1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

それはマンドリンですか

2009年11月03日 | Weblog
楽器を背負って歩いていると、たまに声をかけられます。

ケースの形が独特なので、好奇心旺盛な方は、一体何が入っているのか知りたくなるんでしょうね。
マンドリンです、と答えて、それでもわからない人には携帯ストラップ(チタン製のマンドリン型アクセサリーを付けています)を見せます。
マンドリンは知っているけれど、私の楽器ケースが目新しい方は、「マンドリンですよね?」と念押しの質問の場合が多いかな。

先日は、息子の学祭でプラカード持ちを担当しました。
プラカード持ちとは、駅から学校までの道のりの要所に立って、

端を歩いて
広がらないで

というプラカード(ゴルフ場にあるような)を掲げる係です。
学祭のときはかなりの人出があって、狭い通学路が大変なことになるんです。

学祭のあとに楽器を使う予定があったので、楽器を背負ったスタイルでプラカードを持っていました。
校内には人が常駐して安心して荷物を置けるような場所がないので、やむを得ず。

そこで、「それはマンドリンですか?」と声を掛けられました。
なんでも、学生時代マンドチェロを弾いていた方だそうで、懐かしくて声を掛けた、と。
子育てが一段落したのでぜひまた楽器を弾きたいけれど、楽器をどこで買えばいいのか、どんな社会人団体があるのか、まったくわからずに一歩踏み出せない、というお話でした。

イケガクとイグチさんを紹介し、楽器は専門店で購入したほうがいいことを説明。
一般の大手楽器店でカタログ注文や、ネット(オークション含む)でとにかく買ってしまう人が多いんです。
当たりはずれがあるので、私はお勧めしません。
オケによっては、楽器を複数持っていて貸してくれる人もいるので、まずいくつか通えそうな団体を探して見学に行くことをお勧めしました。

あとになって、「高橋和彦と仲間たち」のチラシがバッグに入っていたことに気付きました。
イグチさんの連絡先が書いてあったので、あれをお渡しすればよかった。
演奏会に来てくれたかもしれないし・・・。
ともあれ、あの日の出会いがきっかけになって、ずっと弾きたいと思っていた楽器を手にすることができたらうれしいです。

一緒にプラカード係をした保護者の方からは、「音楽を通して自分を表現できる、というのは、本当にうらやましい」と言われました。
考えてみたら私の人生は、ピアノから始まって、楽器や歌をやってない時代ってほとんどなかった気がします。
だからそのように言われて、改めて自分を表現する手段があることをしあわせに思いました。

プラカードの仕事のあと、学祭をゆっくり見て回りました。
相変わらず、女子高生を迎える在校生の意気込みはものすごいものがありました。
男子校って、なんだかおもしろいです。
女子のみなさんも、メイクも髪型もきれいに整えて、制服のスカートは限界まで短くしている人が多い。
その中でも、やはりかわいい子には男子の案内希望者が殺到します。
その判断の速さは脊髄反応としか思えないです。
いやー、おもしろい。

校内を歩いていると、保護者にも親切に道案内してくれる生徒が多いです。
言葉づかいもしっかりしていて、まじめな生徒が多いな、という印象でした。
息子は化学部で、いろいろな実験をして訪問者を楽しませていました。
白衣姿はなかなか頼もしい感じで、よかった。
化学部のせいか同世代の女の子はほとんど見に来なくて、実験好きな小学生や、学校見学を兼ねた受験生が多かったです。

学祭のあとは、2時間ほどマンドリンを個人練習して、SETの本公演に行きました。
ひさしぶりに行った本公演はとても感動的でした。
この話はまた後日。

今日はこれから「音楽堂で聴く聲明 西行マンダラ」という現場に入ってきます。
聲明とは、こういうものだそうです。
楽しみです。

コメント (2)
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