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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

国営武蔵丘陵 森林公園

2022-06-13 06:08:51 | 自然

https://www.shinrinkoen.jp/

関越自動車道・東松山ICから約10分。

1974年7月22日に開園した全国で初めての国営公園、

武蔵丘陵森林公園に久し振りに行ってきた。

広い広い公園にはここの中央口をはじめ、南口、西口、北口の4ヶ所の出入口があり、

駐車場は1,643台置くことができる(有料)。

明治百年記念事業の一環として埼玉県比企郡滑川町と熊谷市揚井にまたがる

304haの広大な丘陵地に整備された公園は雑木林を中心に

池沼、湿地、草地など多様な環境を有しており、

貴重な動植物が生育、生息する場所となっている。

この森林公園を造った目的は明治百年の歴史的偉業をたたえ、

その遺産から新たな創意と英知を学び取り、

次の百年に望む抱負と決意を表したもので、

記念事業の一環として自然を失いつつある都市の住民が

緑を通じて人間性を回復する場を確保するためこの公園を設置した。

中央口を入った隣りには立派なおみやげ売場がある。

とても天井の高い開放的で明るい建物だ。

公園内にはレストランが2ヶ所ある。

展望レストランは中央口より徒歩20分と遠い。

もう1ヶ所は、ここ中央レストランで中央口より徒歩5分。

ランチはここにした。

メニューは軽食系中心。

ピザ、ハヤシライスなど。

レストランはカジュアルな作りで券売機方式でセルフとなっている。

この日は絶好の公園日和でバルコニーにはパラソルが広げられ、

外の方が満席になっていた。

とろーりオムハヤシ サラダ付 920円。

味の方はアメリカのお母さんで食べただけといった感じ。

別にここにグルメに来た訳ではないので何の不満もナシ。

渓流広場に向かう途中、大きな池沿いを歩き立派な橋を渡る。

この公園は首都圏において自然を身近に感じ親しめる場所として

大いに活用されているのがよくわかった。

この日はゴールデンウィークの谷間。

主に年配者の方がこの方の様に立派なカメラを持って

フォトポイントで写真撮影をしている姿を多く見かけた。

春はまさに花のシーズンで当公園へ足を運びたくなるのはよくわかる。

長さ200mの人工の流れのある渓流広場に到着。

川の一部は水遊び場になっている。

森林公園は本当に広い。

しかも多少の起伏がある。

目的地への移動は園内を走っているバスを利用するのが良いことが

途中でわかってきた。

ただし1時間に1、2本しか走っていない。

バス停・野草コース入口を降りてアイランドポピーが咲いている

運動広場花畑へ行く途中には、あざみくぼ沼を渡る吊り橋「あざみくぼ橋」がある。

この一帯は結構なミニ渓谷になっていて風景が変わる。

この渓谷的森を出ると目の前が急に広大な運動広場に出る。

64,400㎡ある園内最大の芝生広場でYOU YOUドラムという

大型テントのところでゆったりと休憩できる。

こちらは約1,000㎡の日本一大きなエアトランポリンがある

ぽんぽこマウンテンと複数のアスレチック遊具も用意されている。

中央口入口駐車場のところで発見した注目ののぼり。

2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のゆかりの地の1つが

源頼朝と鎌倉幕府を支えた比企一族と武蔵武士。

佐藤二朗が演じる比企能員(ひきよしがず)は、この地域を支配していた。


東寺の夜桜ライトアップ最高

2022-05-27 06:21:13 | 自然

4月12日から今年の京都桜シリーズをスタートして37作目、

とうとう最終ブログとなりました。

最終版を締めくくるのにこれしかないという夜桜を紹介しましょう。

これが今回の東寺の夜桜ライトアップのベストショット。

左の大きな八重紅枝垂桜が圧巻の「不二桜」。

東寺境内には他に約200本のソメイヨシノ桜があり、

この日(4月4日(月))最高の満開状態を迎えていた。

そして何と言っても京都のシンボル東寺の五重塔の存在が圧倒的に大きい。

これが今回の東寺夜桜ライトアップのポスター。

期間は3月19日(土)~4月17日(日)、18時~21時半。

夜間拝観料は1,000円だ。

そしてキャッチコピーは「不二桜に祈りをこめて」。

今年の京都の桜開花宣言は2022年3月26日。

1994年に世界遺産登録した真言宗総本山・教王護国寺の五重塔は塔の高さ57mと

日本一の高さを誇っている。

東寺の桜のシンボルツリー「不二桜」は東北・盛岡から平成18年に寄贈されたもの。

高さ13m、枝張り10m。

弘法大師の不二の教えから名付けられた。

東寺境内の真ん中には池があり、

この池に夜桜が映る姿はあまりの美しさに言葉を飲み込んでしまう。

ここに立った人々は異口同音に「スゴーイ、スゴーイ」を連発していた。

そういえば数年前のJR東海のキャンペーン「そうだ、京都行こう」の秋紅葉バージョンで

この池に紅葉が映る東寺五重塔の写真を思い出した。

確かに境内に群生しているソメイヨシノとシンボルツリーの

紅枝垂桜「不二桜」が咲き誇っているからすごいのだが、

そこに五重塔の存在があるからもっとすごくなっている。

この2つの存在が共鳴し合って東寺の春は人々を魅了し続けているということだろう。

ここではどうしても脇役になってしまう約200本のソメイヨシノ。

ライトアップされるとより妖艶に色っぽくなる。

人々の心をハイにさせる。

日本人の遺伝子の中に組み込まれ、伝えられていく1つが日本の桜だろう。

すっかり夜桜の魅力に憑りつかれて忘れてしまいがちだが、

東寺は一緒の金堂講堂の夜間特別拝観もやっている。

残念ながら堂内の撮影は禁止になっているので

昼間とは違う夜の幻想的で厳粛な空気を伝えられることができないが、

特に講堂内での16体の国宝の立体曼茶羅図は

しばし足が止まり体が固まってしまうほど神秘的だった。

最後に東寺の夜桜ライトアップの全景をご紹介して

約1ヶ月半続けた2022京都の桜シリーズの締めとします。

ご愛読の皆様、長いお付き合いありがとうございました。

(追伸)

こちらは4月3日(日)15時ごろの東寺五重塔と不二桜の姿です。

この時はあいにくの雨模様でした。

やはりサクラの花は晴天下が一番です。


紅しだれ並木の半木の道

2022-05-23 06:05:05 | 自然

京都府立植物園の北山門から出て左へ賀茂川方面へしばらく歩くと

八重紅しだれ桜の並木道で有名な半木の道(なからぎの道)に出る。

蛇足になるがこの石碑を見ても京都はロータリークラブよりライオンズクラブの方が

活動が活発的な印象を今回の旅でも感じた。

京都の中心を流れる一級河川鴨川はこの地域になると表現は同じでも文字が賀茂川に変わる。

この賀茂川の北大路橋と北山大橋の間、京都府立植物園沿いに800メートルほど続く

小径が春には八重桜しだれ桜でトンネルのように咲き誇り桜の名所として有名だ。

また、1年を通してこの賀茂川の両岸サイドは

地元の人々の散歩やジョギングコースとして親しまれている。

散歩の後は北山にあるカフェでお茶するのがおすすめのコースだそうだ。

これだけ見ても京都の人達はとても恵まれていると、うらやましくなる。

今の府立植物園のある地はその昔、神木が流れ着いたという由縁から

流木(なかれぎ)神社の森といわれていた。

その流木(なかれき)が半木(なかれぎ)になったのは、

繰り返される洪水のために流されることを嫌って

流木(なかれき)が半木(なかれぎ)に変えたという説がある。

今回の旅で桜開花状況をずーっと追ったが、

ここ半木の道と妙心寺退蔵院の紅枝垂桜の開花が他の桜より毎年遅いため、

とても気になっていたがこの日はどうやら5分咲きくらいにはなっていただろうか?

かなり雰囲気は出ていたと思う。

鴨川にはこの写真のように所々に小さな段差を設けていて

その風情がいかにも京都を演出していて水の音が伝わってくるようで

いつも感心しています。

それがどうしてこうなっているか調べてもいまいちわかりません。

詳しい方がいらっしゃいましたら是非コメントくださいませ。

逆に何ヶ所か飛び石が置いてあるのは河床の安定を図るというのが主目的のために設け

横断構造物(これを帯工という)で水位が低い時は人が渡ることができる

二次的役割を果たしているそうです。

また、このエリアは大学など学校が多くあり水辺で遊び楽しんでいる姿が青春そのもので

素晴らしい環境で青春を謳歌しているナーと伝わってくる。

京都は都会なのに多くの野生の鳥が生息しているのも驚きだ。

この鵜も然り、鴨も然り、あの美しい姿の鷺も然りだ。

これらの野鳥を見ることによって京都の風情の深さ、重さがさらに一段ちがってくる。

葵橋付近から上賀茂橋付近までが特に桜のトンネルで美しい。

大文字や賀茂川のせせらぎを背景にソメイヨシノが帯のように咲き揃う。

対岸の半木の道のこの付近の紅枝垂桜も満開に近づいてとても華やかだ。

やはり京都の春は素晴らしい。

 

 


桜満開の京都府立植物園

2022-05-21 06:02:40 | 自然

https://www.pref.kyoto.jp/plant/index.html

京都府立植物園の案内図。

当府立植物園は大正13年(1924年)に開園した日本最古の公立総合植物園だ。

総面積は24万㎡、園内に約12,000種類の花木を四季折々で鑑賞できる。

(アクセスは地下鉄・烏丸線北山駅下車3番出口すぐ)

旅の3日目も素晴らしい天候に恵まれ、植物園を代表する景色、

赤チューリップとピンクのサクラのコントラストが私達を出迎えてくれた。

日本最大級の回遊式観覧温室では約4,500種類の植物が展示されていて

世界の熱帯植物が鑑賞できる。

なお、当温室には別途200円の入場料がかかる。

京都の素晴らしいところには花嫁花婿が必ずといっていいほど、写真の前撮りをしている。

幸せそうな姿を見ることはとてもうれしくなる。

さぁいよいよ桜林の入口に来た。

まさに満開になった多種多様の桜をこれからご紹介していきましょう。

こちらは紅枝垂桜と木瓜(ボケ)の花のコラボレーション。

微妙に色が違う各サクラ種が青空の中で競い合って吹き合っているようだ。

やはりなんといっても桜の花は青空の下で見るのが圧倒的に似合う。

京都府民の方々は恵まれている。

200円の入場料を払えばこんな広大な公園を自分の庭のように楽しめる。

この白っぽいサクラは月光桜というそうだ。

高知県大月町に原木があるヤマザクラの変異個体だそうだ。

なおサクラはバラ科に属する。

これはエドヒガン桜。

別名ウバヒガンといって本州、四国、九州、朝鮮半島に生息している。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)。

シダレザクラの園芸品種。

枝は枝垂れ、花は八重で紅色。

京都の平安神宮、仙台市などに多く植えられている。

シダレザクラ、イトザクラとも呼ばれ、エドヒガンから出た園芸品種。

枝が長く下垂れするのが特徴で、流れるような柔らかさと淡紅色の花の美しさは

都情緒にふさわしく、京都府の花に指定されている。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)。

京都府立植物園ボランティア「なからぎの会」二十周年記念で植樹したそうだ。

ヨシノシダレ(吉野枝垂)。

枝が枝垂れ花は白色で微淡紅色を帯び、花弁は5枚で細かい切れ込みがある。

日本に自生する野生種のサクラの1つで、この種を原種として選抜・品種改良された栽培品種は

「市原虎の屋」や「佐野桜」等多数ある。

サクラの仲間としては長命な種で巨樹となり幹の直径は1mを超えるまで成長するものもある。

古来より絵画に描かれたり工芸品のデザインや材料として、

あるいは古歌にも多く詠まれるなど日本文化を代表するサクラの一種だ。

ソメイヨシノが普及するまでの花見文化はこのことにより

長期間にわたって行われるものが一般的であったようである。

花見で有名な「吉野の桜」はこの山桜である。

園内の随所ではこのような年配者の写生グループが満開の桜の下で絵を楽しんでいた。

当園は70歳以上は無料だそうで平和で笑顔に満ちた年配者を見ると

この時を大切にできる国を今後も守っていかなければと大袈裟に思ってしまう。

ミドリザクラ。

マメザクラ系で御殿場の高沢次郎氏が発見した品種。

花は純白で咢が緑色であるほかはマメザクラと同じ。

ベニソメイヨシノ(濃紅染井吉野)。

エドヒガン群(エドヒガン×オオシマザクラ)。

シダレモモ

ゲンペイシダレモモ(源平枝垂れ桃)

枝垂れ桃、紅白咲き分け、八重咲品種。

最近この花木は人気種のようでスミダマンの家でも知人からいただき数年前に植樹した。

1本の樹から白桃2種の花が咲き、ほのぼのとしたかわいらしさがある。

カンヒザクラ(寒緋桜)

沖縄では1月に開花する。

台湾、中国南部、沖縄に主に分布している。

最後に植物園内、幸せな風景、時をスナップ写真で切り取ってアップしてみました。

なお、当園は3月下旬から4月上旬まで桜のライトアップもしていたそうです。

 

 


醍醐寺の桜

2022-05-14 06:10:47 | 自然

今回の京都桜の旅のメインの1つがここ「醍醐の桜」で有名な醍醐寺にやってきた。

この日の天気は快晴。

桜の開花状況も最高状態になった。

醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山で平成6年(1994年)に世界文化遺産に登録された。

山上の上醍醐と山下の下醍醐からなる壮大な寺で、

天暦5年(951年)に完成した京都府域最古の五重塔(国宝)をはじめ、

4万点にものぼる多くの国宝や重要文化財を有している。

平安初期の貞観16年(874年)に理源大師聖宝が笠取山(上醍醐)に登って観音像を彫刻し、

安置したのが当寺の始まりとされており、

延喜7年(907年)に醍醐天皇の勅願寺となり、次第に大伽藍が整えられた。

https://www.daigoji.or.jp/

広大な醍醐寺の境内は大きく3つのエリアに分かれる。

1つは三宝院エリア、2つは伽藍エリア、3つは霊宝館エリアだ。

それぞれのエリアは趣を変えて素晴らしい空間が感動を伝えてくる。

特に2つのエリアでの桜のハーモニーは圧巻であった。

総門を入って受付売場のところには季節の特別情報が書かれていた。

「醍醐の花見!春の夜間特別拝観さくらさく夜の祈り」

~安心利他の祈りを込めて~

拝観期間 2022年3月19日(土)~4月4日(月)

親切に桜の開花状況の一覧表まで細かく出されていた。

「参道の山桜、霊宝館の八重桜は三分咲き、

参道のソメイヨシノ、伽藍の山桜は五分咲き、

あとはちょうど見頃を迎えた。」

最高です!!

それでは三宝院エリアからスタート。

三宝院は醍醐寺第14世座主・勝覚僧正によって永久3年(1115年)に創建された。

以来、醍醐寺座主の居住する本坊として醍醐寺の中核を担ってきた。

大玄関を上るとすぐ正面で1人の僧侶が読経をあげていた。

そこを右手に行くとこれより特別拝観(500円)のゾーンが待っていた。

ここはもう長蛇の列。

現在の三宝院は豊臣秀吉が慶長3年(1598年)に催した「醍醐の花見」を契機として整備された。

この国宝、三宝院唐門は豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」の翌年、

慶長4年(1599年)に造られた建物だ。

桃山時代を代表する木造建築物で、建立当時は門全体が黒漆(くろうるし)塗りで

「菊」と「五七の桐」の4つ(裏にも4つある)の大きな紋(透かし彫り)に金箔が施されていた。

このほど約1年半がかりの解体修理を終え、当時の姿となった。

三宝院の庭園は秀吉自らが基本設計したもので、

国の特別史跡・特別名勝に指定されている。

その庭園全体を見渡せる表書院(国宝)をはじめとする

建装物の多くが重要文化財に指定されている。

また、通常は非公開となっている本堂(重文)には、

鎌倉時代の著名な仏師・快慶の最高傑作とも言われている

弥勒菩薩坐像(重文)が祀られ、毎朝祈りが捧げられている。

桜馬場から西大門(仁王門)への1枚。

応仁の乱や文明の乱により、五重塔を残しすべて焼失したが、

慶長3年(1598年)に豊臣秀吉が北政所らを醍醐の花見に誘ったことをきっかけに、

秀吉の厚い帰依を受けて醍醐寺は復興された。

西大門(仁王門)をくぐると次の伽藍エリアに入る。

豊臣秀頼が再建した西大門(仁王門)には

平安時代の長承3年(1134年)造立の重要文化財・金剛力士像がある。

さらに進むと堂塔の並ぶ伽藍が広がります。

その参道の両脇には若干色褪せた紅白の幕の廊下が、かなり長い距離続きます。

この幕は全国の方、企業から寄進を受けたものらしく、

なかには歌手・ゆずの北川悠仁(横浜)の名前も発見した。

平成30年9月4日に近畿地方を直撃した台風21号は醍醐寺にも甚大な被害を及ぼした。

その被害は下伽藍から上伽藍に渡り、3000本に及ぶ倒木と

醍醐寺を取り巻く白壁塀をはじめ、南門や下醍醐清瀧宮などの建物にも及び、

被害総額は4億6,000万にのぼり、当寺としてはこの自然の猛威を謙虚に受け止め、

自然の中で生きることの大切さを祈りに込めて次世代へと伝えるべく

しっかりと復旧をしていきたいと、そのご支援を求めていた。

重要文化財の清瀧宮本殿と拝殿。

ここにも枝振りの素晴らしいしだれ桜が咲き乱れている。

国宝の五重塔は醍醐天皇の菩提を弔うために朱雀天皇が起工、

村上天皇の天暦5年(951年)に完成した京都府下最古の木造建築物だ。

周囲の桜の木に囲まれ威風堂々たる姿で鎮座している。

醍醐寺の本堂である金堂(国宝)は豊臣秀吉の命により紀州(和歌山)から移築されたもの。

本尊の薬師如来坐像は病気を癒し、苦しみを除く仏様で

両脇の日光. 月光菩薩像とともに重要文化財に指定されている。

この鐘楼付近の桜はすでに散り始めてきて、時折吹く風にサクラ吹雪になり、

それはそれは幻想的な風景を見ることができた。

西大門(仁王門)へ続く長い横断幕の回廊はあまり見ない空間で、

何か今でも太閤秀吉が現れるのではと思ってしまうほどの光景だ。

伽藍エリアの散策が終わり、いよいよ最後の霊宝館エリアに向かう。

道中の満開の桜並木に全てを忘れウットリした時の流れが続く。

醍醐寺は開山以来、天皇貴族、武家民衆など多くの人々の祈りに守られてきた。

その歴史の中で育まれた仏像、絵画、工芸品など10万点以上の寺宝を伝承しています。

霊宝館はこれらの重要な寺宝の保存と公開を兼ねた施設として昭和10年(1935年)に開館した。

それにしても、三宝院エリア、伽藍エリアで見た桜も素晴らしかったが、

ここ霊宝館を取り囲む桜はことのほか美しく輝いて見えた。

ワンダフル!ビューティフル!ファンタスティック!

霊宝館全体の配置はゆったりとされて、

そのゆとりのあるお庭にはそれぞれ大事に育てられたしだれ桜、

ソメイヨシノの大木が太陽の陽を浴びながら咲き誇っている姿を見るのは爽快であった。

ここ霊宝館の春期特別展では3月20日~5月5日まで「鎌倉13世紀の寺宝」を行っていた。

これもNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を意識しての企画かもしれない。

広々した館の空気をパチリしてしまいました。

それにしても贅沢な空間を利用している展示だと思った。

こちらの桜の木の素晴らしさは前述したが、霊宝館・平成館と桜馬場の間の

巨大な枝垂れ桜群は言葉を失うくらいの迫力とすごさ。

しばしこの枝垂れの下を離れられないほど、足が止まってしまった。

改めてサクラは青空と白い雲の中が最高の顔を見せる。

ゆっくりと醍醐の花見を楽しんでいたらちょうどお昼になってしまったので、

寺内にある雨月茶屋エリアで休憩を取ることにした。

この日のランチは屋台でのにしんそば700円。

まるで大人のピクニックに来ているようなワクワクドキドキ感が

サクラの木は大人の心をくすぐるものがある。

 

 

 

あー、太閤秀吉が醍醐の花見を挙行してから約400年以上の歳月が流れ、

今、令和4年の醍醐の花見をこの目で見ることができて、

しみじみ生きていてよかったと思う瞬間の喜びがある。


円山公園の祇園しだれ夜桜

2022-05-11 06:02:00 | 自然

菊乃井さんの懐石料理を堪能した後、

酔い覚ましでブラブラ7~8分歩いていると円山公園に出てきた。

円山公園の桜は京都随一の桜名所で、

開花の時期には公園全体が桜の花で飾られているような美しさを誇る。

特に2年ぶりにライトアップされた祇園しだれ桜は、

ただただ妖艶で美しく思わずため息が出るほど見とれてしまう。

京都円山公園は明治19年(1886年)12月25日に

開設された京都最古の公園で面積は86,641㎡。

この中に枝垂桜、染井吉野、山桜など約700本もあり、

歌人・与謝野晶子は「清水へ祇園をよぎる夜月夜 こよひ逢う人みなうつくしき」と歌い、

円山公園の桜を愛でたという夜桜の名所だ。

この祇園しだれ桜の正式名は

「一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)」といい、現在のは二代目だ。

初代は樹齢200年余の名桜で昭和13年に天然記念物に指定されたが、

昭和22年に枯死してしまった。

現在ある桜は昭和3年に桜守15代・佐野藤右衛門氏がサクラから種子を採取し、

畑で育成したものを同氏の寄贈により昭和24年に現地に植栽したものだ。

樹高は12m、幹回り2.8m、枝張り10mあり、

現在は16代目・佐野藤右衛門が桜守をしている。

因みに祇園枝垂れの3代目もしっかり育てられているとか。

祇園しだれ桜は土が盛られた少し高くなった場所に植えられており、

そこに夜はかがり火の演出が加わり、

まるでステージに立つ名役者のように見えてしまう。

この夜桜ライトアップは10時に消灯され、4月10日まで続けられた。

円山公園の他の桜の元では久し振りに夜桜の花見宴会風景も戻ってきて

ちょっとずつ賑わいが帰ってきた。

こちらは隣の八坂神社の提灯で明るく照らし出された本殿と舞殿の風景。

雰囲気ありますネー。


嵐山と竹林散策

2022-04-29 07:02:28 | 自然

桜や紅葉など一年を通じて絶景を楽しめる嵐山のシンボル・渡月橋。

桂川に掛かる長さ155m、幅11mの木製の橋だ。

平安時代初期に亀山上皇が月が橋を渡るように動いていく様を見て、

「くまなき月の渡るに似る」と述べたことがその名の由来だ。

因みに渡月橋の下を流れる川は行政上は桂川と統一されているが、

渡月橋を境に上流は大堰川、下流は桂川と名が変わる。

特に春の嵐山はいたるところでお花見ができ、

京都でも桜の名所でも代表的なところになっている。

見頃は3月下旬から4月上旬。

この時期に約1,500本のヤマザクラ、ソメイヨシノなどが山をピンクに染め、

美しい景色を作り出します。

ここの山桜は元々自生していたもののほかに、

鎌倉時代に吉野山から運ばれてきたものもあるとされ、

以来その光景は多くの人々を魅了し続けてきた。

京都でヤマザクラが主役になっている桜景勝地は嵐山がその筆頭地ではないか。

京都ではこのような光景をよく目にすることが多い。

この日は渡月橋の袂で和装姿に正装した新郎新婦が

カメラマンを引き連れて前撮りを行っていた。

この渡月橋前でのカットは時代を超えた普遍性を感じる。

明日アップしますが、天龍寺の北門を抜けると大河内山荘、

常寂光寺、落柿舎、二尊院、祇王寺、念佛寺、そして今まで行きはぐってしまった

嵯峨野の竹林方面と野の宮神社、渡月橋方面に分かれる。

今まで嵯峨野の竹林風景を人力車に乗って2回ほどアップしましたが、

今回の嵯峨野の竹林の道が是非ゆっくり歩きたかった道です。

この竹林の道は野々宮神社から天龍寺北門を通り、

大河内山荘に抜ける約400メートルの道。

数万本もの竹が植えられていて、

野々宮神社のそばに生えるマダケのため「野宮竹」という名称がある。

特に今回散策した天龍寺北門から大河内山荘へと至る100メートルほどの道は

すくっと伸びた竹と小柴垣が生い茂って幻想的な世界が広がっている。

以前、人力車の車伕に教わった竹の迫力が伝わってくる写真の撮り方を

今回もやってみたのがこの1枚。

カメラを竹の幹に添えてシャッターを切る。

すごく竹の質感が伝わるでしょう。

竹の道は光が降り注いで竹林の青さが増す晴れの日も、ちょっと薄曇りの日も、

雨の煙る日も、どの天気でもその天気なりの楽しみ方ができる。

この日は花曇り。

生い茂った竹林の天空から優しい木漏れ日が漏れてきて、

改めて京都はいいナーと思わせてくれた。

ここ大河内山荘は京都嵯峨野の地に、

昭和の映画俳優・大河内傳次郎が造営した山荘と庭園。

比叡山や近隣の嵐山~保津峡の景色・借景が楽しめる回遊式庭で、

広大な庭園に点在する「中門」「大乗閣」「持仏堂」茶室「滴水庵」が

国の登録文化財となっている。

竹林を散策していたら何か見覚えのある池に出てきた。

そうです、2021-8-20付ブログ「人力車で嵯峨野めぐり」でアップした

蓮の花が咲いていた池の逆側の1枚でした。

この嵯峨野散策マップはマンガチックでわかりやすい。

地図をじっと見るのも旅の味わい方の1つだ。

嵯峨野観光の代表の1つにトロッコ列車がある。

その「嵐山」駅に出た。

こんもりした林の中にある山小屋風の駅舎は、

うっかりすると見逃してしまいそうな小さな駅。

約1時間に1本、1日9本運行している。

スミダマンはまだこのトロッコ列車未体験だが、できれば終点の亀岡駅近くに完成した、

J1リーグ・京都パープルサンガの本拠地「たけびしスタジアム京都」で

浦和レッズ戦を応援して帰りに保津川下りをして

京都の秋を楽しむというのが夢のコースだ。

落柿舎方向に歩いていくと見事な水仙畑と出会い、

京都嵯峨野の桜ではない違った春をパチリ。


桜満開のインクライン

2022-04-19 06:04:50 | 自然

南禅寺の塔頭、金地院の前の素敵な道を

蹴上ねじりまんぽに向かっていくとインクラインに出る。

ここは京都でも有名な桜の名所の1つでソメイヨシノの見事な桜のアーチが見られる。

蹴上にあるインクラインは全長582mの世界最長の傾斜鉄道跡で高低差約36mの

琵琶湖疏水の急斜面で船を運航するために敷設された傾斜鉄道の跡地だ。

約36mの高低差を克服するために船を台車に乗せケーブルカーと同じ原理で運んだ

インクラインによって船は貨物の積み降ろしをせずに高低差を乗り切ることができた。

1891年(明治24年)から運航し、舟運の衰退とともに1948年(昭和23年)に役割を終え、

現在はその廃線跡は京都市の文化財に指定されている。

約90本のソメイヨシノの桜が満開になり線路に降り注ぐような

桜のトンネルを楽しみながら散策できる。

ここインクラインはご覧の通り若い人が圧倒的に多く、心も踊っているようだ。

インクラインを下ってくると着物を着た若者が増えてくる。

やはり線路と砂利の上は普段履き慣れない草履では歩きづらいのでしょう。

こちらのカップルは本格的な紋付き袴の男性と振り袖姿の女性で

とても目立ったので思わずパチリ。

この男性はよく見ると外国人であった。


南禅寺界隈別荘群の桜並木

2022-04-16 06:00:25 | 自然

このエリアは国際的観光都市・京都でもあまり知られていない、

ひっそりとたたずむ別世界の場所

「南禅寺界隈別荘群」といわれているところです。

たまたま以前、TVで見て機会があったら桜の季節に是非行ってみたいと思っていた所で、

今回の桜がテーマの旅では欠かせない場所だった。

来てみれば予想を裏切らない桃源境のような世界。

特にここ清流亭の前の通りは言葉が出ないほど美しかった。

この別荘群は明治の初め、明治新政府が臨済宗南禅寺の敷地を召し上げ、

民間に開発分譲した。

そして以前紹介した山県有明の別荘「無鄰菴」をはじめ

15邸の広大な別荘が建った。

その中のいくつかを紹介すると「對龍荘」は10年前、

家具インテリアのニトリが取得した。

「智水庵」はZOZO創業者の前澤友作氏が2018年に購入した。

「洛翠」はユニクロの会社ファーストリテイリングの柳井正・会長個人が買ったという。

他にもパナソニックの松下美術苑「真々庵」などもある。

その中の1つ、野村証券の創始者・野村徳七がたてた

「野村碧雲花」の門構えのなんて立派なこと。

アプローチの余裕空間もすごい。

この紅枝垂桜が咲き乱れる別荘は清流亭の庭(旧塚本与三次邸)。

昼間のベニシダレも素晴らしいが

ライトアップされた夜桜は妖艶でお芝居の世界のようだそうだ。

数寄屋造の表構えや茶室に書院、紅桜が美しい庭園が広がり、

東郷平八郎元師が「清流亭」と命名した往時の姿を

今もそのまま受け継いでいる。

建物は大正初期のもので2010年、清流亭は国の重要文化財に指定された。

これを見ても京都の桜の主役はシダレザクラ。

その存在感に関東の桜の王者ソメイヨシノは負けてしまい、

どうしても脇役に見えてしまう。

この1枚は別荘群の裏手の方だが、この中には日本旅館に変わった

「八千代」「菊水」の旅館2軒もある。

別荘群は桜以外に松、そして琵琶湖の疎水放水路、

立派な石垣などがあり、普段は人通りも少なく静かなエリアで、

京都の懐の深さを感じることができる想像通りの素敵なところだった。

 

 


続報・2022河津桜開花速報

2022-03-16 06:33:34 | 自然

先日、3月4日(金)のさいたま市緑区役所の河津桜開花速報をアップしましたが、

3月12日(土)この日は日中20℃まで気温が上がり、

まるで春爛漫のような陽気になったので気になるもう1ヶ所の

井沼方公園の河津桜がどんな状況か見に行ってきました。

これが公園。

先日アップした緑区役所、野田さぎ山記念公園、そしてJR東浦和駅前に

2003年4月、さいたま市が政令指定都市に移行したのを記念して、

さらに地球環境を守るために浦和東ロータリークラブが

河津桜を植樹してきたことは今まで幾度もお伝えしてきた。

植樹をしてから早いもので19年の月日が流れ、

今やここ井沼方公園は地域でも有数の桜の綺麗な

お花見スポットとして知られるようになった。

特にソメイヨシノ桜が咲く前に早咲きの河津桜は約半月以上早く

花見を楽しむことができる貴重な場所であります。

そもそも河津桜とは日本固有種のオオシマザクラとカンヒザクラの

自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種のサクラで、

樹高は亜高木、樹形は傘状。

一重咲きで4cmから5cmの大輪の花を咲かせ、

花弁の色は紫紅で早咲きが大きな特徴となっている。

原木のある静岡県河津町での花期は2月頃で花期が1ヶ月と長い。

先日行った緑区役所とは打って変わり、たった8日間しか経っていないのに

井沼方公園の河津桜はほぼ満開になっていた。

この日のポカポカ陽気でまさに井沼方には完全に春が来たと言って良い。

この河津桜植樹プロジェクトを思い起こすと、

スミダマンは幹事役でいくつかの問題点の解決に苦労したのを思い出す。

その当時は河津桜の名が世に広く知れ渡ってきた頃で

その苗木を大量に仕入れるのが簡単ではなかった。

幸いロータリークラブのメンバーに有力造園屋さんがいたので入手が可能となった。

また、この公園への植樹を行政に申し入れした時、

警察当局に痴漢の隠れ家になる危険性があるとして反対された。

今となっては懐かしい笑い話だ。

そもそもロータリークラブの活動は究極の表現をすると

「世の為、人の為に良い事をしよう」ということになる。

この日、市民ファミリーがお弁当持参で満開の桜の下で

本当に楽しそうに過ごしている姿を見ると

地域に愛され良い事をしたナーという思いがヒシヒシと伝わってきた。

それに比べウクライナの人々、子供達は本当にそれどころではなく、

毎日命の危険にさらされている。

TVのニュースを見るたびに戦争の非情さに胸が締め付けられる日々だ。

この1本の樹はプリンセス雅桜といって5年前に植樹したものだ。

この新種は皇太子・雅子妃がご成婚した頃、

見沼田んぼで偶然発見されたものでご成婚を記念して

新種のサクラに「プリンセス雅」と名付けられた。

現在は「雅桜」と呼ばれている。