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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

政治ジャーナリスト 田勢康弘ーⅡ

2016-07-05 06:03:04 | レポ

スミダマンのブログも時を重ねてくると

講演会の講師レポートも2回目に成ってくる

今回初めて田勢康弘氏の話をそのⅡとして

レポします。(その1 2013-2-25付)

氏は長年にわたる政界での取材に裏打ちされた鋭い洞察力で

政治の現状を分析

とつとつとした語り口の中に、政界の裏側や

政治の実態を知ることができると大好評な

政治ジャーナリストです。

(アベノミックスについて)

・氏は否定的な考え

アベノミックスとは人によって答えが違う、何だか

わからない幽霊みたいなものだ

・一本目の矢(金融)が問題。糖尿病患者に

インシュリンを打っている様なもの

。新三本の矢

①GDP600兆の強い経済。できの悪い受験生に

目指せ東大と言っている様なもの

②出生率1.8%。妊娠可能な女性全員が子供を産んだ数字

③介護離職者ゼロ。目標を掲げるが

矢は的に当たらない

この矢は雨の日に傘をさしましょうと

言っている様なもので何を言っているかわからない

・氏は言う。良い方向に向かっていない気がする

批判が起きていないことが心配だ。国中で

議論すべきだ

(若者について)

・今の若者、夢がない。生意気なガキ大将がいない

日本の将来が心配だ

・氏は早稲田大学で4年間教鞭をとったが

骨のある人がいなくなった。手応えが全然無い

当たり前の答えしか返ってこない

日本中で大学を目指すのは間違いじゃないか

・ハーバード大学の教室では四隅の角には

日本人学生がいて一番前には中国人学生がいる

中国人は指してもらいたい。名を覚えてもらいたい

良い成績をとりたい。この差は大きい。

(原発について)

・福島第一原発の非常用電源はなぜ地下にあるか?

この図面を書いたのはアメリカのGE

アメリカでは竜巻があるので地上には置かない

東電は危ないと思ったが、引渡を受けるだけだった

この話本当?これは大問題だ

・日本はプルトニウムを48tと世界で2番目に

持っている。このものをどうするか。

廃炉に成功した国はどこにもない

廃炉ビジネスは成長戦略だ

(消費税について)

・これだけの権力が集中している安倍政権で

10%アップできなかった。これで消費税アップは

未来永刧できない

そして財政再建もできない

(政局について)

・安倍内閣は衆参同時選挙ができなくなったことにより

在任中は解散できなくなった

これから自民党はゴタツイテくる。

 


藤井健 国交省 関東地方整備副局長

2016-05-13 06:44:08 | レポ

藤井氏は昭和34年1月7日生。東京都出身で一橋大学経済学部卒。

昭和58年4月建設省入省。岡山県、総理府出向。

平成19年長崎県副知事、平成25年国交省大臣官房審議官

(国土政策面担当)現在に至る。

テーマは「新たな首都圏広域地方計画」後程詳細を掲載しますが、

今年3月の参議院予算委員会で国土形成計画に関して質問をして

拍手の嵐を起こした西田実仁公明党参議院幹事長も参加していた。

氏の話は立て板に水の如く素晴らしい内容で正に目から鱗が落ちるものであった。

東日本大震災の時、氏は長崎県副知事を務めていた。

3・11から1ヵ月間は休み無しで、その対応にあたった。

その経験から、首都圏の大震災対策は早急にしなければならない。

なぜならプレート型は200年に1度の確率だが

直下型は30年内に70%の確率で起こると言われているからだ。

特に地震避難者の問題は深刻だ。1ヵ月後の

都区部の避難者は180万、合計で400万人予想される。

災害住宅を広域連携でしなくてはならない。

1都11県の空家(329万戸)と賃貸住宅(189万戸)で対応すべき。

データーベースは既にある。これによって翌日には

お風呂に入れるといった国民の安心感につながる。

2015年に新国土形成計画が作られた。今まで立てられた国土計画としては

7度目のもの。基本目標は「対流促進型国土の形成」。

概ね10年で「運命の10年計画」といわれている。

東京オリンピックの後が重要だ。

対流を促す画期的な交通ネットワークは新たな環境をうみだしていく。

(例)北関東自動車道開通によって「スバル」は北米と直結した。

さいたま市は災害時に真田丸みたいな存在。

TEC-FORCE 7700名の活動拠点になる。

首都圏プロジェクト13の連携のかたまりにより、一極集中型

首都圏を対流型首都圏に転換する。

ちょっと(5%)人のこと、地域のことを行なえば15人の人実行すると208倍になる。

このレポートが最も重要なこと。今年春、参議院予算委員会で

西田実仁(公明党)が安倍総理に質問。後半総理のアドリブで

連携の嵐を作る。そして具体的に大宮駅についての発言が出た。

初めて「さいたま市」の重要性が国会議事録に記録された瞬間だった。

拍手の嵐だったと西田議員が言っていた。

 


本郷尚税理士

2016-04-26 07:05:27 | レポ

資産税を軸足とした税理士として、大変有名な

本郷尚㈱タクトコンサルティング会長の講演を聞いて来た。

氏は不動産活用・相続・贈与・譲渡など資産税に特化したコンサルティングを展開している。

テーマは家族で考える“ハッピー相続”

その1、 奥様を守る相続税対策

その2、 相続後、定年後に起きる「生存対策」

その3、 相続対策と生存対策~その税金より年金・自遊自財の生き方~

本郷語録

・アメリカでは買ったものは売る。

・減るお金は使わない。入ってくるお金は使う。

・昔ベットタウン 今ペットタウン 将来ゴーストタウン。

・財布が重いと心は軽くなる。

・贈与はその時は喜んでくれる。

相続は自分の権利と考え感謝はほとんどない。


佐伯啓思京都大学特任教授

2016-03-25 07:49:05 | レポ

「日本経済再生への期待と不安」という演題で、京都大学こころの未来研究センター

特任教授の佐伯啓思氏の講演を聞いてきた。

氏は昭和24年生。東京大学経済学部卒業後、広島修道大学講師、滋賀大学助教授、

’92年に京都大学教授、昨年より現職についている。

・氏は大きな文明的観点から、人間はどうやって幸せになれるのか?日本経済や

グローバリズムについて語った。

・まず初めにアベノミクスの評価をした。アベノミクスは第2段階に入り、1年前と評価が逆転した。

当初は人間の期待を高めた。たとえば、この薬は効くぞ効くぞと言われると

その気になるが、薬の中味がわかってしまうと効果がダメになってしまうのと同じ。

・アベノミクスはうまくいったらすごく、悪くなったらすごく悪い。今確率は50:50.

・金融政策はフリードマンのマネタリズム。財政政策はケインズ主義。

ムチャクチャなことをやっていてこんな実験をやった国はどこにもない。

・氏は経済学が世界をおかしくしてしまったと考えている。89年~90年代冷戦が終わり、

富を獲得する社会がやってきて、日本も簡単に巻き込まれた。

・80年代は市場経済のみ残り、そこに数学者が経済学に入ってきて、

高度な数学を使って、アメリカの知識人に大きな影響を与えてしまった。

・これによってイデオロギーが無くなって、最大限の効率化が大事という価値観に変わってしまった。

・これに対し経済学者は何も言えなくなり、成長重視、効率重視のやっかいな世界に成ってしまった。

・今の若者はアメリカへ留学し、ケインズは読まない、マルクスは読み損、

効率だけでゆとり、環境などを誰も議論しない。こんな一つの価値観を

自動的に身につけて帰ってくる。恐ろしい事だ。

・氏は言う、アメリカの価値観を全て日本に持ち込むべきではない。そこそこの職場、

まあまあの仲間といった日本型の集団的経営を大事にすべきで、

私達の考え方は窮屈になってきている。

・人口が増えない、需要が増えない背景を考えて、アメリカ的構造をひっくり返す

絶好のチャンスだ。これを前提にして、どうゆう社会を作っていくか?

・全体のパイは増えないゼロサムゲーム。そこに勝者と敗者が分かれる。これからは

競争から共生する時代が重要だ。

・そうゆう点から見れば、日本は捨てたものではない。

 


鉢嶺実信中央金庫上席主任研究員

2016-03-21 07:47:28 | レポ

 

「老舗」の経営が示唆するものは何かという

テーマで鉢嶺実信中央金庫、地域・中小企業研究所の

上席主任研究員の話を聞いて来た

氏は昭和37年8月生。早稲田大学理工学部卒業後

山一証券(株)に入社。(株)山一証券経済研究所へ出向

平成10年2月全国信用金庫連合会(現・信金中央金庫)へ入会

総合研究所に配属となる

氏はほぼ一貫して中小・ベンチャー企業の調査分析業務に従事

実地ヒアリング調査などに基づいた老舗を集中取材している

話は自らの体験、山一證券倒産から始まった

絶対の時代は終わって混迷の時代に今ある

ダメな時はダメで、日本人は多少の事では驚かなくなった

老舗の捉え方はさまざまだが、たとえば帝国データーバンクで

「百年続く企業の条件」

日経新聞で「200年企業」が出ている

フランスのエノキアン協会では入会条件に

①創立200年以上の歴史を有する企業

②創立者が明確で、現在でも同族者に経営権がある

③経営状態が良好とある

日本からは表記の5社が加盟している

日本は圧倒的に老舗大国。これは日本の世界に誇れる1つだ

2位のドイツの倍以上の

企業数がある。理由の1つに家制度があるからか?

ヨーロッパではドイツが他国に比べてダントツに多いのは

マイスターの国だからか?

老舗企業の家訓、社訓は重く訴えてくるものがある。

当社も創業104年の老舗企業の端くれだが

経営目標は表現こそ違うが近江商人の心得

「三方よし」と同じだ

老舗の家訓・社是・社訓の「カキクケコ」。

これはスピーチの種になるなー。

企業の大事なことと社風とはちょっと違う

100年単位で日本の環境変化を見ると時代のすごさを感じる

当社の歴史の節目でも関東大震災、太平洋戦争と

東京大空襲、ドルショック、オイルショック、バブル

経済の崩壊は大きな影響を受けた

当社の先代達を思い出すとやはり最大の危機は

戦争だった。全て仕切り直しに成った。

地域特有の歴史的背景があるのもおもしろい

京都がNO1なのはわかるが、島根、新潟、山形、福井の

歴史的背景は日本海側の県で北前船の西廻り航路が

要因とは目からウロコだ

因みに全国平均で老舗出現率は1.64%。埼玉は1.12%だ

そして東京日本橋地区は商業関連を中心に200社以上の

老舗が存立する、世界屈指の老舗集積地だ

その背景は江戸幕府によって整備された五街道の

起点として、大消費地・江戸を支える物資搬入路として発展した由(ex西川、三越)

「伝統とは革新の連続である」を実践する

正にイノベーションである。

この講演を聞いて、新ためて「フムフム」と痛感した

当社も「蝸変の経営」を続けて7つの業態を経ながら今日に至っている

確かに老舗経営の時間軸は超長期的だ

終わりのない駅伝みたいなもので、次から次へと

たすきをつないでいくことに重きを置いている

これは極めて日本的な考えだそうだ

あくまで継続重視の経営姿勢が鮮明で

いたずらに規模拡大を追わず中小企業であり続ける所に特色がある

時代は常に変化して、新しい答えを作り出して、答えに

していく時代に入った。

故に答えをつくる基盤となりうるコミュニティの重要性が増してきている


安倍昭恵総理大臣夫人

2016-03-12 07:39:35 | レポ

昭恵夫人は、昭和37年6月10日生。聖心女子大専門学校校卒業後、

電通に入社。新聞雑誌局配属。上司の紹介で、現安倍首相とお見合い。

1978年に結婚。ワイドショー、週刊誌などで「アッキ―」の愛称で

呼ばれている。父親の実家は森永製菓創業家で父も元社長。

H18、12月「安倍昭恵のスマイルトーク」ブログ開設。2011、11、12が

最後の更新で、Face bookに移った。総理は飲めないが夫人は酒豪らしい。

最初に自分のPRから話が始まった。下関出身の設計事務所

(TVビフォアーアフターに出た)の人から相談を受け、その強い思いに

感動して下関、赤間神社の前にゲストハウス「UZU」をオープン。

バックパッカーの宿泊、交流を目的にしている。

UZUは関門海峡の渦潮からとったとの事。

昭恵夫人は神田にもやはり「UZU」という居酒屋を経営している。

キッカケは東北大震災。こちらのUZUは神話が大好きな為

天の岩戸のアメノウズメから取った。女性が食べて、飲んで、歌って

踊れる店を目指したが、今は土地柄の為か、サラリーマンが多い。

この場を通じて分離したものが仲良くなり、相反するものを

合わせていきたいと言っていた。(ex長州の米と会津の酒)

夫人は目に見えない力を感じて言葉ではなく言霊を大事にしている。

(スピリチャルとか霊ではない)本当に信じると信じられない事が起こってくる。

一時、いつも1人ぼっちで、私はどうしたらいいのだろうと悩んだ。

何度も問いかけてでてきたのがやるべき道、人と比較するのではなくて

神から与えられた使命を全うすれば良い。心に素直に忠実にと

考える様になった。そして、東北復興の防潮堤の建設に疑問を

感じる様になった。必要ある所はまだしも必要ない所までは?

景観、生態系等を壊してしまう。キッカケは30才代のカキ養殖を

している人からの要望でそんな復興でいいのだろうか。誰も信じられない。

特に偉い人はと言われ、この人達に信じてもらえる人に

成りたいと色々学び、今、地元高校生と過程を写真を撮って知って

もらおう、民主主義とは何かの教材にしようとしている。

日本はすごく自由な国だと思う。今フェイスブックをやって

毎日アップしている。以前は反論する場所がないので思いを

知ってもらいたいとブログを始めた。ちっと前までは

ずい分批判を受けたがここ数年で変わった。実力以上にほめられると

不安になる。批判があった方がバランスがとれるので感謝している。

ゲイの人ともバトルをやった。「ガス抜きをしてんじゃねーよ。バーカ!」

といわれ一回会いましょうと言って、警察もやめなさいと止められたが

会うと全く変わった。人を一面から見ると危険、違う一面から

見ると光輝いているかもしれない。

そして、最後に安倍総理との出会いから、今日までずい分、

踏み込んだ話をされた。出会いは会社上司の紹介だった。

もっとOL生活を続けたかったのだが、上司がすごく良い人だし、

カッコイイ人。友達になるのもいいのではと勧められ、

2年半おつき合いした。24才の時、晋三氏に「絶対に大変なことはないから

大丈夫」と言われ、24才最後の日に結婚した。父安倍晋太郎が

他界した時、晋三は号泣。男はこんなにも泣くものなのか、父の

無念さを感じていたのではと痛感した。

(私は安倍総理の政治行動の根底にこのことがあると思った。)

父が元気な時は人が大勢寄ってきたが、死ぬと引いていくのを目の当たりで見た。

そして第一次安倍総理になり父の分までも一年間頑張ったが、

病気になり辞職せざるをえなくなった。APEC会議で

部屋に帰ってきた姿は本当に疲れ切っていた。この時

話しながら夫人に熱いものが込み上げてくるものを見た。

それから辛い日々が始まった。私はなんでこんなめにあわなくては

ならないかと、涙がポロポロ出た。主人とは2人でリラックスする為

スキューバーダイビング等元気が出ることに励んだ。

選挙も支援者が「元総理がやるなんてみっともない やめてくれ」と

言われるまで二人でドブ板選挙をやった。そして2012年総裁選。

まさか出るとは思わなかったのでUZUの開店準備も進めていた。

ちょっとした番狂わせ。母も兄も賛成ではなかった。

主人はその時、腹がすわっていた。「再チャレンジができる日本を、

一回失敗しても再び挑戦できる日本を」そして当選。

その時「おめでとうとアーア」という気持ちが半々だった。

そして主人は私の夢を反対しなかった。

 

 

私は昭恵夫人の話をしみじみ聞いたのは初めてだったが、あの立場の人が

こんな話を多くの人の前でしたことに驚いた。そして感動に

近いものを感じた。彼女は自立した女性だ。そして好奇心、研究心が

強いと言っていたが、とても人間くさい、とても人間的だ。

夫人の生まれ持った役割は色々な所をつなげていく。勇気を与えていくこと。

夢は強いものが支配していくのではなく、マジョリティーが平和を

作っていくそんなことをしつづけていきたい、と語った。

 

 


ジャーナリスト後藤謙次氏

2016-02-26 07:58:11 | レポ

氏は昭和24年10月5日東京都生まれ

早稲田大学法学部卒業後共同通信社入社

函館支局、札幌支社を経て82年から本社政治部

首相官邸、自民党旧田中派担当、外務省、野党担当

自民党、首相官邸クラブキャップ、政治部長などを歴任

編集局長後2007年に退社した。

同時に各TV局のニュース番組のキャスター、アンカー、コメンテーター

を多く務めている。

著書も多数ある。

この日講演テーマは「2016年通常国会と参議院選挙の行方」

・安倍総理は強運の持ち主。甘利大臣が辞任した

直後に日銀のマイナス金利の発表、北朝鮮のミサイル

発射と大きなニュースが続いて、これがプラスに働いた

・去年12月28日の韓国慰安婦問題の決着は納め方が

うまくいっている。

これを受けて朴大統領は道筋をつけていかなければならなくなった

・政治を見る上で大事なのは誰が大きな絵を画くのか?

政治カレンダーを誰が書くのか?

今、これを安倍総理1人で書いている

・渡辺恒雄読売新聞グループ会長、主筆をボスとする

会を月一回開催。そのメンバーの一人が後藤氏

一月に安倍総理がゲストで来たとき、渡辺氏に

総理は質問した。

「いつ頃、中曽根元総理は

衆参同時選挙を考えたのか?」

これは本気とも政治的駆け引きとも受け取れた

総理は用意周到だ

・甘利経済財政担当大臣の後任には2,3人の

候補がいるとその時言っていた。

その時はミニ改造を考えていたようだ。これは安倍流の

したたかなやり方で、権力者としての老かいさがでてきた

・石破幹事長の次のポストをソコソコなポストにしたのは

権力にとどく所に置かない。

無役程、時の権力者に怖いものはない

・小選挙区は補選地獄だ、今、春、秋年2回に

補選があるのが恒例になった

・去年までは麻生、甘利、菅のクアルテッド内閣と

言われていたが、今の権力構造は安倍、菅、二階に変わった

特に菅官房長官は言ったことは必ずやる。

決して怯まない

・安倍総理どこを向いているのか。2020年東京オリンピックを

自分でやりたいと考えている様だ

・消費税値上げの怖さはわかっている。

経済の状況を見て4月~5月頃決断するようだ

 

 

後藤謙次氏の講演を聞いてビックリしたことがある。

それは一つ一つの出来事の年月日、曜日を覚えている事だ

2,3間違えて言った後、即訂正したのには驚いた

これは一つの才能だ


丹羽宇一郎中国大使、伊藤忠商事前会長

2016-02-15 07:50:37 | レポ

前中国大使、伊藤忠商事前会長の丹羽宇一郎氏の講演を聞いて来ました

氏は昭和14年1月、名古屋市で生まれ、昭和37年

名古屋大学法学部を卒業し、伊藤忠商事に入社。主に食料部門を歩む

平成10年同社社長、平成16年会長に就任

平成22年中華人民共和国駐箚特命全権大使

平成24年依願退官

昨年6月から日中友好協会会長を務めている

尚氏は伊藤忠入社後、5~6年間位 大宮に住んでいて懐かしいと言っていた。

テーマは「日中関係と日本のこれから」

現場の生の実情を最近まで知っている前駐中国大使から

直に聞けることはなかなか無い

・まず最初にグローバリゼーションで私達の

日々の生活に影響を与えるように

成った国際情勢から話に入った。

・原油安に伴うオイルマネーの動きは大変だ

原油価格は7~8年前がピークで1バール147.7ドルだったのが

今30ドル。80%下がった

産油国が儲けた金は運用資産になったが財政赤字を埋める為

一部売りながら税収を補っている

サウジの名目GDPは500兆円。

この20%を回収に入っている

・一方アメリカがバラまいたドルを、ここで引き締めに入っている

産油国と同じでこの金はどこに行くのか?

US$とオイルマネーのバラマキを回収に入って

金が逆流し始めた

債権、株の世界同時安の背景にはこの金の動きがある。

・故に世界の金融市場は実体経済を反映していない。

上海市場もそう見るべきだ

氏はその観点から世界経済と実体経済を

結び付けない方が良い。年金資金はバタバタしているが

ここは右往左往しない方が良いと強調していた。

。そして本題の中国問題に話は移った

今、米国は世界を取り仕切る力がなくなった

アフガンからシリアまでことごとく失敗。米国の一存で決まらなくなった

・一方中国は実力以上の評価

北朝鮮については1500K~1600K国境を接し

200万人の朝鮮族が難民となったら中国はたまったものではない

とにかく今のままで凍結するのがベター

日本にとっても生かさず殺さずが一番いい

・以上パックスアメリカーナの世界のレジームは大きく変革の時代になった。

政治は不安定の時代が続き、混迷の時代だ

・確かに中国は大爆発みたいにすさまじい力で台頭してきた

しかし日中の国民は昔のイメージしか持っていない

日本人は中国を嘘つき、汚いのイメージ。片や中国は日本人を怖いと見ている

ここはデーターで科学的に見る必要がある。

・習近平政権は今権力を掌握しようと一生懸命

今までやったことのない軍の再編をやっている

対外的には来年から対日政策を変えるのでは

・政権の将来は2つの事で決まる

1つは経済が怖い。一番力をいれているのは

経済改革。12.5万社ある国営企業の民営化

・もう1つは中国共産党の信頼が国民から無くなるのを一番恐れている

良い所と悪い所が拡大し、都市によってまだら模様

北京、上海、深圳などの住宅はまだアップしている

悪いのは東北3省と西部の省

国民の生活面から貧困層の撲滅の為

最低賃金の引き上げをしている

・氏曰く、中国はこうだからと決めつけない方が良い

現状はまずまずで、この先現状の困難を乗り越えて、行くのではないか。

・現在米国欧州の中国への投資は増えているのに

日本は引いている。それが心配だ

・それでは日本はどうやって立ち向かって勝っていくのか。

それは金では買えない日本人の信用と信頼だ

世界約100か国で日本人は信用がある

今まで日本は軍隊を派遣してないのが、この信用につながっている

・そして最後には日本人について話して終わった

近年、日本人は動物的な感覚を失っている

例えば賞味期限など制度がおかしい。

・日本の教育は昔の寺子屋、僧侶の説教がベース(ex嘘つくな)これは哲学だ

今の日本人は甘っちょろい。子供は海外へ

短期間でも行かせて、外国では皆どんな生活をしているか

体験させたらいい。

・信用と信頼では中国に勝てるのに

このままでは、日本は強くならないと

警鐘を鳴らしていた。全く同感だ。


村井満Jリーグチェアマン

2016-02-09 07:36:59 | レポ

レッドダイヤモンズ後援会は、今年度から、一般社団法人化し、浦和レッズ後援会として

生まれ変わり、その設立総会がとりおこなわれた。この旗は新たになった旗だ。

設立総会に来賓として出席した村井満Jリーグチェアマンと

浦和レッドダイヤモンズ淵田敬三代表。

総会終了後、設立記念講演会として村井満Jリーグチェアマンが「豊かなスポーツ文化を

目指して」と題して胸に秘めた熱き思いと鋭い分析力で興味深い話をしてくれた。

尚チェアマンは当社の近くさいたま市浦和区前地にお住まいということでとても親しみを感じてしまった。

氏は昭和34年、川越市で生まれ、県立浦和高校、早稲田大学法学部を卒業後、

㈱日本リクルートセンター入社。2000年4月同社人事担当執行役員。

2004年3月㈱リクルートエイブリック代表取締役(現 ㈱リクルートキャリア)。

2008年7月~2014年1月(社)日本プロサッカーリーグ非常勤理事。

2014年1月~(公社)日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)チェアマン就任。

期せずして、この日にJリーグ臨時理事会で再任された。

氏は元々熱烈なレッズサポ。チェアマン就任後は立場上封印しているとの事。

このスライドは2007年11月、ACLでのアウェーセパハン戦(イラン)で撮ったもの。

この年に浦和レッズは初のアジアチャンピオンに輝いた想い出の写真とか。

今の悩みはレッズサポをやめた事と冗談混じりに話していた。

冒頭2月1日から3ヵ月間行われたJリーグ新人研修でチェアマンが123名の

新卒Jリーガーに出したクイズから話は始まった。

(問題)10年前に入団した新人が10年間(500試合)に出場した試合数で

一番多かったゾーンは何試合だったか?

答えは0~50試合。この年は120名の選手が入団。

レッズの選手では森脇選手、興梠選手など。その中で21人が1試合もピッチに

立てないまま、プロ世界を去った。このデータを見たある新人は「具体的な数字を

見せられたことで改めて厳しい世界なんだと実感できた。」と言っていた。

ではプロ選手の成否を分けるものはなにか?「プロとして長くプレーするためには

何が重要か?」各クラブの強化担当者のアンケートをもとに発表したそうだ。

心技体についてはほとんどがたいして差がない。現在プレミアリーグ・レスターで

活躍している日本代表の岡崎慎司選手は下手だった。セリエAインテルの

日本代表長友佑都選手はユースでも落ちてしまっている。

成功の公式は人間力だ。相手のせいにしない傾聴・受容の姿勢

自己のセルフコントロールができる自己分析と自己管理リバンドメンタリティを

持った自己主張と協調の両立等の人格の側面、そして観察力、思考力、

判断力、伝達力、統率力、実践力などの能力の側面が人間力。

この例としてブラジルW杯のコートジュボワール戦をあげていた。

Jリーグ、2008年~2012年での関心度の変化をみると男女各世代での

関心の低下がみられる。とりわけ、女性よりも男性の関心低下が見られ、

特に、男性10代、20代、40代の低下が顕著だ。村井チェアマンは

リクルート出身だけに、多種多様なアンケートをベースに徹底的な分析をしているのが、

話の節々から伝わってくる。今までのチェアマンとはまったく違うタイプだと感じた。

近年Jリーグの入場者数はなだらかな減少傾向が続いていた。その内訳としてJ1、J2、J3、

リーグカップ戦のデーター。しかし2015年はとうとう初めて1000万人を超えた。

日本代表とJリーグの関係性と理想形については、現状は有力選手の

海外での活躍と国内有力選手の減少関係にミッシングリングがある。

これをJリーグの育成強化と露出強化で理想形にしたい。

例としてメキシコ、ギリシャ、アメリカ、アルゼンチンの2ステージ制。

特にメキシコの育成システム、ドイツの生産性をあげて説明した。

セレッソ大阪のJ3参戦も人間力を上げる側面で評価していた。

Jリーグの関心度の低下、スタジアム観戦者数の減少クラブ収益、リーグ収益の悪化、

投資余資の枯渇等の取り巻く負のスパイラルからの脱却を図る努力をしている。

その為にレッズが実験的に始めたデーター分析をスウェーデンのサーブ社の

協力により実施している。

たとえばペナルティエリア外からのゴール、ボールを奪ってからゴールまでの

平均時間等、On the Pitch での変化を促している。

2014と2015を比較すると随分変化がでてきた。

2ステージ制への移行は当然賛否。色々あるが、頭から点を取りに行く。

逆転勝が20%増えた。などポイントの重みが増した為、フットボールが変わりつつある。

ここでスタジアムの環境整備もすすんだ。特にガンバ大阪のホームスタジアム(右下写真)は

完璧に差別化したスタジアムだ。ホームのロッカーは円形、アウェーロッカーは

従来通りのものスタンドもホームとアウェーは差別化している。

これは税金を使わないでトト収益、寄付等(150億)で建設したからできた技だ。

アジア戦略も進んでいる。川渕元チェアマン、元日本代表監督岡チャンなどの

努力により、アジアの街との協力までできるようになった。

浦和に海外の子供が来る時代がいずれ来る。

Jリーグチームの地域に対するアイデンティティも素晴らしい。

浦和レッズはその見本だ。レッズ後援会へのお願いは人間力のある選手を

育ててほしい。気概のある子には拍手を。ただのファン心理ではダメだ。

リスペクトする、そして街が人を育てる。浦和ならこれができるはずだと浦和愛を訴えた。

講演後の懇親会で浦和レッズのスタッフが紹介された。

 


森元千葉県警刑事

2016-02-05 08:11:37 | レポ

27年間勤めた警察を退職し、刑事時代に培った

知識、スキルをビジネスに役立ててもらうために「刑事塾」

という学びの場を開講。

「ウソ(人間心理)の見抜き方」をテーマにした。

元千葉県警刑事 森 透 (株)Clearwoods社長の講演を聞いて来た

氏は主に知能・経済犯担当の刑事を約20年経験

刑事課長、県警本部課長補佐。警察庁(管区)課長補佐

などを歴任

刑事時代には国政選挙などの選挙違反事件

首長や公務員による贈収賄事件、数十億円被害の

大型詐欺事件や業務上横領事件など多数の事件捜査に従事

刑事約20年の経験の中で政治家、詐欺師

横領犯、銀行幹事や行員など多種多様な人物の

取り調べや事情聴取を行い、人間心理やウソの見抜き方を体得した

東日本大震災の時、3月11日の夜から福島県に

広域緊急援助隊のリーダーとして救出活動を

行い、人間の命のはかなさを体験

これを転機に生きている内に何か挑戦しても

いいのではないかと痛感し、独立したと言っていた。

現在全国を年182回位講演しているとの事。

犯罪はウソから始まる。ウソをつくと必ず行動・言動の

いずれかにウソのサインが出る

それを見逃さないこと。言動、態度、しぐさ

などを見て総合的に判断する。

自律神経信号(汗をかく、顔色が変わる)は

人間のコントロールができない。

スリは人の鞄を見ている。これは何に興味を

持っているか、興味があるから見る

マルサ、痴漢の目も同じだ

ウソのサインが2つ以上見つけたら要注意

その質問について掘り下げていくというウソが見抜ける

行動のウソのサイン

ネクタイをいじったり、スカートのしわを伸ばしたり

するのは心が乱れている証拠

反応がない、遅れるのは何と答えるか考えている。

居心地が悪くなると肩が揺れる。

言動のウソのサイン。

神に誓ってといった宗教を出す。

YESNOの質問にモヤモヤの答えが返ってくる

やっている手続きに文句を言う。

説得しようとする発言等々信用を補強する事を言う。

講演の途中から「言動のウソのサイン」

「掘り下げ質問」「証拠がある場合のウソを見抜くテクニック」について

問題が出た。

隣の人と「捜査会議」と称して話し合って答える

答えはなるほどと思うことばかり。

相手の想定内から想定外に入る質問をしないと

本当の本質は見抜けない

非常に興味深い事例として

兵庫の野々村県議の件。猪瀬前都知事の件

水泳の富田選手の件。STAP細胞の小保方さんの件などを

プロの目から検証

詳細は支障が出そうなのでここでは割愛します。

詐欺師の特徴と対処方法

詐欺師は非常にフレンドリーで一見して良い人が多い。

まとめとして

①人間心理は必ず言動、行動に出る。

②直感を信じ、気付きを得る

③最大の予防は知識

④被害拡大を防ぐには組織で対応

⑤警察、弁護士をうまく使う。