1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

父、一時帰宅

2020年05月24日 | 高齢の親のこと
今日はマンドリンの話はありません。

老健に入所している父が帰ってきました。
といっても、完全に(?)帰ってきたわけではなく、定期的にこなさなければならない(という言い方が正しいかどうかはわかりません)居宅介護です。

ざっくり言うと我が家の場合はこのようなパターンです。

1週間自宅
1週間ショートステイ
1週間自宅
1週間ショートステイに引き続き入所

もともとは4月に予定していたんですが、コロナの関係で1カ月延び、さらにこちらの都合で自宅で二度過ごす間を3週間空けてもらいました。

1週間自宅
3週間ショートステイ
1週間自宅
入所

片岡マンドリン研究所の発表会の時期を避けるためでした。発表会は中止になってしまったけれど、老健のスケジュールはもう動かせないので予定通りです。

前回、父が10月末に帰ってきたときは、帰るなり入院・手術になってしまったんでした。
あの時は大変だった・・・。
今回は元気に帰ってきて元気に過ごしていました。
姉が仕事を休んで1週間泊まり込み、父の世話をしてくれました。ありがたい。
私は3泊、娘が1泊。

父は自ら進んでお風呂に入ったり、食欲も旺盛。
ただ、物忘れはかなり進行していました。思い込みや創作話も多い。
とても困ったのは、「せっかく帰って来たのに、どうしてまた病院(だと父は思っているけれど、老健)に戻るのか」と言い続けたことです。
今回のスケジュールはだいぶ前から決めたことなんですが、それがわかっているのは私たちと施設の人、こちらのケアマネさん。

父にとっては、突然家に帰ると言われ、自宅に落ち着いたらまた戻ると言われ・・・。
実際は、老健のスタッフも私たちも何度も説明はしてるんですが、あっという間に忘れてしまうので、自分がこれからどうなるのかというのが不安でたまらないんだと思います。
わかりやすいカレンダーを姉が作って目につくところに置いてくれたんですが、それでもすぐ忘れてすぐ聞く。
1人暮らしはどうしたってもう無理なんですが、「何でもできた自分」の記憶しかないので「ひとりで大丈夫」と言い張る。
「姉と私が安心できるから、施設に行ってね」というところで、一応納得してくれるんですが、それも数分経つと忘れてしまい、また堂々巡りになります。
母は父のこういう面に途方に暮れ不安に思っていたんだ、ということが、身に沁みてよくわかりました。
もっと母の気持ちを理解してあげられたらよかった。

どうにか落ち着いて最後の晩餐をにぎやかにし、父がベッドに入ってほっとしたら・・・
やおら起きて来て「どうしてもしっくりこない」と訴えるので、施設に戻る理由をまた説明。

一夜明けたら落ち着いていてホッとしました。
施設に到着したら、顔なじみのスタッフの方に歓迎してもらって、父はすっかりノリノリに。
本当にスタッフのみなさんが明るく感じが良いので助かります。


これは、迎えに行った日の老健エントランスの写真。
今日も同じように晴れていました。

いろいろあったけれど、父と別れる時はなんだか泣けてしまった。
姉とまた実家に戻り、残った食材をお腹に収め、あれこれ片付けて帰りました。

このパターンをあと何回繰り返すんでしょう。
先のことはあまり考えず、さしあたって直近のことだけ気にするようにします。

コメント (4)
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