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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編163~

2017-08-24 06:36:05 | 食~番外編(県外)

和食 北の庵

青森市新町1-8-9 ホテルサンルート青森 東館1F

TEL 017-775-2321(代)

夏の青森はねぶた一色。ホテルのロビーにも「金魚ねぶた」が飾ってあった。

金魚ねぶたの歴史は江戸末期には存在していた。

先附 (法蓮草の胡麻和え ねぶた漬け 県産長芋叩き掛け)

冷鉢 (卵豆腐 帆立餡掛け 湾内産雲丹)

焼魚 (県産真鯛照焼き)

油物 (天婦羅 海老 季節野菜二品 鱧)

味噌汁 (深浦産水雲)

水菓子 (県産リンゴのコンポート 県産メロン)

温物 じっくり煮込んだ柔らかビーフシチュー

さすが青森は帆立貝の産地。壁に帆立貝焼のおいしい作り方が

貼ってあったのでパチリ。因みに帆立貝の養殖量は

青森県は北海道に続いて2位。シェアは34.3%、北海道は58.9%で

2県でほとんど生産している。青森県産の陸奥湾ほたては柔らかく肉厚。

まろやかな甘みが特徴だ。それは八甲田山系と白神山地の深いブナ林から

栄養豊富な水が注がれエサとなる植物プランクトンが豊富だからだ。

旬は4月~6月の春から夏にかけての時期だ。

ねぶた祭を見る為に早い夕食を終えて外へ出ると、この様な

ねぶたの跳人(ハネト)が付けている鈴やねぶたデザインの

バスタオルを売る売子さんがもう居た。

ホテルロビーには跳人がかぶる花笠が飾ってあった。

山形の花笠まつりの花笠などと比べるとずっと派手だ。

これが基本形だが、盛笠といってよりゴージャスに盛ったものもあるらしい。

夕方になると街角のあちらこちらからこの様な祭りの参加者が

集まってきた。これを見て跳人の衣装には基本パターンがあることが分かった。

①足袋+草履 ②ピンクか青のおこし ③白地に紺ベースの「浴衣」

④黄色の「しごき」 ⑤赤またはピンクの「たすき」 

⑥花笠 これにうちわを持つのがマストだ。

よく見ると皆それぞれ腕に今日のコンセプトみたいなことが書いてある。

この男の子は「プロ意識」。Hitomi love の男の子もいて微笑ましい。

青森ねぶた祭に来る為に、延々と東北高速自動車道を走ってきた。

そしてここが埼玉川口から続いている東北道の終点青森ICだ。

679.5㎞の日本最長の高速道路だ。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編162~

2017-08-19 06:48:06 | 食~番外編(県外)

スカイグリル ビュフェ レストラン 空桜(SORA)

秋田市中通2-6-1 秋田ビューホテル12階

TEL 018-833-2211

秋田駅から徒歩約4分にある秋田ビューホテル。その最上階12階にある

スカイグリルビュフェレストランで、秋田竿燈まつりを見る前に早目の夕食をとった。

スカイグリルと言うだけに地上50メートルから秋田市内の景色を

楽しむことができる。1枚目の写真は秋田駅。駅前はあまり

整備がされていない印象だ。地方都市の特色は近くに山々が見え、

自然を感じることができる。確か秋田市は35年ぶりの訪問で、

飲み屋街で、プロ野球の張本選手と会ったことを思い出した。

この日は竿燈まつりを見学するグループでこのフロアーは満席だった。

秋田では竿燈まつりのこの時期が一番の書き入れ時にちがいない。

秋田名物料理の前菜(とんぶりとろろ、鰰寿司、カスベの甘露煮

ギバサと海月のポン酢仕立て 燻り漬けのいぶりがっこ)と季節の御造り

三種盛り。特に前菜は秋田ならではの珍味で旅の醍醐味が凝縮されている。

秋田名物きりたんぽ鍋。団体料理の為か、季節はずれの為か

きりたんぽがゆるゆるになっていていまいち。

真鯛の柚庵焼き。これはグッドだった。他に秋田名物じゅんさい入り

冷たい稲庭饂飩と水菓子。県産メロンが出たが撮り忘れてしまった。

ビールはキリンのプレミアム、一番搾り「秋田に乾杯」青森に行ったら

「青森に乾杯」。今キリンビールは全国でご当地ビールのキャンペーンを

展開している。因みに生産工場は東日本大震災で大被害が出た仙台工場だ。

そういえば、その当時のキリンビールの松沢社長の復旧についての

卓話を聞いたっけ。(2014-9-25付ブログ)

氏は現在明治屋の社長に就任した。

ホテル側のおもてなしか、なまはげ2人のパフォーマンスサービスもあった。

あの脅かす奇声をはりあげながら、各テーブルで記念写真に収まっていた。

やはり秋田といえば竿燈まつりなのだろう。エレベーターの

壁面にも竿燈が描かれていた。

食事も終わり、サー竿燈まつり会場へ。

市内は一斉にバスの大渋滞。いやでも心は祭へ掻き立てられる。

Let's Go!

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編161~

2017-08-17 09:48:03 | 食~番外編(県外)

焼肉 冷麺 ぴょんぴょん舎 盛岡駅前店

盛岡市盛岡駅前通9-3 ジャーランビル

TEL 019-606-1066

盛岡冷麺では市内で有名な店だ。当店は平成11年にオープンした。

ぴょんぴょん舎は13店もあり、都内銀座3丁目、東京スカイツリータウン・ソラマチ6F

県内ららぽーと新三郷2Fみさとキッチン内にもある。

キャッチコピーは「イーハトーブの味伝説」。

岩手をまわると宮沢賢治が様々な所で出てくる。

1階から3階まで全250席もある。駅からも近くこんな大きな店で

行列ができる。店内の雰囲気は重厚で焼肉店とは思えない

お洒落なつくりだ。特に1階の吹き抜けは迫力がある。

我々がランチした部屋も板の間で広く、とても落ち着いた雰囲気だった。

楕円の大テーブルも立派で気に入った。

これが盛岡冷麺セット。盛岡冷麺の歴史は、盛岡の麺職人、

青木輝人が昭和29年朝鮮半島に伝わる咸興冷麺と平壌冷麺を

融合させ、創作したのが始まり。その後、ぴょんぴょん舎の前身、

「ぴょんぴょん亭」が「ニッポンめんサミット」に出品した冷麺が

評価され、盛岡冷麺と名付けられた。

盛岡冷麺の最大の特徴は表面がツルツルしていてコシの強い

シコシコした麺。歯ごたえと喉越しの良さは

馬鈴薯澱粉と小麦粉の絶妙なマッチングのなせる技。

見た目も爽やかそうでおいしさを感じさせる。

スープは牛肉、牛骨をベースに鶏ガラを加えて5時間じっくり煮込んでいる。

コクがありながらさっぱりした口当たりだ。

具は牛肉のチャーシュー、ゆで卵、三杯酢漬けのきゅうりに

スイカと彩りも美しく涼しげな組み合わせだ。

そしてキャベツと大根のキムチを入れ、その量によって

冷麺全体の辛さを調整できる。このことがわからなかった自分は

キムチを全部入れてしまった為辛くてせっかくの冷麺の旨みが

わからなくなってしまった。盛岡冷麺は爽やかな酸味と

辛味の専用キムチが特徴で、これらが三位一体となったおいしさこそ魅力だ。

クセになりそうな盛岡のソウルフードが盛岡冷麺だ。

他にビビンバと甘酸っぱいイカ(?)の漬け物が添えられていた。

これが当店メニューの一部。冷麺ともう一つ温麺もある。

他に焼肉関係のメニューも当然ある。とにかくぴょんぴょん舎さんは

トータル的にかなりハイレベルの店だと思った。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編154~

2017-06-08 05:21:12 | 食~番外編(県外)

御休み処 日暮し庵

長野市松代町殿町190-2

TEL 026-278-3356

定休日 火曜日

真田宝物殿のすぐ傍にある御休み処。歴史が育んだ

信州の味「そば」「麦とろ」とコーヒーが楽しめる。当店は約160年前の

建物の一部を生かして昭和63年4月24日にオープンした。

日暮し庵の建物は登録有形文化財(文化庁)に指定されており、

「日暮硯」で有名な家老恩田杢民親の弟・民格の屋敷であった。

当地方の武家屋敷の代表的な造りで、座敷には床の間、

脇棚を備え、茅葺屋敷の主面には美しい木連格子が

設けられている。建てられた時代は江戸後期と推定されている。

店内には真田関係の資料が置いてあり、信州のお土産品が

売られていた。当店は観光する中心地にあり、

次から次とお客さんが来て、ウェイティング状態であった。

これが当店のメニュー。メインの真田定食は名物の味噌とろろ、

長芋の千切りしょうゆ豆、あんずの寒天信州りんごの

ジュースなど御当地の食材を使ったフルコースだ。

この日はあっさりした軽目のものが食べたくて

そば定食1,350円(税込み)を注文。

蕎麦はしっかりした田舎そばで細くて歯応えが良く、

つるつるとのど越しが滑らか。掛け値なしで旨かった。

それ以外に麦飯味噌とろろも付いており、これもグッドだった。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編3-Ⅱ~

2017-06-03 07:05:13 | 食~番外編(県外)

四川料理 龍燕

群馬県草津町草津116-2 (草津温泉湯畑前)

TEL 0279-88-3777 (要予約)

定休日 水曜日 (GW、お盆・・・営業)

 

旨い店シリーズ県外の番外編では初めてアップした中華料理店だ。

(2011-9-7付ブログ) 草津温泉は全国の温泉番付で

東の横綱、全国No.1にランキングされている。そして今

若者にも人気があってGW、お盆などは観光客は外食難民化

されている。龍燕さんも超人気店で、今回も1W前でようやく予約が

取れた位だ。御覧の様に予約していない人は長蛇の列。

1時間、2時間待ちは覚悟しなければならない。

この日のお昼は湯畑の周りのお店もほとんど長蛇の列であった。

龍燕さんは創業40年。オーナー料理長のお父さんは

都内のホテルでシェフをしていたが、草津温泉が大好きで

草津に店を開いたとか。アットホームな家族で旨い

中華料理を心を込めて作っている。

基本中華料理店なのに席は珍しく座敷がベースだ。

他にテーブル席が2席あり、60名まで入れる。

壁にはサッカー日本代表(サムライジャパン)の大きな旗が

張ってあった。当店はキリンビールと深いつながりがある為だ。

メニュー1式。ここの中華はどれも本当に美味しいが

特に好評なのはおかげしゅうまい4ヶ600円。

大きな春巻1本200円。裏メニューより登場のやみつき四川麻婆豆腐

1,300円。人気があって裏メニューから登場した杏仁豆腐450円。

そしてキリンビールが認定する美味しいビール、

キリン一番搾りスタウト黒生(樽詰め)がお勧めだ。

当店は満点生の店の国内第1号に指定された。

そんな関係からか、歴代のキリンビール社長の色紙額が飾ってある。

かならず注文する翡翠魷花(あおりいかの青じそ炒め)1,400円。

これも裏メニューからで奥深い甘味のある逸品料理で

これが思わず「旨い!」と叫ぶ程美味しいいんだナ。

これも裏メニューからで乾焼炒蛋(テリたま)1,100円。

古老猪肉(すぶた)1,400円。唐揚げの豚肉といい

玉ネギ、ピーマンといい照りが美しい。

他の一般的中華屋さんより圧倒的に旨い。

乾焼蝦仁(海老のチリソース煮)1,400円。

これはオーダーしてないのに間違って持ってきたのでついでにパチリ。

蠣油牛肉絲(牛肉、竹の子、ふくろためのカキ油炒め)1,400円。

什景炒麺(五目あんかけ焼そば(やわらかい))950円。

窓際の木製窓からは眼下に湯畑、後方には白根山が見え

古き良き温泉街の情緒を味わうことができる。

尚当店はTVでもよく紹介された。

ex. H25 テレビ東京「出没アド街ック天国」

H26 テレビ東京「昼めし旅 ~あなたのご飯見せてください」

H25 TOKYO MX  「バナナ炎」

H24  テレビ東京 「大人の極上ゆるり旅」


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編142~

2017-03-02 07:01:20 | 食~番外編(県外)

お食事処 慶

山口県大島郡周防大島町大字長崎1958-31

TEL 0820-78-2222

定休日 木曜日 営業時間 11:00~23:00

今回の旅行計画はJTBが行なったが、周防大島の昼食は

名幹事さんの要望により、旅行屋さんが連れて行かないお店を

セットしてほしいとの事で「慶」を予約した。前日、「慶」さんの前を通った時、

皆から驚きの声があがった。「大丈夫?この掘建小屋みたいな店」。

さすが、地元のカリスマバスガイドさんもこの店を知らないとの話で

余計不安になった。ホテルに着いたら「慶」さんのメニューがあり、

前日に注文を決めてくれとの事。しかし、私はこのメニューを見て

ひょっとしてここは大穴かもと直感的に感じた。

入店するまで、どんな人が主人なのか想像を巡らしていたが、

予想以上のイメージのオーナーご夫婦だった。

油が乗り切った雰囲気のご主人。これは行けるぞと料理を見て確信となった。

主人の背の棚に話題の名酒「獺祭」があったのもチェックポイントになった。

店内は外観のバラックとは正反対の真新しい和室だった。

聞くと最近内装替えしたとか。壁には先程見学してきた

星野哲郎氏の詩が飾ってある。よく読んでみると故郷、

周防大島を賛美した詩だ。

私は迷いに迷ったあげく、初めて聞いた食材に興味津々、

謎の「亀の手」に引かれて亀の手ラーメンセット1,500円を注文。

ラーメンのスープは地元名産のいりこだしでとり、さっぱり風味だが、

繊細で奥深い味。麺はストレートの細麺。チャーシューも

浦和エリアではあまりない和風系のもの。そこに海藻と海苔のトッピング。

そして初体験の亀の手が沢山具として入っていた。

亀の手は昔から周防大島の伝統食材で肝臓に良いとか。

これはご当地ならではのラーメンでしみじみ味わいながら食べさせていただいた。

味は一言で言うとマイウーの2.5乗位の逸品と言える。

そこに新鮮プリプリのさざえの天ぷらがてんこ盛りのミニ丼が付いている。

天ぷらに掛ける醤油が独特の味のオリジナル絶品醤油。

安くて旨い私のフィロソフィーにもばっちり合って、大当り、大当り

心も胃もフィーバー状態に成ってしまった。

これが亀の手の殻。亀の手は固着して生息する海洋生物で

食用甲殻類。いわばフジツボの様なもの。見た目の形状が

亀の手に似ていることから、こう名付けられた。正に珍味中の珍味だ。

慶さんの料理があまりにも素晴らしいことが分かったので

注文した全ての料理を撮ってみた。これは太刀魚のデラックス1,800円。

太刀魚ずくしで刺身の鏡盛、塩焼に唐揚、茶碗蒸し付。

周防瀬戸で朝採りのバリバリ新鮮な太刀魚だ。

漁師丼。数種類の鮮度抜群の刺身が山盛りの丼ぶりもの。

味噌汁はアラ汁だ。

その日の漁師の釣り魚定食 2,000円

刺身はカワハギ(ウマズラ)の姿づくりにきも付、

他にボタン海老、鯛、蛸、太刀魚、サザエ、甘海老の刺身。

本当に活きが良く、プリプリ、コリコリで甘みがある最高の刺身だそうだ。

これにめばるの煮付け。これもものすごく美味しかったとか。

美人オコゼ御膳 2,000円

オコゼの唐揚にオコゼの薄造り、きも付。

オーソドックスないりこ出汁のラーメン 550円

スープが透き通っていて美しい。安い。

生け簀には朝採りのカワハギ(ウマズラ)等が泳いでいる。

「慶」さん、こういう店を本当の良いお店と言うのだろう。

食材は最高のもの、味付けも繊細で深い。オヤジの料理の腕も

相当のレベルだ。コストパフォーマンスも言うこと無し。

東京では決して経験できない、地方でなくてはできない名店だった。

こうなるとなんとも味のあるメニューに見えてくるから不思議だ。

バラック、掘建小屋と言ってごめんなさい。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編141~

2017-02-25 07:33:40 | 食~番外編(県外)

元祖 岩国寿司の宿 三原家

山口県岩国市岩国2-16-6

TEL 0827-41-0073

三原家の創業は江戸時代、慶長までさかのぼる。初代三原家は

岩国寿司を藩主に最初に献上したと言われ、その味の

調合は代々当主のみ伝えられてきた。三原家では、

これまで8代にわたり300年以上その味を守り続けている。

この写真は6代目が岩国寿司を切る所。よく見ると

4段重ねの押し寿司となっている。昭和55年に大平正芳総理大臣より

6代目は勲五等の勲章を授与されている。

この三原家さんに入って昨年6月に行った山形市の

千歳館(2016-6-30付ブログ参照)を思い起こしてしまった。

その街その街の郷土料理を扱っているお店は当然歴史が古く、

従って建物の維持も大変だと思う。こちらも良く見ると随分傷んだ所が目立つ。

岩国寿司は城内で食べられていたこともあり、「殿様寿司」とも

言われている。又地元では角ずしと呼ばれることが多い。

起源は今から約380年前、岩国藩で収穫された米と蓮根に

野菜を配し、近海の魚の身を入れ、保存食にするため

味付け寿司にしたもの。岩国城は山城である為保存食を備蓄し

合戦に備える為であった。作り方は一度に3升から1斗入る大きな

木枠の中に生魚の身をほぐして混ぜ込んだ酢飯の上に春菊などの青菜、

岩国名産の蓮根、椎茸、錦糸卵などをのせこれを何層にも重ね

サンドイッチ状にして重石でしばらく押し固めそして1人前サイズに切り分ける。

岩国寿司を食するのは2回目だが決してすごく旨い押し寿司ではない。

あくまでこの寿司の歴史を思い浮かべながら食する所に良さがでるのではないか。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編140~

2017-02-23 07:31:22 | 食~番外編(県外)

ふく・おこぜ懐石・活魚料理 あじろ

山口県萩市南片河町67

TEL 0838-22-0010

定休日 水曜日 駐車場 7台

萩市を代表する懐石料理店。平成2年に旧店舗を新装した。

静謐な和風建築、店のしつらえも上質な和の空間に統一されている。

店内の7名までのカウンター席 20名までのテーブル席に

和室個室がある。右上に懸けられている店名「あじろ」のロゴ文字は

萩焼十二代三輪休雪さんの書。新装した折に

「おまえなら しゃぁ~ない」と書いてくれた。

店主の中田利隆氏。氏は萩魚市場の仲介人の許可証も

持っていて、毎朝セリに出かけている。萩は食材の宝庫。

新鮮食材、本格的な味覚美食の追求には妥協は許さない。

フク刺しを仕込んでいる所をパチリ。店主のこだわりは

厳選した地物を使う。野菜も主には新鮮な地物を使うが揃わないものは

京都から仕入れるそうだ。すごいこだわりだ。一期一会、

真の日本の食文化を通しておもてなしの心を極めるべく

日々研鑚しているとの事。

フクの箸置き、ひょうきんな顔をしてかわいい。

実は平成18年、小泉純一郎総理が来られて刺身の盛り合わせと

あじろ特製うに丼を昼食にとられ、大変感銘して

「一味真」と色紙に書かれた。食するひと味ひと味が正真正銘の本物という意味で

その後この献立は「一味真 御膳」という名をつけたそうだ。

 

 

それでは最上級虎ふく料理をご紹介しましょう。

尚ふく料理は要予約で9月20日~3月25日までの限定料理だ。

因みにこの地方では下関春帆楼でもご紹介したが

幸せが来ると意でふぐではなくふくと言う。

ふく皮のポン酢仕立て。あじろさんのは細く切り刻んでいないので

より歯応えそしてやさしい食感を感じる。うつわは萩焼みたいだ。

特別オーダーしたむらさきうに。ばふんうにと間違える程

赤みを帯びている。

ふく料理と言ったらアルコールはふくのひれ酒でしょう。

ふくのヒレの部分を干物に加工し、これを火で炙ったものを

熱燗した日本酒(東洋美人)に入れて楽しむ。

フタを開けた時の炙りの香ばしさが鼻を心地よく刺激してくれる。

お酒もよりコクが出る。そして体がポカポカに温まる。

ふく刺しの薄作り。ふく肉の特徴は繊維質があること。

それゆえ普通の刺身では弾力がありすぎて噛み切ることが難しい為、

切り身が透けて見えるほど薄作りにする。

他のフグ料理店では紙の様に薄く箸ですくように数枚一ぺんに

食べてしまうが、あじろさんのはすごい。一枚一枚を

絶妙の厚さに切っている。一枚で充分歯応えがあり、

深いふくの旨みが嚙む程に出てくる。これは文句の言いようがない

最高の逸品です。今まで食べたふく刺しダントツNo1だ。

このふくの白子料理には正直ビックリした。口に入れた瞬間

もう参りましたと唯々頭が下がるのみです。

ふく刺しに続いてこんなに旨いふくの白子食べたことがない。

クリーミーな白子が口の中で優しく広がっていく。

そして余韻を残して消えていく。旨い料理の極致といった感じだ。

ふく料理の定番 ふくの唐揚。とにかくあじろさんの料理は

トータルのバランスが素晴らしい。バランスだけでなくて

その中にしっかり主張してくる。それも奇をてらわない王道の唐揚だ。

尚あじろさんはうつわも料理の一部、器の取り合わせも

素材選びと同じよう気配りしている。

萩焼の代表的作家を中心に若手作家の現代的器、

伊万里焼や輪島塗も作っている。

ふく鍋。魚の切り身鍋を指す「ちり」をつけて「ふくちり」とも

呼ばれている。関西では「テッチリ」とも呼ばれている。

ふく刺しが一気に食べきれずに若干残っていたので、

鍋でふくしゃぶにした所これが微妙に味が付いて旨かったナー。

最後の〆にふく雑炊だ。これが又々最高。上品な出汁が出ていて

なんとも言えない絶妙な味。幸せだナーの世界に

お酒とともに完全に入ってしまった。

先般県外の旨い店ベストテンに載せた下関の春帆楼よりも

ずっと上品で押さえた所にパンチ力がって、こちらの方が

一枚も二枚も上といった感じだ。今まで食べたふく料理の中で一番美味しかった。

デザートにくず切り。本物の店はデザートまで本物で旨い。

最後にデザートでも唸らせられるのか!

本当に参りました。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編139~

2017-02-18 08:29:04 | 食~番外編(県外)

郷土料理 沙羅の木 松韻亭

島根県津和野町殿町

TEL 0856-72-1661

定休日 年中無休 営業時間 11:00~15:00 駐50台

 松韻亭さんは殿町通りに面し、津和野藩第三家老田中家

敷地跡にあり、築150年以上の建物は2013年8月

国の登録記念物(名勝地)に選定された。

こちらの庭園は幕末ごろから明治中期ごろにかけて整備され、

昔ながらの日本庭園を眺めながら食事を楽しめる。

正に昔へタイムスリップだ。

日本五大銘飯の一つ、「うずめ飯」。この地方で取れる山菜を

主材にした代表的郷土料理だ。因みに他の銘飯は

「さよりめし」(岐阜県山岳)、「深川飯」(東京深川)、

「かやく飯」(大阪難波)、そして地元埼玉小川町の「忠七飯」

 煮たまご、高野豆腐、手毬麩、たらの芽、じゃがいもの酢の物、ごま豆腐。

茄子の田楽(柚子味噌等、きゃらぶき、山菜五目ちらし寿司に

笹そば山芋かけ。そしてにんじんゼリーのデザート。

津和野方言で「うまいけぇ」「たべてみんさい」「あがんさい」

このラインアップは2昔だったらマウイーの郷土料理だったかもしれない。

和紙と竹のお皿、お盆等かなりカラフルな商品が売られていた。

因みに津和野は障子紙として多く用いられた「石州和紙」の産地。

紙質は強靭でありながら肌触りは柔らかい。

近年は書道用紙、賞状の用紙などに使われているそうだ。

石州和紙で作られた雛祭りの飾り物。あまりにも

かわいいので4つもアップしてしまった。どれが一番

あなたにとってかわいいですか?


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編137~

2017-01-27 07:53:30 | 食~番外編(県外)

豊島屋菓寮  八十小路

鎌倉市小町2-9-20

TEL 0467-24-0810

定休日 水曜日(祝日は営業)

若宮の二の鳥居を過ぎ小町通りに左折する途中の

路地にある広々とした庭空間の

菓房「八十小路」がある

こちらは鳩サブレで有名な豊島屋さんが経営している

因みに豊島屋本店は八十小路の表側、若宮大路に面してある

店内はとても落ち着いていて、モダンな和風の雰囲気がとても心地いい

今日も一日鎌倉の街を歩き続けて、ちょっと

ひと休みで入店した。そんな気持ちを満たしてくれる

メニューとおもてなしのサービス。路地裏にある

ロケーションがさらに気に入った

ショウウィンドウに飾られたメニューサンプルも上品でお金をかけている

八十小路さんは右下にある

本わらび餅が売りで逸品らしい。

睦月のお品書。甘味処のメニューは和の響きが伝わってきてなぜかホットする

さくら餅、くずきり、しる粉、小倉白玉

わらび餅・・・・・良い響きだ

各数量限定のお雑煮750円。蒸し寿司1100円(本日売切れ)

お正月らしいメニューだ

1つはくずきり1000円を注文

本葛を用いたくずきりに黒蜜と白蜜をお好みで

もう1つは豆羹600円を注文

さっぱりした白蜜、濃厚な黒蜜、折々のお好みで

とても色艶やかで美しい