日本人の平均寿命は1950年ごろは50歳ぐらいだったが、1970年代から70~80歳代に延びてきた。医学の進歩と延命治療の成果だろうか。医療技術が発達して意識不明のままで何十年も生き続け、家族が介護や介護費用の負担に苦しむ状況になっている。安楽死を認めるかという議論になる。年金制度も60歳が平均寿命の時代に設計したのだろうから、80~90歳まで生き続ける時代に対応したものにしなければならないだろう。もっとも今後は戦争や、不景気で、生活できなくなり、医者にもかかれず、死亡する人が増えるだろうから、制度を変えないでもいいかもしれない。
北朝鮮がミサイルを発射する準備をしている。北朝鮮のテレビでは戦争状態だ、休戦は白紙だとアナウンスしている。今までのような人工衛星打ち上げではなく、グアム島の米軍基地を狙う射程3000km以上のムスダンや、ほぼ日本全土に届く射程1300kmのノドン、韓国向けの射程500kmのミサイルの発射準備しているという。北朝鮮国内では戦争を始めて韓国に侵攻するような動きはないが、国民の防衛隊に実弾を配給している。日本は迎撃ミサイルを防衛拠点に配備し、ミサイル迎撃能力のあるイージス艦を日本海に出動させた。韓国もイージス艦を出動させた。米国も太平洋上にイージス艦を配置した。日本が配備したPAC3対空ミサイルは射程20kmで命中率90%だが、近接してきた段階でしか迎撃できない。イージス艦の迎撃ミサイルは射程200kmで命中率は90%だという。本気で戦争をするなら奇襲で一度に数十発発射するだろうから、迎撃しきれないだろう。心配なことだ。
都会の地下は穴だらけになっていて、地下鉄や道路や共同溝が縦横に通っている。3月16日に東京の東横線の渋谷駅が地上2階から地下5階に移された。これまでは空中の橋を通ってJRの線路を越えて着陸する様にして広い渋谷駅のかまぼこ屋根のホームに着いたが、地下に線路を作って、終電と始発の間の時間に1000人以上の作業員が工事して、代官山の駅から地下に入るようになった。グレーの壁の普通の地下鉄の途中駅のようになってしまった。地下5階から上がるのは嫌だといって、ほかの電車のルートを通る人もいる。埼玉県の川越と横浜がつながって見なれない色の電車が入ってくるようになった。見なれた景色がどんどん変えられてしまう。さびしいことだ。
英国のサッチャー元首相が8日午前に脳卒中で87歳で亡くなったという。中産階級の出身で自助努力を説き、保守党の党首になり、鉄の女と呼ばれ気が強かった。、1979年に首相に就任し、1990年まで首相を務めた。大きな政府の福祉社会だった不況の英国を構造改革し、リストラして福祉を減らし国営企業を民営化し、小さな政府の競争社会にする政策を行ない、反対する炭坑労働者の組合を弾圧した。格差社会になった。米国のレーガン大統領、日本の中曽根首相や、小泉首相、安倍首相がサッチャ―路線の政治を行った。強固な意志で英国リストラと、アルゼンチンと領有を争ったフォークランド戦争を指導し勝った。英国議会には死を悼んで半旗がかかげられたが、労働者のパブでは祝賀会が行われたという。経営者を優遇して、労働者を弾圧した政治だった。亡くなってもサッチャ―主義の亡霊は生き残っているようだ。
幼児が英語教育を受けているのを見た。日本語の胃より英語のストマックのほうを覚えてしまう。お母さんと一緒にアメリカやフィリピンに留学して英語を学ぶ子供もいる。大学入試にも英語の試験の点数が大事になる。小学校ぐらいで英語教育をすれば日本語もできるだろうが、幼児に教えると英語を覚えてしまうようだ。小学校で勉強したフランス語は覚えていないがフランス語の歌は覚えている。日本人も世界に出稼ぎに行かないと仕事がない状況になりそうだから、戦後の米国に占領された時の英会話より必要かもしれない。