卒業した大学のキャンパスを十数年ぶりに訪問した。並木道の樹木が大きくなり、駅前にデパートのようなビルができ、スーパーや電気店、服飾店、生活雑貨店、レストラン、カフェが入っている。学生生活に必要なものを買いそろえることができる。キャンパスにも図書館の大きなビルが建って、トタン板の屋根の食堂やクラブハウスが並んでいた地区は、巨大なガラス張りの近代的な研究室のビルになっていた。大教室の建物は耐震補強されていたが、残っていて懐かしかった。心は青春時代の気分と変わらないが、写真に写った自分の姿は高齢化していく。学生時代より太って体が重くて困る。