1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

スーパーユースマンドリンオーケストラ育成プログラムを聴講して 1/3

2018年08月20日 | Weblog
なんだかすっかり過ごしやすくなりましたね。
あの猛暑はどこへ・・・。

昨日清水から帰ってきました。
滞在中は投稿できず、昨日は昨日で横浜で別件があり、セミナー聴講の記事があげられませんでした。
昨日は更新していないにもかかわらず、いつもの1.5倍ほどブログの閲覧数があり、セミナーに興味を持ってくださっている方がいるということでしたらとてもうれしいです。

実際にセミナーに足を運んで、見聞きし、感じたことを数日に分けて投稿します。
盛りだくさんでとても1回では語り尽くせないのです。

さて、スーパーユースマンドリンオーケストラとは?
についてはこちらをご覧ください。
情報はツイッターのほうが格段に速いので、新しいことはこちらを。

本当に昨今、なんでもツイッターですよね。
私は長文を書くのが好きなのでどうも馴染めないんですが、自動車事故の加害者探しとか、天災や事故の情報や救助要請など、大いに威力を発揮しますね。
私が今回のこのイベントのことを知ったのも、柴田先生のツイッターがきっかけだったかもしれません。
自分では投稿しませんがアカウントは持っていまして、柴田先生のツイッターはフォローしているんです。
直接お話しを聞き、公式サイトなどを見て聴講制度があることを知り、申し込んだのでした。

私の周囲のマンドリン関係者ではイベント自体知らない人が多かったです。
少し情報があっても
・若者向け、ということで自分には無関係、と思う
・対象年齢(30歳以下)でも自分には無関係、と思う
・聴講制度があることがわからない
こんな感じでした。

マイナーな楽器のようで、マンドリンを弾いている人は(行くところに行けば・・・、ってどこ・・・?)意外と多い。
アメデオなどではステージに驚くほど(100人超えです)人がいますし、シニアのグループの演奏会では客席に入りきらないほどお客様も来る。
団体を掛け持ちして毎月のように本番がある人も珍しくありません。
でも、その自分の周りの世界の中だけの活動、と言いますか、テリトリーの外には出ない、興味がない、という人は多いように思います。

スーパーユースのサイトの「ビジョン」からの抜粋です。

--------------------
『スーパーユースマンドリンオーケストラ』設立にあたってのその理念を端的に提示するならば、指導者や指揮者が協力し合うという事を前提とし、

1.演奏における一定以上の技術と音楽性を持たせて、マンドリン合奏の更なるレベルの底上げをはかる事
2.マンドリン合奏を通して、将来的に専門家を輩出していける土壌を作る事
3.結果として、マンドリン属・ギターの楽器の素晴らしさに触れる人が一人でも増え、世の中に広めていけるという好循環を作る事

以上の点に共感してくださる方のご理解とご協力を求め、何よりものこのような活動が、日本国内において始まりつつある事を、ご報告申し上げる次第であります。
--------------------

おお~っ!
対象年齢なら即参加を決めたところです。
若い人、うらやましい。

この文章の上には、マンドリン(界)の現状として

--------------------
マンドリン音楽教育の現場に携わる教師の奏法や、時には音楽性に大きな隔たりがあり、その事が教師同士の敵対心や排他的な感情を生んでいる
--------------------

確かに・・・。
こういうことって、他のジャンルの楽器にも多かれ少なかれあるんでしょうか。
このあたりに関することはもっといろいろ書きたいので、別の日に改めます。


さてさて、
とにかく清水に行ってきました。


駅のホームから見た富士山


ホテルからの景色
窓が開かないのでこんな写真しか撮れません。
正面に清水港、その奥が三保の松原。右側の建物がセミナー会場です。

清水駅に到着してまずホテルに荷物を預け、港の「まぐろ館」で昼食。
ここは駅からもセミナー会場からも近いんですが、土日はとても混むのでセミナー中の食事(1時間)は無理ということで、金曜日に行っておいてよかったです。
生魚自慢の店が連なっていて、人気には差があるようでした。
並ぶ時間もなかったのですぐに入れる店に決めましたが、おでんと干物がサービスで、よかったです。
私は豪華天丼(これがお料理名)。
天ぷらはおいしかったけれど、たれが少なかったなー。もっと、たれください。最後は醤油をかけてしまった。そこが残念。



セミナーの初日、2日目のスケジュール

①17日
13:10〜 受付開始
13:30〜 ガイダンス
13:45〜 受講生アンサンブルセミナー
16:00〜 パート別練習等
17:00〜 休憩(夕食)
18:00〜 合同オーケストラセミナー
21:00 完全撤収
②18日
9:10〜 受付開始
9:30〜 受講生アンサンブルセミナー
11:30〜 パート別練習
12:30〜 休憩(昼食)
13:30〜 スコアリーディングセミナー
14:30〜 合同オーケストラセミナー
17:30〜 休憩(夕食)
18:30〜 合同オーケストラセミナー・講師アンサンブル練習
20:00〜 個人練習

盛りだくさんです。
そして内容が濃い!

受講生は定員の26名(たぶん・・・数えなかったです)、若くて元気。
こういうにぎやかな感じ、ひさしぶりに接しました。
柴田先生に伺ったところ、参加者はほぼ講師と何等かの関係がある人が多いようです。
研究所の間宮君がオケのコンマスということは知っていたので、てっきりゲスト参加なのかと思って(マンドリンコンクール2冠達成しているので)、当人に話を聞いたら、セミナーのことを知って自分で申し込んだそうです。プロの指導者からたくさん学びたいと言っていました。偉いなぁ。
受講生は間宮君がいることでざわついていたようです。

聴講生は20人くらいいたでしょうか。
静岡の方や、遠く札幌からいらした方も。
12月のPEKに初参加する方に声をかけていただき、うれしかったです。


アンサンブルは6組

ダブル編成(各パート2名)
喜歌劇『白鳥の楽園』より第1楽章・第5楽章(ジュゼッペ・マネンテ)

三重奏(Mandolin×2、Guitar)
『愛の夜』(ウーゴ・ボッタキアリ)
ソナタ第6番より抜粋(ヴァレンティン・レーザー)

三重奏(Mandolin×2、Mandola)
トリオハ長調より抜粋(ヘルマン・アムブロジウス)

四重奏(Mandolin×2、Mandola、MandoCello)
プレクトラム四重奏曲より抜粋(サルヴァトーレ・ファルボ・ジャングレコ)

四重奏(Mandolin×2、Mandola、Guitar)
プレクトラム四重奏曲ト長調またはニ長調より抜粋(カルロ・ムニエル)

ギター二重奏(Guitar)
『斬新的にして容易なる二重奏曲 op.55-1』(フェルナンド・ソル)
3つの秋の小品より『木陰にて』(マキシモ・ディエゴ・プホール)

6部屋に分かれて指導が行われ、聴講生は自由にどの部屋も見て回れます。
と言っても小さい部屋もあって、実際は聴きたくても諦めたこともありました。
三重奏の「レーザー」、ギター二重奏の「ソル」は割愛されたようです。

合奏だけでなく、室内楽(小編成)を全員が弾く、というのがいいですね。
組み分けは大変だったと思いますが、そのあたりは事前に提出を課せられた課題曲の録音で決められているんでしょう。

聴講にあたっては、事務局が希望のスコアを発注・発送してくれました。
このあたり本当に手間だと思います。助かりました。
手持ちも数曲あったので、購入したスコア代は7千円くらいでした。

集合してからすぐ、初対面ばかりのアンサンブルで、最初は戸惑っているような演奏でしたが、丁寧な指導で徐々にまとまっていく感じが手に取るようにわかりました。
初日は指導者それぞれがメインに担当するアンサンブルを指導し、2日目は3人の指導者が各アンサンブルを45分ずつ指導して回る、というスタイルでした。これはおもしろい。

パート練習も、各パートに1人指導者が決まっていてそれを聴講できます。
初日に見たのは柴田先生担当の1stマンドリン。
ヴェルキの演奏にあたって、まずピックの角度、2:2と2:1の区別などの説明と実践がありました。
どういう表現が必要でそのためにはどう弾くか。
そこを考えさせるレッスンでした。

夕食休憩が17時だったので夕食には早く、近所を散策して商店街で主人のバッグを購入しました。着くなりショルダーバッグが壊れて困っていたんです。
学生時代ルミネでバイトをしていたお茶屋さんの清水店を発見。


夜の講義はオーケストラセミナー。
課題曲は

小交響曲『マンドリンの群れ』(カルロ・アドルフォ・ブラッコ)
組曲『第2番』(コンラード・ヴェルキ)

の2曲です。

指揮の橘直貴先生は気さくで楽しく、説明もわかりやすい。
いいなぁ、私も弾きたい。
初日だからか、1人1人がいろいろな方向を向いていて、2日後に演奏会でだいじょうぶかしらと少し心配になりました。

全体を通して、ただ聴いているだけというのは結構辛いです。
もちろんとても勉強になるんですが、弾きたくなります。
自分だったらどう弾くか、こう指摘されてすぐ変えられるか、など考えていました。


セミナー終了後、ホテルの近くで食事。
せっかくなのでチェーン店の居酒屋ではなく、地元の店、という感じのところで。
揚げ手羽先が人気メニューのようでしたが、時間が遅かったので揚げ物頼めず、焼き鳥や1品料理などをいただきました。
ご主人が手品好きらしく、いろいろ見せてくれました。
三保の松原に行きたいという話をしたら、「天気がよくて富士山が見えればいいけれど」と、さほどお勧めでない雰囲気の返事。
それより東照宮がいいよ、と言われました。
でもなにしろ自由時間がないんですよねー。観光に来たのではなくセミナーに来たんだから仕方ないけど~。

そんなこんなで初日は終わりました。
偶然、講師の先生方と同じホテルでした。
受講生はどこに泊まっていたのかな。
みんな夜も部屋で練習したんだろうなぁ。

長くなったので続きは明日に。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする