気象庁精密地震観測室が長野市松代地区の松代大本営跡にある。日本最大級の地震観測施設で、正式名称は気象庁地震火山部地震津波監視課精密地震観測室(以下精密地震観測室とする)ととても長い名称である。
群列地震観測システムと呼ばれる観測機構を持っている。同システムは、直径 10kmの円周上に6地点、ほぼ中央に2地点の合計8地点に高精度の地震計を配置し、データはコンピュータ処理され、「1観測点で捉えられない微弱な地震波を検出」、「震源の距離と方向を求める」などを行う。
と説明されています。
この精密地震観測室の今回の東日本大震災の観測結果が昨日22日16時35分の「NHKニュース」サイトに次の内容で伝えられた。
地震の揺れ 地球を約5周する
東北の太平洋沿岸で起きた巨大地震で、地震の揺れが地球をおよそ5周していたことが、気象庁の観測で分かりました。
気象庁は「今回の地震がいかに巨大だったかを物語る観測結果だ」としています。
気象庁は、長野市の地下深くに高感度の地震計を設置し、世界中で起きる地震の揺れを観測しています。
この地震計が捉えた今回のマグニチュード9.0の巨大地震の揺れを分析したところ、太平洋沖の震源地からユーラシア大陸側に伝わった地震波と、反対方向のアメリカ大陸側に伝わった地震波が、それぞれ2時間余りの間隔をおいて長野市で再び観測され、その後、揺れは次第に小さくなりながらも、およそ5回にわたって観測されていたことが分かりました。
気象庁は、今回の巨大地震の揺れは、地震発生から12時間で地球の表面をおよそ5周したものとみています。これは、去年、南米チリで起きた巨大地震の際の観測結果を上回るもので、気象庁は「今回の地震がいかに巨大なものだったかを物語る観測結果だ」としています。また、地震による揺れが収まったあとも、体で感じることのできないかすかな揺れが地球規模で続いていることも分かりました。
これは、地球が1000分の1ミリ単位で伸び縮みする「地球自由振動」という現象で、今後2週間程度続くものとみられるということです。気象庁精密地震観測室の三上直也室長は「地震波が地球を5周もしたことがはっきり読み取れることは、これまでほとんどない。
いわば地球全体が震動したような状態で、今回の地震の巨大さが、地球規模の地震観測データでも裏付けられた」と話しています。
<以上>
地震波が地球5周するという歴史時代未曽有の地震とも言えそうな事態、被災者に対する救援も米軍等の力を借り行なっている中、高額で商品を売る輩が見られるとのことである。
一方地震の余波で廃炉になるような事態になった原子力発電所から流出する放射能は、大地に降り注ぎ、定めた基準値に抵触するとの理由から出荷停止になるところも出てきた。
またこのような事態を見ていると、酪農にも影響が出てきそうとのことである。
非常事態と叫び、放射線量を提示し、さほど人体に対する影響はない、と毎日のように政府は語るが、物価統制、流通統制等の法的強硬策を地域を限定してでも行うべきではないだろうか。
ENEOS(JX日鉱日石エネルギー)は、
仙台製油所 被災により停止
鹿島製油所 被災により停止
ということで、松本平、安曇野平にある給油施設は10分の一の営業のような状態になっている。一方他のメーカーの給油施設は、買い占めなどとういうこともなく夕方の帰宅時にもガランとしている。
こういう事態を見て、同種企業に対する物流の共同融通を非常事態として推進する政策がとれないものかと思う。
また農産物等の安全性については、危険性を強調する公報・広報するのではなくどの程度までが安全なのか、危険性だけが耳に残る今の情報発信も、この非常事態には統制する必要があるのではないかと思う。
真実が隠蔽されることも予想されるなどの論理が働いているのだろうと思うが、「真実」とは何ぞや、人の欲望を満たすことではないことは多くの人が学んでいることではないか。
不安解消を上手に解決する方法は「真実」を語ることことではなく「真心」を語ることのように思う。
これは隠蔽せよ!と言っているのではない。為を思って行動してほしいということである。
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被災地の小学校の卒業式のニュースに涙してしまいました。
歯がゆさがぬぐえません。
経済大国日本、心の貧乏におそれています。
最低限の生活ができればよい。私の年齢になれば、少々汚染された食物を食べたとしても寿命には関係しない。
実はそういいたいが、不謹慎なのかもしれない。
本当に心の貧乏にはなりたくない。
コメントありがとうございます。