーツケースを持った

観光客が多い様だ。駅で京の代表的な味を体験できるのだから混むのは当然かも。

店頭にはショーウィンドゥーに数多くのメニューサンプルが展示してある。

1つ1つをよく見るとやはり「にしん」がらみのメニューがいくつもある。

大きく、テーブル席と小上がり席がある。多少混んでいても

そば屋さんは回転が早いのが良い。

明治15年2代目松野与三吉により「にしんそば」を発案。

もともとみがきにしんは京の人々にとって大切なたんぱく質であり、

保存食だった。二代目はこのにしんとそばを合わせることで

栄養バランスのとれた「にしんそば」を世に送り出した。

以来100年有余年、松葉のにしんそばは京の代表的な味として親しまれてきた。

尚当店の営業時間は8:30~21:00まで(ラストオーダー 20:30)

これが当店の看板メニューにしんそば 1300円(税込1404円)

ちょっと強気の価格ですよネ。

冷しにしん1450円(税込1560円)みがきにしんを除けば

たいしたそばではない。よく名物に旨いものなしと言うが。

土産ものコーナー。松葉の本店は四条大橋東詰にあり、

松葉北店は南座向かいにある。全国の有名デパートでも販売されている。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編166~

2017-10-05 06:21:29 | 食~番外編(京都)

日本料理 しゃぶ禅京都祇園店

京都市東山区祇園町南側547 藤ビルB1

TEL 075-541-5421

http://kyoto.shabuzen.jp/

アレ君が留学中に食べた料理で今回又是非食べたい1つがしゃぶしゃぶという

ことで祇園にあるしゃぶ禅さんを予約した。

地下1階にあるお店で、京都らしく入口の所にしめ飾りが飾ってあった。

そしてその下には京人形が飾ってあり「おいでやす」と言っているようだ。

入口を入った正面には京都の絵葉書が置いてある。説明は英語、

やはりここにYOU(外国人)が多い店かも。片隅には神戸ビーフの

品評会で優秀賞を取った盾が飾ってあった。

これが店内の様子。格子模様の間仕切りでテーブルが半個室的に

なっていて、落ち着くつくりだ。

しゃぶしゃぶは国産牛リブロース、牛赤身肉、黒毛和牛、神戸牛と海鮮がある。

又、しゃぶしゃぶ食べ放題は国産牛が1100円アップ、黒毛和牛は

1900円アップだ。神戸牛食べ放題はなんと4万円だ。

単品メニューの数々。気になったものを書いてみます。

蓮根チップス500円 京都半兵衛麩のお焼き650円。

黒毛和牛炙り寿司(5貫)1500円 松茸土瓶蒸し1500円。

全てのメニューに英語が書かれている。やはりYOU(外国人)が多いのだろう。

皆で話し合った結果、しゃぶしゃぶをお腹いっぱい食べたいとの事で、

国産牛しゃぶしゃぶ食べ放題(国産牛、北海道豚、野菜盛り合せ

きしめん 餅)を注文した。因みにアルゼンチンはアサードに代表される肉料理の国だ。

北海道産の国産牛。この日の国産牛のトレーサビリティが書かれていた。

これも食の信頼の為か?

ポーク(豚)の皿。なかなか美しい盛り付けだ。

野菜の盛り合せ。いかにも京都らしいお麩が2つ。彩りが美しくアクセントになっている。

しゃぶしゃぶのたれは定番のごまだれとポンズ。

そこにもみじおろしとおろししょうが付いていた。

我々がしゃぶしゃぶを食べていると、あとから外国人団体6人位が入って来た。

会話を聞いていると、どうやらスペイン語。アレ君に聞いてみると

しゃぶしゃぶって何だ?と話し合っているとか。教えに行ってみたらと言ったら

暫し間が空いた後スクッと立ち上がってスペイン人のテーブルの方へ。

それからはアレ君がいろいろ話している。途中皆がしゃぶしゃぶと言っていることは

耳に入ってくる。とにかくこの時のアレ君はカッコよかった。

いかにも京都の風情。お店にはお香が焚かれていた。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編51~

2014-11-20 07:54:38 | 食~番外編(京都)

せき川

京都市中京区木屋町通三条上る上大阪町528

TEL 075-256-6110

定休日 月曜日 最終曜日の火曜日

魚料理野菜料理にこだわっている懐石・会席料理の「せき川」さん。

開業して20年に成るそうだ。大分以前に一回お伺いしてその味に魅せられ、再訪した。

カウンター席が8席、掘り炬燵の座敷席が2席、それ以外にテーブル席もある。

大将は青森出身、女将は宮城出身。京都人でない夫婦が

歴史を重んじる京都料理店をやっているのはおもしろいし、すごい事だ。

内装は真新しく、改装したのか。店内にはジャズが流れ、

外国人客が一席いたが、たぶん、不思議な感傷を持ったにちがいない。

のどぐろ、くじ、えびいもなど京都の食材をやはり使ったお品がある。

ここに書かれたメニュー以外にも壁に注文したくなるような料理がいくつも書かれていた。

ふぐの鉄皮、きんぴらごぼうのお通し、写真からもその繊細さが伝わってくる。

やはりせき川さんはいい仕事をしています。

刺身の盛り合せ。剣先いか、、まぐろ、とろ、鯛、秋刀魚どれも新鮮で生きがいい。

桜えびのかき揚げ、これはものすごく旨かった。正に絶品だ。

鯨のベーコン。どうですかこの鮮やかな色、こんな美しいのはちょっと無い。

かぶらむし。本日の料理のNo.1 さすが京都で勝ち抜いてきた技だ。もう最高!

笹がれいの唐揚。かれいは若狭湾で採れたものか。

牛のあみ焼き。やはり魚、野菜料理のアピール度が高かった為か

ちょっとピンボケした印象だった。

大好きな穴子ずし。見た目にも美しい。さすが洗練された京都の料理。

納得、納得の味だった。

せき川さんは先斗町の端にある。腹ごなしに京都の夜を散策してみた。

ここは森鴎外の小説で有名な高瀬川のほとり。

この界隈は随分お洒落になった。ここも外国人が多くいて

一瞬外国に居ると錯覚してしまう程だった。

高瀬川から夜の鴨川に出た。不思議な程カップルが等間隔で語らっている。

鴨川サイドから見た先斗町の裏のお店。本当に風情があるナ―。

先斗町の呼名は、ここの人家がすべて川原の西側にたち

先ばかりに集中したところから先斗町と呼ばれたとも言われている。

先斗町もずいぶん変わった。近代的でお洒落な雰囲気に成ったが

京都のしっとりした風情は失われているような気がする。

そうは言っても路地に入れば、京の町屋の造りは昔のまま残っていて、ホットする。

芸妓さん、舞妓さんの源氏名のうちわのディスプレーを発見。アートだ。