思考の部屋

日々、思考の世界を追求して思うところを綴る小部屋

四条派芳風会

2009年03月21日 | つれづれ記
 今朝は朝から晴れ渡り、春にふさわしい風に温かさがある一日でした。もう雪は降らないでしょう。

 芸術は、秋という先入観でいたところ、京都四条派の日本画の作品展があるというので出かけました。

 今日はこの他に二ヶ所の美術館に行くつもりでいたのですが、四条派の作品展は、男性四重唱”ワンダーQ”の「ほのぼのコンサート」付きで、また会場が高橋節郎記念美術館で半日ゆっくり過ごし、その後豊科近代美術館で行なわれている同館友の会絵画部の作品展を見に行き一日芸術に親しみました。

 京都四条派芳風会の作品展。四条派の画家藤原好子先生のお弟子さんで作る芳風会(山田三恵子代表)の作品展です。

 藤原先生は京都の方でしたが、今は安曇野の有明にお住まいです。

 四条派は、百人一首の絵柄、花鳥が中心ですが、山田代表の法隆寺の行動壁画や平等院鳳凰堂後背などに描かれている飛天(天女)の絵がとてもきれいでした。

 安曇野に四条派の先生方がおられるとはびっくりしました。

 四条派は余白を大切にし、色を重ねません。色鮮やかで伝統的な作風は師弟関係で伝承されます。

 日展などの各種有名な展覧会での入選により認められ、また商業ベースの価値観にあるものでないだけに、個性よりも芸術性、しかも日本画の美観「余白の空間」がすごく分かる感じがしました。